とことん見せます!富士美の西洋絵画 | アートテラー・とに~の【ここにしかない美術室】

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現在、東京富士美術館では、“とことん見せます!富士美の西洋絵画” が開催されています。

とことん


こちらは、東京富士美術館の全館をとことん使って、
所蔵する西洋美術コレクションを、とことん見せる展覧会です。
ルネサンス美術から印象派や20世紀絵画まで、
202作家による275点 (うち22点は初公開作品) が、とことん出し惜しみなく展示されています。

ルネサンス
展示
印象は
20世紀


2段掛け、3段掛けも当たり前。
「えっ、ルーブル美術館?」
日本の美術館とは思えない超豪華な展示空間が広がっています。

2段
3弾


そもそも、通常営業の東京富士美術館の常設展でも、その質と量に圧倒されていましたが。
今回のは、その何倍ものパワーアップver.なわけです。
文句なしの3ツ星。
星星星
これまで、「八王子は遠いからなァ・・・」 と、
東京富士美術館を訪れるのに躊躇していた皆様、このビッグチャンスを逃す手はありません!


さてさて、とことん西洋絵画が公開されているということは、
東京富士美術館コレクションの目玉作品の数々も、もれなく展示されているということ。
ジョルジュ・ド・ラ・トゥールの 《煙草を吸う男》 も、

たばこを


日本屈指のナポレオン絵画コレクションも展示されています。

ナポレオン


さらには、写真撮影は不可でしたが、東京富士美術館がイタリアに寄贈した国宝級の絵画、
レオナルド・ダ・ヴィンチにまつわる幻の板絵 《タヴォラ・ドーリア》 も特別に里帰りして展示されていました。
もちろん、個人的にイチオシ作品のイアサント・リゴーの 《婦人の肖像》 も展示中。

リゴー


相変わらず、女装した布施明にしか見えません (笑)




また、とことん西洋絵画が公開されているということは、
普段の常設展示ではあまり見かけない、レアな作品も展示されているということ。
「こんな作品も、所蔵していたんだ!」 と、新鮮な驚きがありました。
特にお気に入りは、テオドール・ジェリコーの 《風景の中の山羊と羊》

風景の中の山羊と羊


ちょっとオドオドしている表情も含めて、可愛かったです♪
背中を撫でたい衝動に駆られました。


こちらは、個人的にちょっとタイムリーな画家、
ロイスダールの一件で初めてその名を知ったサルモン・ヤン・ロイスダールの作品です。

サルモン


彼の作品が日本に、それも八王子にあったとは?!
ロイスダールの人に教えてあげたい衝動に駆られました。


最後に、妙に印象に残った作品をご紹介。
ドラクロワの 《オランのアラブ人》 という一枚です。

オランのアラブ人


「あー、仕事したくねーなー。俺、ラクダって苦手なんだよね。」
「家の庭から石油出てこねーかなー。」
見れば見るほど、やる気を奪われる絵画です。
仕事しろよ!




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