ポーラ ミュージアム アネックス展2016-映像と動勢- | アートテラー・とに~の【ここにしかない美術室】

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ポーラ ミュージアム アネックスで開催中の・・・

ポーラ


“ポーラ ミュージアム アネックス展2016-映像と動勢-” に行ってきました。


毎年、35歳以下のアーティストを対象に、
海外での研修を援助する活動をしている公益財団法人ポーラ美術振興財団。
実は、やなぎみわさんやヤノベケンジさん、曽根裕さん、田中功起さんをはじめ、
現在活躍中のアーティストたちの多くが、若手時代にこの助成を受けているのです。
もし、財団のこの活動が無かったら、現在ほど日本のアートシーンは盛り上がっていないかもしれません。

そんな公益財団法人ポーラ美術振興財団の助成を受けた若手アーティストの中から、
ポーラ美術館館長も務める美術評論家・木島俊介さんが、『映像と動勢』 というテーマで4名をセレクト。
その4名の作品を紹介しているのが、今回の展覧会です。


4名のアーティストの中で、特に印象に残ったのが、秋元珠江さんの 《1ミクロン》 シリーズ。

秋元 珠江


色彩豊かな抽象画・・・かと思いきや。
実は、写真作品でした。
1ミクロンとは、シャボンの泡の薄さ。
無数のシャボンの泡に景色が映りこんださまを被写体にした作品シリーズです。

作品  作品


何気ない景色が、シャボンの泡を通すだけで、
こんなにもファンタスティックな世界観になるだなんて!
1ミクロンも想像したことがなかったです。


それから、土屋紳一さんの 《Light》 という写真作品のシリーズもファンタスティック!

土屋紳一 light


暗闇の中で対象物にレーザーポインターを当て写真作品です。

暗闇の中で  暗闇の中で


レーザーポインターの軌跡は、テキトー (のように見える) なのに、
形が浮かび上がって、ちゃんと対象物が何だかわかるから、不思議なものです。



最後に、今回の一番のお気に入り作品をご紹介。

山本 聖子 「frames of emptiness


山本聖子さんの 《frames of emptiness》 という作品です。
鏡張りのケースの中に、浮かび上がる謎のオブジェ。

間取り図


その正体は、なんと・・・

間取り図


間取り図!!

不動産広告広告から間取り図をカッティングし、
それをラミネート加工し、さらに、線の部分だけを残してカッティング。
・・・という途方もない労力で制作されているのだとか。
しかも、それ4面分あります。

山本  鏡


4面それぞれ表情が違うので、
1点とは言え、かなり見応えのある作品でした。




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