漢字がCOOL!?変容する文字デザイン | アートテラー・とに~の【ここにしかない美術室】

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町田駅より歩くこと8分。
町田市民文学館ことばらんどに到着しました。

アートテラー・とに~の【ここにしかない美術室】-町田市民文学館ことばらんど


訪れるのは、今回が初めて。
『ことばらんど』 という響きから、とっても楽しげな施設をイメージしていましたが。

(脳内イメージ)



いたって普通の・・・いや、ちょっと時代を感じる風合い (?) の施設でした。
築20年以上は経っていると思われます。はい。

まぁ、建物のことはともかくとして。
開催中の企画展は、とっても楽しげです。
その名も、 “漢字がCOOL!?変容する文字デザイン”

アートテラー・とに~の【ここにしかない美術室】-harunotenrankai


漢字の造形的・デザイン的要素に着目したという、
こちらの企画展は、全部で3つの柱で構成されていました。
まずは、原弘や田中一光、永井一正といった日本を代表するグラフィックデザイナーたちの作品群。
もちろん今回紹介されているのは、漢字が重要な要素となっているものばかりです。

アートテラー・とに~の【ここにしかない美術室】-漢字がCOOL  アートテラー・とに~の【ここにしかない美術室】-漢字がCOOL


・・・・・まぁ、これらの作品は、日本グラッフィク界の歴史に残る名作なので、
これまでにも目にしたことがありますし、今後も目にする機会があることでしょう。
漢字をデザイン的な視点で捉えた時には、避けては通れない作品群と言えそうです。


さて、続いてのコーナーでは、
海外のデザインに取り入れられている “漢字” の姿が紹介されています。

アートテラー・とに~の【ここにしかない美術室】-海外


特に、漢字を愛してやまなかったのが (?) 往年のNBA選手たち。
漢字のタトゥーを彫ったり、バスケットシューズに漢字を刺繍したり。

アートテラー・とに~の【ここにしかない美術室】-漢字


漢字の意味は、ちゃんとわかっていないのでしょうが (意味不明な熟語ばかりw)
漢字を愛してくれていることは、確かに伝わってきました。
日本人でも、なかなか漢字のタトゥーを彫る気にはなりません。

また、とあるブランドは、こんなTシャツを作成しています。
どこのブランドかおわかりになりますか?

アートテラー・とに~の【ここにしかない美術室】-漢字がCOOL


師杜西・・・しとにし?しとせい?
・・・しと~せい・・・しとぅ~せ~・・・しとぅ~し~・・・ステューシー!
そう、正解は、STUSSY。

・・・・・・。

『師杜西』 を 『STUSSY』 と読ませるのは、だいぶ無理があります (笑)


ブランドと言えば、こんなジャケットも↓

アートテラー・とに~の【ここにしかない美術室】-ジャケット


裏地に漢字がビッシリ。
『耳なし芳一』 の世界観です。
デザイナーの名前は、このビッシリの漢字の中に書かれているのですが。
どなたかおわかりになりましたか?

$アートテラー・とに~の【ここにしかない美術室】-ジャケット


正解は、 『地案 宝留 御流千笑』 です。
『地案 宝留 御流千笑』 と書いて、
『ジャン=ポール・ゴルチエ』 と読むので、そこんとこ夜露死苦。


最後は、子供たちに大人気の 『超変換!!もじバケる』 を紹介するコーナー。
「鷹」 や 「狐」 といった一文字の漢字が、
トランスフォームして立体的な動物にするという玩具です。
そのクオリティの高さと、1個105円という安さが人気の秘密なのだとか。




実は、この 『超変換!!もじバケる』 は、
2011年にニューヨーク近代美術館 (MoMA) の永久収蔵品に認定されています。
そんな世界が認める 『超変換!!もじバケる』 を・・・

アートテラー・とに~の【ここにしかない美術室】-超変換!!もじバケる

アートテラー・とに~の【ここにしかない美術室】-『超変換!!もじバケる』  アートテラー・とに~の【ここにしかない美術室】-『超変換!!もじバケる』


会場の半分以上を使って、余すことなく紹介しています。
“漢字がCOOL!?” というよりも、
“超変換!!もじバケるがCOOL!?” と言いたげな展覧会でした (笑)
星
無料なのも嬉しいです。
その分浮いたお金で、今度コンビニで 『超変換!!もじバケる』 を見かけたら買ってみよう。




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