カラフルな世界を堪能した後は、 “靉嘔 ふたたび虹のかなたに” へ。
こちらも、東京都現代美術館で開催中の美術展です。
靉嘔。
字面だけ見ると、一瞬、パソコンが文字化けしてしまったようにも思えますが。
文字化けではなく、靉嘔 (あいおう) というのは、
1931年茨城生まれの日本を代表するアーティストの名前です。
このヘンテコな名前は、彼が仲間たちに、
「あ・い・う・え・おの中で、好きなのはどれ?」
と尋ねたところ (←どんな質問だw)
「あ」 と 「い」 と 「お」 の3文字が人気上位だったことに由来するのだとか。
さて、そんな靉嘔さん。
その名前にピンと来なくても、その作品は一度は見たことがあるのではないでしょうか。
例えば、アダムとイヴをレインボーカラーで描いた 《アダムとイヴ》 や、
![アートテラー・とに~の【ここにしかない美術室】-アダムとイヴ](https://stat.ameba.jp/user_images/20120410/23/artony/cc/0c/j/t02200304_0246034011909089521.jpg?caw=800)
ディナーセットをレインボーカラーに彩色した 《レインボー・ディナー・テーブル》
![アートテラー・とに~の【ここにしかない美術室】-レインボー・ディナー・テーブル](https://stat.ameba.jp/user_images/20120410/23/artony/18/c1/j/t02200275_0320040011909093534.jpg?caw=800)
果ては、エッフェル塔に300mの長さのレインボーの帯を取り付けた 《300m レインボー・エッフェル塔・プロジェクト》
![アートテラー・とに~の【ここにしかない美術室】-300m レインボー・エッフェル塔・プロジェクト](https://stat.ameba.jp/user_images/20120410/23/artony/31/39/j/t02200176_0328026311909102711.jpg?caw=800)
・・・などなど、とにかくレインボー尽くしの芸術家。
靉嘔と言えば、レインボー。
レインボーと言えば、靉嘔。
そんな靉嘔さんの初期の作品から、
(まだレインボーになっていない!)
《若い仲間たち》
![アートテラー・とに~の【ここにしかない美術室】-若い仲間たち](https://stat.ameba.jp/user_images/20120410/23/artony/3c/32/j/t02200226_0481049411909109518.jpg?caw=800)
最新作まで。
(7色から192色へバージョンアップ!)
《マイ・いっくに・フレンズ》
![アートテラー・とに~の【ここにしかない美術室】-マイ・いっくに・フレンズ](https://stat.ameba.jp/user_images/20120410/23/artony/45/a6/j/t02200276_0273034211909118347.jpg?caw=800)
とにかく膨大な数の作品で埋め尽くされた大々的な靉嘔展です。
作品が多く、しかも、それらの作品の大半がレインボーカラーなので、確実に目が疲れますw
是非、体調は万全にして臨まれてくださいませ!
ボリューム満点で、満足度は十分すぎるほど。
![星](https://emoji.ameba.jp/img/user/ri/rikatori/56300.gif)
![星](https://emoji.ameba.jp/img/user/ri/rikatori/56300.gif)
右を見ても、レインボー。
左を見ても、レインボー。
会場の大半が、そのような感じだったので、
特に、どの作品が印象的だった、というのは無いのですが。
(1点1点というよりも、全体を通して、感動が生まれるタイプ)
アンリ・ルソー好きとしては、
アンリ・ルソーの作品を題材にしたシリーズは、別格で印象に残りました。
《ルソーの眠れるジプシー女》
![アートテラー・とに~の【ここにしかない美術室】-ルソーの眠れるジプシー女](https://stat.ameba.jp/user_images/20120410/23/artony/69/c2/j/t02200143_0422027511909164854.jpg?caw=800)
また、アンリ・ルソー以外にも、
ゴーギャンの作品や、鈴木春信や葛飾北斎の春画の靉嘔風が展示されていました。
他にも、こんなものの靉嘔風も↓
《四季の花(一部)》
![アートテラー・とに~の【ここにしかない美術室】-四季の花](https://stat.ameba.jp/user_images/20120410/23/artony/ac/11/j/t02000256_0200025611909169341.jpg?caw=800)
花札をレインボーにした屏風作品。
この花札は、普通に欲しい!!
なぜ、ミュージアムグッズを作らなかったのか?!
さて、今回の靉嘔展には、
観るだけでなく、体感できる作品もいくつかありました。
その一つが、やたらと長いタイトルの
《レインボー・エンヴァイラメントNo.7 レインボー・タクティル・ルーム+レインボー・エイムズ・ボックス》
![アートテラー・とに~の【ここにしかない美術室】-レインボー・エンヴァイラメントNo.7](https://stat.ameba.jp/user_images/20120410/23/artony/e6/cc/j/t02200177_0328026411909179807.jpg?caw=800)
イナバ物置くらいはあろうかと箱の中に入ると、
やっぱりというか何と言うか靉嘔さんらしいレインボーな世界が広がっていました。
ただ、この作品、レインボーなだけではありません。
四角の一つ一つの中心に指一本入れられる穴が開いています。
そこに、指を突っ込んでみると、それぞれ違う触感が体験出来るというもの。
まぁ、ざっくり言ってしまえば、
巨大なアート版 “箱の中身はなんでしょね” と言ったところです。
ザリガニとかいないので、安心して指を突っ込んでくださいませw
他にも、暗闇の中を手すりだけを頼りに歩き周る 《ブラック・ホール》 なる体験型インスタレーションがあったり。
「お米を食べさせてください」 という謎の体験が出来る 《万才ピース》 という作品があったり。
極めつけは、自分が靉嘔作品の一部になれる写真撮影コーナーがあったり。
とっても恥ずかしかったのですが、
アートテラーとして体を張って、羞恥に耐えて、写真撮影してきました。
![アートテラー・とに~の【ここにしかない美術室】-とに~](https://stat.ameba.jp/user_images/20120410/23/artony/5a/02/j/t02200391_0480085411909199957.jpg?caw=800)
恥ずかしさで、顔は蒼くなるやら赤くなるやら。
まさに、虹色。
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