その美術展が大好評だったため、現在、八王子市夢美術館では、
満を持しての続編、“ムットーニ ワールド からくりシアターⅡ” が開催されています。
![アートテラー・とに~の【ここにしかない美術室】-ムットーニ ワールド からくりシアターⅡ](https://stat.ameba.jp/user_images/20110601/19/artony/a7/2a/j/t02200311_0300042411264377818.jpg?caw=800)
ムットーニ。
イタリアの政治家のようなイメージですが、れっきとした日本人。
本名を武藤政彦さんという、アーティストです。
(公式HPは、こちら)
“武藤” だから、 “ムットーニ” と外人ぽく名乗る。
「そんな輩は、何か信用できない!」
と、今まで何となく彼の作品はスルーしていました。
当然、前回の “ムットーニ ワールド からくりシアターⅠ” もスルーです。
しかし、続編が作られるほどの人気展とあれば、
アートテラーのとに~としては、無視できません。
・・・・・・・・って、自分だって、
本名が大山敦士のくせして、 “とに~” と名乗っているじゃないか!!!
ムットーニさんのことを、とやかく言える立場ではありませんでした。
むしろ、同類?!
急に親近感も湧いたこともあって、
ちょっと遠いですが、早速、八王子まで行ってきました。
さてさて、美術展を観た率直な感想は、
「素晴らしすぎる!!!」
の一言。
これは、前回の美術展の際に、続編が要望されたのも納得です。
久しぶりに、心の底から感動しました。
![星](https://emoji.ameba.jp/img/user/ri/rikatori/56300.gif)
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ムットーニさんの作品は、
「自動人形からくり箱」 と称される他に類を見ないアート作品です。
説明するのは、非常に難しいのですが。
あえて近い例を挙げるならば、からくり時計のからくり人形のような作品です。
「人形がただ1回転するだけで、物語が成立するかもしれない…」
というムットーニさんの着想から生まれた作品は、
からくり時計よりも、物語性を重視しているのが特徴的。
人形の動きだけでなく、音楽あり、効果音あり、光あり、
時にムットーニ氏本人の朗読ありで、物語をドラマチックかつロマンチックに演出しています。
そのため、一つの作品 (5~10分) を観るだけで、
一つの演劇や映画を観たくらいの充実感が得られます。
今回展示されている 「自動人形からくり箱」 は、約20点。
すべてを観ると、その充実感たるや・・・
![ドキドキ](https://stat.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char2/031.gif)
ディズニーランドを一日満喫したくらいの充実感でした。
(作品にハマってしまい約2時間滞在しました)
ちなみに、ここまでの説明だけで、
ムットーニワールドをちゃんと伝えられた気はしないので (笑)
彼の作品が使われたという日産の懐かしのCMをどうぞ。
ちなみに、どれもこれも素敵な作品でしたが。
あえて、印象に残っているものを挙げるなら、
父親から貰ったロケットのおもちゃから広がるファンタジー作品 《ギフト フロム ダディ》 と、
パイプオルガンの響きと現れる天使が美しい 《カンターテ ドミノ》 の2作品でしょうか。
全部の作品を鑑賞すると、2時間くらい必要となるので、
どうしても時間がないという方は、是非、この2作品だけはチェック!
特に、《カンターテ ドミノ》 は、観終えた後に、自然に涙が出ました。
神の存在を信じそうになりました。
それくらいの感動作。
これは、行くしかありません!!
僕も “とに~” だから、よくわかりますが、
“ムットーニ” さんは、名前で損をしている気がします (笑)
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