静嘉堂の東洋陶磁 partⅠ 中国陶磁名品展 | アートテラー・とに~の【ここにしかない美術室】

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五島美術館で、たっぷり国宝を堪能した 後は、

一駅隣の静嘉堂文庫美術館に向かい、ここでもまた国宝を堪能。


半年ぶりに対面する国宝 《曜変天目》 は、

やはり、ただひたすらに美しかったです。


アートテラー・とに~の【ここにしかない美術室】-《曜変天目》  アートテラー・とに~の【ここにしかない美術室】-《曜変天目》



現在のように美術館でライティングされた状態で、

美術品として観るのも、もちろんいいのでしょうが。

もともとは、お茶碗。茶室の中で使われていたわけです。

ほの暗い茶室内では、今の蛍光灯の室内以上に、

《曜変天目》 に、星の瞬きを感じることが出来たのではないでしょうか。

もしかしたら、当時のプラネタリウム 「MEGASTAR」 のような存在だったのかも。




と、この 《曜変天目》 との再会が目的で行ったのが、

“静嘉堂の東洋陶磁 partⅠ 中国陶磁名品展” という美術展。


アートテラー・とに~の【ここにしかない美術室】-静嘉堂文庫美術館



《曜変天目》 以外に、他に見どころは・・・?

まぁ、あるようなないような (←結論をぼかしました)


気になった作品をいくつか挙げますと、

例えば、 《三彩獅子》


アートテラー・とに~の【ここにしかない美術室】-三彩獅子


獅子にしてはチャーミングなポージング。

獅子というよりは、ちょっといかつい猫です。

台座 (?) の岩の質感も、イイ感じでした。

《油滴天目》 は、いぶし銀な魅力。


アートテラー・とに~の【ここにしかない美術室】-油滴天目


《曜変天目》 と比べてしまうと、

どこか半歩下がったような印象が拭えませんが。

それでも、やはり名品の貫禄は備えています。

《曜変天目》 が、 “宇宙” ならば、

《油滴天目》 は、 “深海” というイメージ。



最後は、 《青磁刻花花喰鳥文枕》


アートテラー・とに~の【ここにしかない美術室】-青磁刻花花喰鳥文枕


華麗な装飾が施されている、こちらの塊は・・・枕!

どう見ても、硬そうです。

青磁とありますから、疑いようもなく硬いはず。

テンピュールの枕とは、真逆を走っている枕。

昔の方は、首がものすごく強かったのでしょうか?

僕なら、これで寝ると、間違いなく後頭部と首がおかしなことになります。

星

《曜変天目》 以外は、まぁまぁ、それなりに。

4時30分閉館にも関わらず、

係員の方に4時15分で追い出されしまったという恨みも手伝って、1ツ星。





ランキングの結果は、恨みっこなしです。
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