今回は、五島美術館の美術展。
実は意外と歴史の深い五島美術館。
今年で開館50周年を迎えるのだとか。
それを記念して開催されるスペシャルな美術展が、11月28日まで開催の “国宝 源氏物語絵巻” 。
五島美術館が誇るマスターピース・国宝 《源氏物語絵巻》 4点と、
徳川美術館所蔵の 《源氏物語絵巻》 16点とを合わせて、一挙大公開!
現存する 《源氏物語絵巻》 がコンプリートされている貴重な機会です。
さらに、科学的分析の結果を踏まえて成立当初の姿を想定復元した 《平成復元模写》 も展示。
まさに源氏物語絵巻展の決定版と言える内容です!
《源氏物語絵巻》 に関しては、
以前横浜美術館でネタを披露させて頂いたこともあり、特に思い入れの強い美術作品。
「いやぁ、観るのが楽しみ♪」
と、軽い足取りで、上野毛駅の改札を降りた瞬間、絶句しました。
そこには、立て札を持ったお兄さんが。
書かれていたのは、
『源氏物語絵巻展 60分待ち』
のフレーズ。
わざわざ美術館から駅の改札前に出張してまで伝えるくらいですから、よっぽどです。
まさかまさかの予想外の事態。
とは言え、正直、今の今まで一度たりとも、
五島美術館が、お世辞にも混雑している時に遭遇したことがありません。
“60分待ちなんて、きっと何かの間違いだ!間違いに違いない!”
と、自分に言い聞かせて、五島美術館へ。
そこで待っていたのは・・・・・・やはり60分待ちという現実でした。
ニッポンジン、ゲンジモノガタリエマキ、スキスギルヨ!
これから行かれる方は、さらなる混雑が予想されますので、
心の準備をなされてから向かって下さいませ。
さてさて、肝心の 《源氏物語絵巻》 の感想ですが。
国宝とは言え、12世紀の作品。
《源氏物語絵巻 竹河 (二) 》
年季と有難さは、感じられるものの。。。
平成になって、復元されたものと比べてしまうと・・・、
やはり、どうしたって、色鮮やかな方に目が行ってしまいます。
上の例で言えば、復元されないと、
桜が咲いていたことすら、気付かなかったわけで。
一堂に会された国宝 《源氏物語絵巻》 は、本当に貴重で素晴らしかったのですが。
結局、感動するのは、色鮮やかな 《平成復元模写》 の方ばかり…。
自分の観賞眼の浅さを実感せざるを得ない展示でした (笑)
ただ、浅い観賞眼ゆえに (?) 、
絵の本筋とは関係ないながらも、一つ気になって気になってしょうがない事実を発見!
それは、シャープすぎる後頭部を持つ女性が、
《源氏物語絵巻》 には、ちらほらと登場するという事実。
左側から2番目の女性の頭が、かなり尖がってます。
どんな頭なんだ?!
《東屋 (二) 》 の場合。
今度は2人も、頭が尖がった女性が!!
ここまで来ると、ホラーのたぐいです (笑)
『怖い絵』 に登場する絵に勝るとも劣りません。
♪振り向かないで~ 《源氏物語絵巻》 の人