全力っていわれて
よっぽどあの子の方が全力だよなっておもったの。
感じることとか
見てくこととか
見逃さないのよ。
見逃してると思っても
ちゃんとこころの奥底でしっかりと握ってる
そんな子なの。
初めてあった時
淡い桜色のパーカーを着ていた。
似合うなぁ…
そう思ったのがはじめだった。
パーカーに施されていた模様が
わたしのこころをくすぐった。
あとで、自分で染めたのだと知った。
驚いた。
キレイだなぁ…
繊細でシャープで
でも柔らかい
お?
ピシッと主張してくる何かがあるなぁ…
そのあと
彼女に逢うことも増えていき
いま、思い出すと
不思議な子なのだと思う。
彼女の染めた服からは
音が聞こえてくるのだ。
それをわたしは無意識に感じていた。
彼女の音なのか
自然の音なのか
記憶の音なのか
それはよく分からないけど。
軽音の時もあれば
重音の時もあった。
どちらにしろ、
居心地は良かった。
彼女の、
その優しい指でその音をなぞらえていることは
間違いないだろうと思った。
そしていつもどこか懐かしい
見たことない安堵の風景がチラつく。
色をますます色にしていく
彼女はそんな魔法の子なんだっておもっている。
*023 Art Gallery
http://nakaofumi.org/
(URL貼れないのでコピペでw)