抜け殻のような瞳の奥に
あなたの闇を見たんだよ
わたしの闇を見たんだよ
まるでなきがら見てるみたい
それでも命がここにあるの
それでも意の智が存在するの
それでも意の血が流るるの
だからほんの少しだけ
ほんのね ほんの少しだけ
持って産まれたこの身体を
ほんの少し憎んでみたんだよ
でもね ちょっとしたらやっぱりね
この身体に感謝するの
握り返してくれるあったかいその手に
いつでも触れられるこの距離に
手を伸ばせば届く範囲の
自分ではない他の身体に
もしアダムとイヴがまだ生きていたのなら
一体なんて言うんだろう?
黒く冷えきったそれに触れて
あたしは心底ぞっとするの
深い深い奥の奥
暗い暗い中の中
そしてね
同時にこうも思うの
なんてきれいで美しいのって
深く深く愛したいなって
あなたがいてわたしがいて
わたしがいてあなたがいる
暗闇があって光があって
光があって暗闇がある
あなたのそれに触れて
わたしのそれに触れて
暗闇があることまた知るの
光があることあらたに知るの
月も存在しない夜が
暗闇も存在しない夜が
ないこと初めて認識するの
そうして何もかもが希望になる
そうやっていつだって
何もかもが希望になること認識するの
連なる日々の朝日の連鎖を
日も月もないこの場所から見上げるの
散りばめられた矛盾に満ちる
この光と闇との両極端な この場所で
希望と共に一緒に還るの
あなたとわたしで一緒に還るの