発達性トラウマのパターンから自由になるために
4月になりましたね、桜ウオッチャーが楽しい今日この頃です!今日はNARMについて書いてみます。
NARM(NeuroAffective Relational Model:神経感情関係モデル)は、発達性トラウマを理解し、癒しを支援するための心理療法モデルです。NARMでは、症状そのものを取り除こうとするのではなく、その人がこれまでの人生の中でどのように環境に適応し、生き延びてきたのかに敬意を払いながら、現在の体験に丁寧に注意を向けていきます。
適応的な生き延び方(サバイバル・スタイル)を理解することは、NARMセラピストにとって、クライエントをどのように支えていくかを見通す助けになります。もちろん、クライエントがこれまでに経験してきた出来事や記憶、その人自身の物語は大切です。
しかし、NARMではそれらの出来事の内容そのものを細かく分析することが主な目的ではありません。私たちが関心を向けるのは、その人がどのように体験に適応しながら生き延びてきたのか、そして、解決されないまま残っている発達的テーマが、いまの人生の中でどのように現れているのか、という点です。
サバイバル・スタイルという視点は、クライエントが自分の内側の体験をどのように整理し、周囲の世界とどのように関係してきたのか――言い換えると、どのように自己感覚を形づくってきたのかを理解する手がかりを与えてくれます。
幼少期にトラウマ的な体験をした人は、とりわけ次のようなテーマにおいて困難や葛藤を抱えやすくなります。
- つながり(connection)
- 同調(attunement)
- 信頼(trust)
- 自律性(autonomy)
- 愛とセクシュアリティ(love–sexuality)
こうした葛藤に対処するために、人は認知・感情・行動・対人関係のさまざまなレベルで、自分なりの戦略を発達させていきます。それらの戦略は、当時の環境の中で生き延びるために必要だった、大切な適応でもあります。
ここで大切なのは、これらのサバイバル・スタイルは人を分類したり、ラベルを貼ったりするためのものではないということです。この枠組みは、現在の苦しさの背景にある発達的テーマに気づくための地図のようなものです。
臨床のプロセスでは、その人のサバイバル・パターンが、今この瞬間にどのように表れているのかを丁寧に探っていきます。この現象学的な視点を通して、クライエントがどのように内的世界を形づくってきたのかを理解し、その人に合った関わり方を見つけていきます。
NARMのアプローチは、問題を「修正」することだけを目的とするのではなく、その人が本来持っている心理生物学的な能力を回復し、より自由で柔軟に生きられる可能性を広げていくことを大切にしています。
NARM Workbookより要約
皆さんも、体調気を付けて、桜楽しめますように








