ガチャを越えて
本日は、
私の骨が知っていること
のあとがきの一節をご紹介します。
セラピストとしてもサバイバーとしても思うのは、
発達性トラウマの治癒とは、
「I am good!」に辿り着く旅路だということです。
発達性トラウマの背景には、
親や教師、環境との出会い――
さまざまな「ガチャ」があります。
回復の道を歩み始めてからも、
セラピストとの出会いに左右されることは少なくありません。それは、とても骨の折れる道、セラピスト・ガチャです。
それでも、辿り着く場所があります。
そこにあるのは、
「自分は壊れていなかった」という
頭だけの理解ではなく、
実感としての事実です。
今年もまた、
ラディカルな自己受容を、
一緒に実践していきましょう。
癒しの近道とは…
先日、NARMのマスターセラピストの認定通知が届きました。
でも「認定されたからといって、いいセラピストになった」というわけではまったくありません
やったことといえば、
所定のプログラムを修了しました、
それだけのことです。
臨床の現場では、
資格や肩書きがクライアントさんを癒してくれるわけではありません。
それでも、セラピストとしてやってきて、
はっきりと言えることが一つあります。
それは、
スローダウンすることが、いちばんの近道だということ。
でもこれが、とても難しい。
私がよく思い浮かべるのは、
ガムボールマシンのイメージです。
ガムボールがぎっしり詰まったマシンから、
ひとつだけ、コロンとガムを取り出す。
すると、
中に残っていたガムボールたちは、
一斉に動き出すわけではなく、
それぞれが、少しずつ、
新しい配置に慣れていきます。
人の神経系や心の変化も、
とてもよく似ています。
大きく変えようとしなくていい。
全部を一気に理解しなくていい。
ひとつだけ。
いま触れても大丈夫なものを、
そっと取り出す。
そして、
残った部分が
その変化に「慣れる時間」を
ちゃんととる。
トラウマを抱えてきた人ほど、
人生をサバイブするために
スピードを上げざるをえなかったのです。
だから、
ゆっくりになることは
安心ではなく、不安を呼び起こすこともあります。
それでも、
少しずつ、少しずつ。
スローダウンは、
遠回りに見えて、
実は、いちばん確かな道なのです。
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