
先延ばしぐせからのメッセージ
台風がきそうですね。その前にアジサイを見に行こう、
と思いつきで出かけてみました。アジサイが咲いているのをみると幻想的な
気分になりますね。
さて、今日は先延ばしぐせのお話です。
やらなければいけないことがあるのに、なかなか手をつけられない。
そんな自分を見て、「また先延ばししてしまった」「自分は意志が弱い」
と責めてしまうことはないでしょうか。
わたしもめっちゃ思い当たります![]()
私たちは先延ばしを、直すべき悪い習慣のように捉えがちです。
しかし、少し違う見方もできるかもしれません。
もしかすると先延ばしは、怠けているから起きるのではなく、
自分の内側からのメッセージなのかもしれません。
「少し休みたい」
「今は余裕がない」
「これ以上プレッシャーをかけないでほしい」
そんな声を、私たちはしばしば聞き逃しています。
私たちは他人には優しくできても、自分にはつい厳しくなってしまいます。
もっと頑張らなければ。
もっと早くやらなければ。
もっと成果を出さなければ。
そうやって自分を追い立てることが当たり前になっていると、
心も身体もだんだん窮屈になっていきます。
やる気が出ない。
集中できない。
なぜか動けない。
そんなとき、私たちはさらに自分を責めてしまいがちです。
けれど、先延ばしぐせからのメッセージは、「もっと頑張れ」ではなく、
「もっと人間として扱ってほしい」
なのではないでしょうか。
人間は機械ではありません。
疲れることもあります。
迷うこともあります。
それらを無視して前へ進もうとすると、ますます動けなくなってしまいます。
だから先延ばしを見つけたときは、
私は今、何にプレッシャーを感じているだろう。
本当は何が必要なのだろう。
そんな問いを向けてみる。
すると先延ばしは、克服すべき敵ではなく、自分との関係を見直すための案内役になることがあります。
先延ばしをなくそうとするのではなく、自分をもう少し人間として扱ってみる。
そこから、自然に動き出せることもあるのです。
そして忘れてはいけないのは、先延ばしをなくそうとすること自体が、
新たなプレッシャーになることがあるということです。
だからこそ、「どうしたら先延ばしをやめられるか」ではなく、
「私は今、どんなふうに自分を扱っているだろうか」と問いかけてみる。
その問いの中に、思っている以上に大切なヒントが隠れているのかもしれません。
トラウマの話を分かりやすくします!

海老とズッキーニ、最高です!
オンラインイベント、身体に記録されたトラウマを癒しへとつなぐ
暑くなってきましたね!
降ったり、照ったり、本当にお疲れ様です。
雨の音を聴きながら、緑を眺め、本を読んだりぼーっとしたり、
なんだかいい時間ですよね~。
さて、9月6日(日)朝10時~12時まで、
オンラインで下記の講座をやります。
↓
「ベッセル・ヴァン・デア・コーク博士とトラウマについて学ぶ」をもとにしたオンラインイベントを開催します!
トラウマは、出来事そのものではなく、その体験が心身に影響を残し、不安、過覚醒、自己否定など様々な形で現れます。
なぜこのように幅広い範囲に影響が及ぶのでしょうか。
また、こういった心身への影響をどのように解きほぐしていけるのでしょうか。
本イベントでは、動画の内容を手がかりにしながら、
- トラウマを身体感覚、感情、思考、関係性、神経系の反応を含めたひとつの全体として理解していく視点
- トラウマ反応を適応として理解する考え方
- 安心感やつながり、自己調整力が回復に果たす役割
- こうした知見を実際の対人援助や支援現場に活かすためのヒント
について学びます。
トラウマセラピーを実践して四半世紀、
まだまだ謎がいっぱいですが、トラウマについて知ることは
人生の真実を解き明かすことだと思います。
また、自分も、周りの人のことも、どう「人間になる」ということを
サポートしていくかの非常に重要な示唆を与えてくれます。
監訳書『私の骨が知っていること』も適宜参照し、
無理のない範囲で、軽い体験的ワークも行う予定です。
トラウマについてこれから学びたい方から、すでに実践に携わっている方まで、幅広くご参加いただけます。
アーカイブ動画もご用意いたしますので、当日の参加が難しい方もぜひお申込みください。
ぜひ多くの方のご参加を、お待ちしております!

迷走神経のスーパースター、に学ぶ
たまたまテレビで『アニアキングダム』、通称アニキンを観て、思わず「これは神経系の統合の話だ」と感じたことがありました。
動物たちのユーモアと可愛らしさ。
そして主人公、コツメカワウソのルッタの天然でまっすぐなキャラクター。
ルッタの在り方が、もう私の琴線に触れるのです。テレビの前でアニキンを観ながら泣いているアラフィフの私。
「どうしてこんなに泣けるんだろう」と思っていたのですが、すぐに気づきました。
これは、トラウマセラピーだ。
そしてルッタは、まさに自律神経系的に統合された存在なのだ、と。
ルッタは「つながり」の力を知っている
主人公のルッタは、コツメカワウソの男の子です。
「オアシスの守り番となって、カワウソ村を守る」
そんなお父ちゃんとの約束を胸に、ルッタは自分とは違う生き物たちと出会い、協力し、ときにぶつかりながらも、和解を重ねていきます。
ここで面白いのは、ルッタが出会う相手たちは、いわば「ちがう神経系」を持った存在だということです。
感じ方も、動き方も、反応の仕方も違う。
でもルッタは、相手を排除するのではなく、なんとか一緒に生きていく道を探します。
ルッタは決して、自分の手柄や私利私欲のために動きません。いつも、みんなとの調和を大切にしています。
たとえば、こんなところです。
1. 自分の手柄にせず、いつも仲間に還元する
2. 他の生き物をリスペクトし、あこがれ、謙虚でいる
3. お父さんカワウソとの約束を守り、村を守るという高い意識と熱意がある
4. 争いには意味がないことを知っている
「迷走神経のスーパースター」という言葉のとおり、ルッタはさまざまな出来事や難問に出会いながらも、相手と心地よい状態を共有しようとします。
どちらかが勝つ、どちらかが負ける、ではありません。
お互いが安心できる場所を探していく。
まさに Win-Win の関係を率先してつくっていく。
「みんな大好き」
この言葉に、私は涙腺崩壊でした。
子どものころから、こういう在り方に触れられるのは、とても幸運なことだと思います。
そして、大人になってからでも、決して遅くありません。
「迷走神経がよい状態にあるって、こういう感じなんだ」
それくらいの理解でも十分なのです。
迷走神経が良好な生理学的状態にあるとき、私たちは「たたかう」「逃げる」「凍りつく」といった防衛反応を過度に使わなくてすみます。
他者と関わりながら、ほっとする。
気楽な状態で、冗談を言って笑う。
ユーモアで緊張がほどける。
そんなやりとりの中で、私たちはお互いに、
「あなたは大丈夫ですよ」
「ここにいても安全ですよ」
という合図を送り合っています。
その合図が届くと、絆はさらに深まります。
そして、経験の質そのものが変わっていきます。
特に、人と人とのやりとりから生まれる安心は、心理的な健康だけでなく、生理的な健康にもつながります。
安心があると、内分泌系や免疫系の働きが整いやすくなり、炎症や痛みの改善にも関わると言われています。
心身にやさしくいられ、ストレスとのつきあい方も変わっていきます。
何より、消耗を防ぐことができます。
安心とは、単なる気分ではありません。
安心とは、心身の状態なのです。
最終回、平和な夜に黄昏れる小さなコツメカワウソのルッタ。
その隣には、仲良しのハリネズミのハートと、オウムのエディ。
その姿を見ながら、
結局、平和を愛する人が一番強いのだ、と。
力でねじ伏せるのではなく、つながりを選ぶ。
違いを排除するのではなく、共に生きる道を探す。
勝ち負けではなく、安心と調和を育てていく。
ルッタは、そんなことを教えてくれる、迷走神経のスーパースターなのです。
もちろん動物界と人間界はもちろん違います。
われわれの置かれてる状況は複雑です。そんな難しい状況のなかで、
神経にやさしく、安心を伝えていきたいものです
最近思うこと、つらつら
またまた更新が滞りました~。
いつもブログ見て下さり感謝です。
クライアントさんとのセッションの時間、
執筆、
翻訳や監訳、
講座準備など、
忙しくも楽しい日々です![]()
生成AI、全然使いこなせてないですが、
明らかに仕事が
楽しくなってきました。
相談しながら、さらに思い付くことがあって。
仕事を充実のため、楽しみのためにできる時代がくるのでしょうね![]()
トラウマインフォームドの見方や実践が広まれば、社会の中の「もったいない」はもっと減っていくと思います。
落ち着きのなさ、怒りっぽさ、やる気のなさ、人との距離のとり方。
それらは一見、「問題行動」や「性格の問題」に見えるかもしれません。
でも、その背景には、安心できなかった経験や、ずっと緊張して生き延びてきた過去があることもあります。
その人は、困らせようとしているのではなく、困っているのかもしれません。
反抗しているのではなく、身を守っているのかもしれません。
トラウマインフォームドな見方は、人を甘やかすことではありません。
行動の奥にある背景に目を向け、「この人に何が起きてきたのだろう」「どうしたら安心して力を出せるだろう」と考える姿勢です。
本当は持っている力が、誤解や決めつけによって見えなくなってしまう。
本当は育つはずの可能性が、「問題」として扱われてしまう。
それは、とてももったいないことです。
安人は少しずつ自分の力を取り戻していけます。
トラウマインフォームドの視点は、その「もったいない」を減らしていくための大切なまなざしだと思います。





