$~アルテミス~「日々の記憶☆美の欠片」

バスの中でのできごとです。

私の前の座席に座っていた小学生の頭がぬれていました。

こういうとき、ちょっと言葉をかけてふいてあげたくなります。

そっと髪をふいてあげると

「あっ、すいません。大丈夫です。」

と丁寧に言葉を返してくれました。

あっぱれな小学生です。


傘にうちつける雨の音がうるさいほどだった帰途。

待っていたバス停ですでにコートはびっしょり。

バスに乗り込んでコートにかかった雨をふいていると

座っていた年配の女性が

「後ろもふきましょうか?」

と声をかけてくれました。

「あっ、すいません。大丈夫です。」

と小学生と同じ言葉を返していた私…。


自分のとった行動が

違う方向からかえってくる。


冷たい雨の午後でしたが

気持ちはほんわりとあたたかくなりました。


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