・そうは云われましても・・・(笑) | 日本哭檄節

日本哭檄節

還暦を過ぎた人生の落ち零れ爺々の孤独の逃げ場所は、唯一冊の本の中だけ・・・。
そんな読書遍歴の中での感懐を呟く場所にさせて貰って、此処を心友に今日を生きるか・・・⁈

 何やら・・・、此処に来て、また

『記録的な円安局面を迎えて居る・・・!』

と云って、けふ(今日)などは、

『37年半ぶりの・・・!』

と云う大仰な数字で、

『160円/$台後半・・・』

とか報(い)って居るから、つい、手元の電卓を弾くと、37年前とは、『1987[昭和62]年』で有り、ジジイが

『丁度、30歳だった頃・・・』

と云う計算だ・・・!

 

(画像は、news.goo.ne.jpより拝借)

 

 で、ふと想い返すと、三十路を迎えたばかりの頃のジジイは、まだ独り身で、今は捨てられた『元・女房殿』と、その二人の連れ児を誑かしてか誑かされてか、

『イージーオーダー父親・・・』

を意識し始めて居た頃と重なるような・・・(汗)

 

 

 

(長崎・オランダ村にて・・・汗)

 

 30年も経てば、最早面影も窺えないだろうから、完全露出しても怒られることも有るまい・・・(笑)

 

 時は、

『バブル経済入り立て・・・』

とでも云えば善い頃で、何せ、マイホームブームの後には、バブルで別荘ブームが起こり、建築設計と養鶏業で、羽振りは好かったわなあ・・・(笑)

 

 その2年ほど前に、

『安くて良過ぎるNippon製品・・・』

の席巻に怒ったAmericaさんが起こした、あの

『プラザ合意事件(=円高容認)・・・』(=1985[昭和55]年9月)

で、『JPY(円)』は、一気に20円ほども値上がりして、以降、このNipponに、海外旅行ブームが起き始めた頃だったから、ド田舎若造が、それに浮かれて、車もドイツ車の左ハンドル(=Audi 100)の新車を買(=駆)っても、然程嫌味も云われなく為って居たのだが、同じ『160円/$』が、何で今はそんなに騒がれるのかが、経済音痴なジジイには、今一つ呑み込めないと云うか不思議で為らないのだが・・・?!

 

 だって・・・、この後、『JPY』は、更に上がって、2010年には、平均値で

『87.78円/$・・・』

まで上がったんだから、それに比べれば、

『まだ半値水準では無いか・・・?!』

と云いたくなるのだが、じゃあ、その

『半値(=富)が何処に行ったか・・・?!』

が、政治家も国民も判って居ないから、

『失われた30年・・・!』

なんて嫌な言葉だけが、歳を取って来て居るって訳だよな・・・?!

(グラフは、『世界の経済ネタ帳』より拝借)

 

 確かに・・・、自国通貨(=JPY)が、世界の基軸通貨で有る『US$』に対して値を上げて居るってことは、国内経済は豊かに潤って居なきゃならないし、ジジイが左ハンドルに乗り、ヨーロッパに出掛けたり、週2、3回の『GOLF三昧』に興じて居た頃のNipponは、親分国家Americaのシンボルと云われた、あのニューヨークの『エンパイアステートビル』を買えるほど儲かって居たのに、それが、どこでどう間違えば、今は、まだ

『半値の余力が有るはずの国力・・・』

が消えて、国民が、物価&エネルギー価格高騰に喘ぎ、お上に、何度も

『お救い米頂戴(=バラマキ)・・・!』

と強請(ねだ)らなきゃ為らなくなって居るのか・・・?!

 

 ここのところの原因を、国(=政治)も国民も理解出来て居ないから、

『1,300兆円の財政赤字(=借金)・・・』

を抱えながら、政治(=権力)は、平気で『お救い米放出(=税金給付)』に余念が無いし、国民は国民で、

『頂ける内は頂いて措こう・・・!』

とばかりに、選挙対策見え見えの

『税金バラマキ散財・・・』

を、諸手を挙げて喜び燥ぐのだ・・・(笑)

 

 我がNippon国は、欧州から視れば『極東の島国』で、国土の3割でしか食料を賄え無い上に、産業革命が生んだ『エネルギー浪費(=重工業)経済』を賄う資源もエネルギーもほとんど持って居ない国家が、一億三千万人の胃袋を養わなければならないアンバランスな中で、勤勉と慎み(=勿体無い精神)で、爪に灯を点すような健気さで国を営んで来たのに、明治維新を機に、

『西欧列強並みの国力を・・・』

と欲張ったツケを、

『この30年前から払わされて居るのだ・・・!』

と云うことを、国は、何故国民にキチンと説明しない・・・!

 

 そして、そのツケは、これから先の世代に、

『もっと重く乗し掛かって来るのだ・・・!』

と云うことを・・・!

 

 丁度、昨夜だったが、夜7:30からの『クローズアップ現代』で、このIT化され過ぎた現代のNipponを、

『IT小作人国家・・・』

と喩えて居たが、この喩えで行けば、江戸時代で云った『大家と庄屋』は、

『親分Americaさん・・・』

と云うことで、この先、この国は、ずっと、太平洋の向こうのお国(=IT大手)

『朝貢(=年貢)を奉げなきゃ為らない属国(=民)・・・』

と為り、最早、この構図からは抜けられなくされてしまって居ると云うことだ・・・!

 

 この国を、そんな『Americaさん恃みの国家』にした

『越後屋(=国家)・・・、お主もワルよのう・・・!』

と云う構図って訳だ・・・(笑)

 

 コロナ禍以降、一気に持ち直した『インバウンド(=外国人観光客)』が、

『Nipponは、安くて最高ー・・・!』

と宣うのを聴いて居て実に情けなく為るが、世界は、今やそう為って居ると云うことを、島国の国民は、今に為って漸く識らされ始めたってことだわな・・・!

 

 まあ・・・、30年前の一時は、この大和民族も、

『ドルが安くて最高ーー・・・!』

と燥ぎながら世界を延し歩き、ブランド品を買い漁って居たのだから、因果応報って訳か・・・(笑)

 

 この先、『JPY』がもっと値崩れ(=円安)して行けば、この国は、もっと物価やエネルギーに喘がなきゃ為らなくなるってことだが、岸田殿・・・、その時も、まだ『お救い米』は残って居りましょうか・・・?!

 

 このままでは、何処かで必ず破綻を来すと想いますが、昔から、

『政治(家)が責任を取った試し・・・』

は、古来、一度も無いですから、楽なご商売ですなあ・・・(笑)

 

 ウーン・・・、いかん・・・!

 

 また、要らぬ講釈と毒吐きに為ってしまったわい・・・(謝&拝)