・ジジイ、Cochabanbaでの脱獄・・・(笑) | 日本哭檄節

日本哭檄節

還暦を過ぎた人生の落ち零れ爺々の孤独の逃げ場所は、唯一冊の本の中だけ・・・。
そんな読書遍歴の中での感懐を呟く場所にさせて貰って、此処を心友に今日を生きるか・・・⁈

ジジイの

『Borivia 周遊禁足、2週間の独り旅・・・』

は、自らが踏んだ

『JICA(=国際協力事業団)での、地雷自爆・・・!』

で、墓穴を掘っての

『Cochabanba、息子お目付け禁足令・・・!』

のお沙汰が降り、結果、5日から14日までの

『半軟禁状態・・・!』

と相成ったお陰で、一番の目的だった『ウユニ塩湖』も、ペルー国境の『チチカカ湖周遊』も吹き飛んだ訳だが、当地では、カーニバル期間の4連休が開けたけふ(今日)からは、任期の最後の最後に大恥を掻かせてしまった我が長男も、、どうやら、その息子のお目付けを気取って居るやに見える怪し気な姐さん団員さんも、けふからは、目出度く

『国際貢献のご出勤・・・!』

と相成ったようで、けふは、夕刻6時の夕食お迎えまでは、

『実質、見張り無し状態・・・!』

とのことで、息子からも怪し気姐さんからも、

『くれぐれも、出歩かないように・・・!』

と念を押されたが、そんなご忠告など、始めから耳の入口にも届かないジジイは、『ここぞ・・・!』とばかりに、暫し、

『Cochabanba市内散策・・・』

と洒落込んだ・・・(汗)

 

 と云っても、息子たちは、ほとんどがタクシー移動で連れ廻してくれたから、ジジイの方向感覚はゼロ出し、昨夜、

『昼間・・・、少し散歩など・・・⁉』

と漏らしたモノだから、別れ際の、この怪しい二人組からの、口を揃えた

『くれぐれも、細い筋には入らないようにし・・・、パスポートも、部屋において出ろ・・・!』

との厳しいお達しは、このジジイをまるで信用して居ない口ぶりが明らかなれば、パスポートは兎も角、『細い筋路』だけは避けて、ホテルから一直線に延びるメインの大通りを、先ずは、中央の公園へ・・・(笑)

 

 

 方位磁石は部屋に置いたままだが、まあ、真っ直ぐ延びたメインストリートなら、昼間、このジジイを襲うような輩も居ないだろうし、50メートルから100メートル毎に有る、立派な構えの『BANCO(=銀行)』と思しき建物の前には、必ず警備員が2〜3人、手持ち無沙汰で立って居るから、先ずは暴漢に襲われる心配も無かろうと、このキレイに公園化されたような中央分離帯を進むが、此処は、Nipponの太平洋戦争敗戦よりも後に、スペインの植民地時代を経て、

『革命で生まれたお国・・・』

だからか、この大通りの分離帯公園には、矢鱈と軍人や政治的リーダーを顕彰した銅像の多いことにっは、驚かされる・・・(笑)

 

 ジジイが歩いたメインストリートだけでも、7、8人の偉人、軍人像が、偉そうに庶民を睥睨して居たが、Nipponでは、西郷隆盛と乃木希典将軍くらいしか観ないわなあ・・・(笑)

 

 

 お名前は存じ上げないが、この方などは、珍しい『フロックコート姿』だったわ・・・!

 

 

 そんな余談は兎も角、この公園のようなキレイな通りが行き着いた処には、斯様な各国国旗を建てた処が在り、此処が、どうやら、Cochabanbaの中心街の外れらしく、此処からは、橋を渡って、高速道路のような立派な路になって居たので、ジジイも、此処でUターン・・・!

 

 

 何せ、

『根っからAmerica嫌いの共産主義国家・・・』

だから、星条旗は元より、我が『日章旗』も掲げられて居ないのは、些か寂しくないでも無いが、お国柄故、仕方が無いことと諦め、野暮は云うまい・・・!

 

 こんなところに、誇り高き日の丸を見上げられれば嬉しいのだが、ここ10日間ほど居ても、この黄色人種は、地元では、

『Chinese・・・』

と視間違えられほど、今、この国では、お隣大国が歓迎されて居るらしいとは、

『しっかり頼むぜ、Nippon・・・!』

と云いたくなるわなあ・・・!

 

 両側に建つ国旗より一際高い掲揚ポールには、当然、

『ボリビア国旗・・・』

が翻めいて居たので、その下に居た女性警察官の制服姿を狙って、携帯で、記念の一枚を頼んだら、気安く応じてくれた・・・!

 

 何せ、

『他人を視たら、泥棒と想え・・・!』

と云うお国だけに、誰にでも頼める頼み事では無いが、紺の制服姿なら、四方や持って逃げはしないだろうし・・・(笑)


 

 まあ、此処まで、片道2Km前後の運動と、国情視察と街並み見学には為ったかな・・・⁉

 

 さあ・・・、折角、軟禁状態を解かれたジジイが、このままUターンしてHOTELに還るはずもなく、帰りは、左右の歩道側に並んだショッピング街を覗きつつ、喉も乾いたので飲み物でも買おうかと想い、比較的大きめの店に飛び込み、

『Are your store・・・、US Doller use・・・、OK・・・⁉』

と、単語を並べたたけの『中学生English』でチャレンジするも、何処も、頑固に、

『Boliviano Onry・・・!』

と云う意思の首を振ってくるだけ・・・(笑)

 

 結果、

『世界の何処でも、嫌になるほど目立つCoka-Cora・・・』

の看板を大きく掲げた路端Cafeに飛び込んだら、さすがはWorld Wide なお国がチェーンするお店は肝っ玉が大きく、

『Oh・・・、 O.K・・・!』(=実際はスペイン語・・・汗)

と応じてくれたので、迷わず、歩道端の椅子席に陣取り、

『Fridpoteto &Coka-Cora・・・、Please・・・!』

とオーダーしたら、店員が、

『Coke ・・・、Big or Small ・・・?!』

と訊き返して来たので、ここは、Nippon男児の見栄を張って、

『Big size・・・』

と返したら、出てきたプラ製のスカート瓶に似せた見慣れたロゴのコーラのボトルは、何と、1リットルの化け物サイズとは・・・(笑)

 

 

 Nippon では、『家庭 or グループサイズ』だわな・・・(笑)

 

 これに、Fridpotetoも、ジジイの食事量の三食分の炭水化物が盛られたような山盛りには、観ただけで満腹になったような・・・(笑)

 

 

 カタコトEnglishでコミュニケーションを得た店員さんに頼んで、序に、歩道側からの記念撮影をお願いしたら、これも、気軽に応じてくれて自撮りせずに済んだが、1/3ほどを食べ切れずに、帰り際の支払いで、

『How mach・・・?!』

と訊いたら、

『8 dolles ・・・!』

とは、些かおったまげた・・・(笑)

 

 

 つまりは、たったこれだけのオーダーで、Nippon Yenにして、

『約1,200円・・・!』

とは、この物価の安いことで有名なお国にしては、些かボッタクリだとは想ったが、そこは旅の異国の空の下故、Nippon男児の気前の快さを発揮して、10ドル紙幣を一枚渡し、

『釣りは、要らねえぜ(=チップのつもり)・・・!』

と大見得を切って席を立ったが、このお国には、ヨーロッパや米国などと違って、

『チップ文化・・・』

と云うのは無いと、あの怪し気姐さんから教わっては居たのだが・・・(汗&笑)

 

 その後も、スーパーマーケットを覗いたりして、お国の食糧事情や物質的豊かさ事情を拝見して廻ったが、貧民街で無い中心街は、至って豊かで、食糧事情も善いし物品も、品揃えは、我がNippon 以上の様にも想える品揃えで、而かも、値段が極めて安いのには驚いた・・・!

 

 

 

 特にお肉売り場の充実度は、さすがは

『美食の街、Cochabanba・・・!』

と云われるだけの迫力が有ったし、お酒の品揃えが豊富なのにも驚かされたが、そのほとんどは『赤ワインのボトル・・・』

だったような・・・⁉!

 

 

 中には、こんな懐かしい(汗)ウィスキーのボトルが、鍵付きクーラーに飾られて居たりして・・・(笑)

 

 

 その昔・・・、まだNipponも海外旅行がポピュラーじゃ無かった頃は、『海外に往く』と云うと、誰彼無く

『ジョニ黒を・・・、ジョニ赤を・・・、Hennessyを・・・!』

と頼まれたし、佳い土産にもなったわなあ・・・(笑)

 

 あの頃は、

『独り、3本(=760mL)まで・・・!』

との掟が有ったが、今もそのままなのだろうか・・・?

 

 尤も、酒などとっくの昔に縁を切った身なれば、こんな重い物、幾ら安くても買って帰る気も無いが・・・!

 

 後は、このメインストリート界隈散歩で面白かったのが、この珍景・・・!

 

 

 

 中央分離公園の道路脇に、20L入りくらいのバケツが並んで居たのだが、

『一体、何をするのだろう・・・⁉』

と想って観て居ると、一人の若い男性が、バケツを両手に提げて、路肩に駐車した些かキレイな姿形の乗用車へ一目散・・・!

 

 その役目は、

『路肩で洗車受注をする商い・・・!』

と判明・・・(驚)

 

 

 いやはや・・・、世の中には、いろんな仕事が有ると、強か感心させられた・・・!

 

 興味序に、折角だから

『一台、幾らか・・・⁉』

と好奇心を発揮して訊ねたら、

『20Boli(=1.2US弗≒180Yen/JPY)・・・』

とは、苦労の割には安過ぎる気がするが、それでも、喰って行く為には必死なのだろうと想うと、大急ぎで洗う彼に、頭が下がった・・・!

 

 Nippon の若者たちよ・・・、世界とは、斯くも厳しい世界だと、その平和ボケした頭では理解できまい・・・⁉

 

 だから、若い内に、世界の事情を観て歩かなければ、

『自分の国の有り難さ・・・!』

を理解出来ずに、平和ボケに洗脳されるのだ・・・!

 

 と・・・、話が逸れたが、他にも、

『世界最貧国・・・!』

と呼ばれるお国の民は、逞しいとつくづく想わされた旅も、いよいよ今日が最後で、今宵は、夕方から、例の怪し気なお姐さんが、ジジイの帰国の土産を買いに、

『Cochabanba で、一番泥棒が多い地域・・・!』

に案内してくれるのだそうだが、果たして、どんな処なのだろうか・・・?

 

 彼女と愚息曰く・・・、

『カメラとか携帯とかは、絶対に部屋に置いて行け・・・!』

と云うほど物騒な地区らしいが、そこが、

『ラマの毛織物が、質は高くて安いから・・・!』

って、ジジイは、何も、安いモノを買いたいとは云って居ないのだがなあ・・・(笑)

 

 果て然て、Cochabanba 最後の夜は、どんな珍景を拝めるのやら・・・(?&笑)

 

 毎度の長駄文を読んで頂いて居りましたら、心より感謝申し上げます・・・(謝&拝)

 

 今宵の珍景は、また日を改めてご報告させて貰えるかな・・・(?&笑)