・Qus ha sido un timopo ! ・・・ | 日本哭檄節

日本哭檄節

還暦を過ぎた人生の落ち零れ爺々の孤独の逃げ場所は、唯一冊の本の中だけ・・・。
そんな読書遍歴の中での感懐を呟く場所にさせて貰って、此処を心友に今日を生きるか・・・⁈

『Qus ha sido un timopo ! 」

とは、当地スペイン語で

『ご無沙汰致して居ります・・・』

との意味だそうですが、けふ(今日)は9日ですから、既に3日もご無沙汰してしまって居る計算のはずで、本来の旅程では、ジジイの『Boliviaの彷徨い行脚』では、既に、第一目的地『Cochabnba』を通り抜け、再々の目的地の

『ウユニ塩湖・・・』

に着いて居るはずなのに、当のジジイは、未だ、Bolivia到着初日の

『Cochabanba・・・』

の安宿に

『留置、軟禁状態・・・』

とは、これ如何に・・・(笑&?)

 

 殊の次第を申し上げると、ペルーのリマから、地獄に16時間トランジットを経て、明け方に

『目指すBoliviaのLa Pazz・・・』

に着いたところまでは、まあ、概ね予定通りと言って良いフライト着、

『さあ、これからが本番・・・!』

とばかりに、早速捕まえたタクシーの運転手に、携帯のメモ欄の『JICA』事務所を見せると、

『Lo se・・・!』(=行こう・・・⁉)

と応えてくれ、ジジイの山盛りの荷物を、早速積み込み、出発進行・・・(笑)

 

(まぐれ当たりのタクシードライバーは、ミヒャエルさん・・・!)

 

 まあ、人の悪そうな面相もしていないので、この身を委ね、先ずは、目的地へ着いたと想いなせえ・・・(笑)

 

 そして、タクシーを待たせたまま、JAICA受付へ駆け込み、パスポート提示の上で、

『私の息子の勤務先のの場所と名前を教えてくーださい・・・!』

と申し出たところで、

『地雷、爆発・・・!』

 

 上司の方々二人が、階段を脱兎の如く駆け下りて来られ、

『先ずは、ご事情説明を・・・!』

と迫られるので、

『斯々然々で・・・!』

と申し上げると、

『お気持ちと事情は善く解りましたが、例えお身内でも、団員の勤務先などの情報は、一切お教え出来ない規則になって居ります・・・!』

との、けんもほろろの釣れないご返事は、ジジイの泣き落としなど一切通用しない険しい雰囲気・・・!

 

 となれば、斯くなる手段は、

『手探り、慣行・・・!』

と肚を決め、

『では、さらば(SARIDA)・・・!』

と宣うまでなのだは、その担当者の申されるには、

『Cochabanbaまでのバスルート(=道路)は、現在封鎖中で・・・、往くとなると、空路しか有りません・・・!」

と申され、 更には、

『Cochabanbaからウユニも、道路封鎖中で、何時解除になるか解りません・・・!』

と情容赦の無い追い打ちには、当に、二重の想定外・・・!

 

 否・・・お国の政治的不安定さを聴き及んで居なかった訳では無かったは、四方やここまでとは・・・?!

 

 しかし・・・、ここら辺りで諦めるジジイでは無いのだが、宛にした『JAIC』なる団体のデリケートな立場を斟酌するに及ばなかったのが、実に迂闊・・・!

 

 この団体は、所謂、『日本国外務省』の外郭団体の立場に置かれて居る、

『実にか弱きボランティア(国費注入組織)・・・』

の一角を成して居ることを、国内での我々は、至って無頓着に認識して居ることに、ジジイも、初めて気付かされた・・・(汗)

 

 つまりは、ジジイが、この当てにして安易に駆け込んだ、『在JAICA・Bolivia事務所』は、『駐Bolivia・Nippon国大使館』の管理下に有る訳で、今の国情不安の中で、勝手に旅行をして居る邦人までは面倒は見れないが、一度、その関係者や組織と関わりを持ってしまった形に為った邦人が、想わぬ事件や事故に巻き込まれる危険性には、極めて冷徹に対処し、

『その危険性を、万難を配して阻止する・・・!』

と云うミッションを命ぜられて居るらしい・・・?!

 

『Cockabanbaへだけでも往きたい・・・、否、往かねばならぬのじゃああー・・・!』

と想い極め、その旨、JAICA側に伝えたところで、結局は、この『政情不安なお国』の中に在って、その外郭団体として、外務省ボリビア大使館の傘下にある

『海外支援機構の中の一組織・・・』

を、ジジイの冒険に引きずり込んでしまったと、勝手に余計な心配とお節介を、

『押し売りのご新設・・・』

で、約ことに決め為さったらしいから、

『此処からは、一歩も勝手は許すまじ・・・!』

とのご結論に達したらしい・・・?!

 

 つまりは、JAICの一ボランティアの親族が、Bolivia国内に滞在して居ることを、図らずも識ってしまった以上、

『危険を承知の上で、国内を勝手にうろつかれ、若し、その身に何がの危害が及ぼうものなら責任問題を問われ兼ねない・・・!』

という結論に達し、JAICA内部の協議で、

『この先の脚留め(=禁足)を言い渡す・・・!』

と云うご判断に相成り候う談合を、それでも、ここまで『照れ隠しの言い訳』のつもりで携えて来た、この

『バカ重い手土産だけでも本人に直に手渡さね・・・!』

と想ったジジイは、高山病で煮え狂う思考を落ち着かせ、何とか斯とか、

『La Pazz留置2日間・・・』

から開放され、結果、息子の暮らす『Cochabanb』まで降って来ての、

『息子お目付け・Cochabanba脚留め長逗留措置・・・』

で、お手打ちを願った次第と云う訳だ・・・(笑)

 

 それでも、人の勝手な行脚に、

その身、子息に預け措く・・・!』

とは、何たる理不尽・・・!

 

 つまりは、

『無闇な、独り歩きなど、罷りならぬ・・・!』

と云うご沙汰故、息子の空き時間以外は、目下、籠の鳥状態に・・・(笑)

 

 確かに、

『来て見れば、聞きしに勝るモノモし・・・、弾飛ばだけ、まだ平和なり・・・!』

とは、このことか・・・(笑)

 

 La Pazz の至ると処で封鎖バリケードと本物の軍が屯して居る光景は、平和ボケ国民には、映画の世界かNews の世界でしか無いことを、実感させられた・・・(汗)

 

 自らが踏んでしまったらしい地雷のおかげで、結果、望みもしないのに、サプライズのはずの『息子へお連絡』が、間を於かずに本人の元に飛び、驚いた息子からのTELを介した説得に、その後を断念せざるを得なく為ったジジイの旅の旅程は、万事窮す・・・(笑&涙)


 しかし・・・、そうは云っても、あーー情け無や・・・(涙)

 

 まあ、バカオヤジの浅慮で、想わぬ迷惑(=大恥)を蒙り、我が立場を、残任二ヶ月で恥を掻かせた息子には、最早云訳の言葉も無いが、義理でも優しく気遣ってくれる息子との間に、こんな濃密な時間を貰えるとは、神の粋なご図らいと想わせて頂くことにして、すっかり背負われることにした・・・(笑)

 

 結果、二日目にして、ジジイは、息子のお迎え付きで、La Pazzから、勤務地近くの『Cochabamba』までは辿り着き、高度4,000メートル超の高山病地帯からは開放されたが、それでもまだ2,500〜2,700メートル地帯らしいが、やっと高山病症状からも開放され、なんとかBlogを綴れるまで回復・・・(汗)

 

 ああー・・・、面白い・・・(汗)

 

 

 お陰で、けのふは、息子が地元で教えて居る剣道教室も見学させて貰い、数十年ぶりで、息子の袴、道着姿を眼の当りにして、涙が込み上げて来たり、その指導者ぶりにこれまた胸が込み上げたり・・・(汗)

 

 まったくお忙しいことだ・・・!

 

 と云う訳で、ジジイのサプライズ数連発は、出だしで

『地雷、踏んじゃった・・・!』

の大失態の情け無さに相成り候て、ご破産・・・(笑)

 

 結果、ウユニもチチカカ湖も夢と消え、目下、

『Cochabanbaの安宿の籠の鳥』

と相成り候たが、このアクシデントが齎した果報は、

『疎遠だった末っ子長男との、想わぬ濃密な時間の共有・・・!』

をくれたと想えば、文句は無い・・・!

 

 

 お陰で、けのふ(昨日)は、息子が地元で教えて居る剣道教室に連れて行って貰い、久しぶりに袴姿や防具姿を眺め、想わず眼に涙が浮かんでしまったり・・・(汗)

 

 

 

 

 

 

『日本・寶樂・・・』

とは、息子が、このBolivia 国代表として、1週間ほど前の『南米大会』に出場した時の前垂れゼッケンだそうで、参加五カ国中とは云え、準優勝したとは、お見事・・・!

 

 テナ訳で、渡航前に吹いた大ボラは、斯くも見事に砕け散ったが、これもまた由・・・!

 

 けうは、一日休養で、高山病症状をすっかり改善されたから、明日は、また剣道教室にも連れて行ってくれるらしいし、世界で二番目に高い『キリスト像』にも案内してくれると云ってくれてるし、おまけに、剣道の仲間たちからの夕食会にも招待を頂いて居るとも・・・!?

 

『瓢箪から、駒・・・!』

とは、このことかな・・・?

 

 てなことで・・・、ジジイの『Boliviaの彷徨い』は、『Cocabanbaの彷徨い』で終わりそうです・・・(汗)

 

 何とか生きてBoliviaに辿り着き、出だし順調、あとはハチャメチャのジジイの彷徨い&高山病後遺症の駄文にお付き合い頂いて居りましたら、感謝申し上げます・・・(謝&拝)