・ソロ Solo Camp Days ・・・(1st day) | 日本哭檄節

日本哭檄節

還暦を過ぎた人生の落ち零れ爺々の孤独の逃げ場所は、唯一冊の本の中だけ・・・。
そんな読書遍歴の中での感懐を呟く場所にさせて貰って、此処を心友に今日を生きるか・・・⁈

 この三連休・・・、駄文指遊びなどをサボって、チョイとお出掛けなど・・・(汗)

 

 と云うのも、2日の天気予報を聴くと、朝夕は若干冷えるが、昼間は25℃を超える

『快い天気が続く・・・!』

と、気象予報士の大平真理子さん(NHK-G)が自信を持って仰られると、ジジイの耳には、

『折角なんだから、何処か出掛けなさいよ・・・!』

と唆されて居るように聴こえ、

『ソロ Solo Camp も、終わりの時季だわなあ・・・?!』

となり、あれこれ思案した結果、前から

『一度は、登ってみたい山・・・』

のリストで、目下、一番近い山をChoice ・・・!

 

 何せ、一昨年は、大分県の九重山系まで紅葉を愛でに遠行したは佳かった、夜の冷え込みに泣かされ、二日目は、慌てて『ホッカイロ』を買いに奔った苦い経験が有るから、紅葉鑑賞は、頭から外し・・・(汗)

 

『・九重×苦重・・・(1)』

 

 あの時も、この三連休の九重は、九州中から集まったようなスゴイ人出(=車列渋滞)だったもんなあ・・・!

 

 で・・・、あの寒さに脅えたジジイが、今年択んだ遊び場は、此方・・・!

 

 

 富士山じゃ無いのだから、山容だけ視てもお判りにならないと想うが、薩摩の北部、『合併さつま町』と、全国的にも有名な

『鶴の渡来地・出水平野・・・』

を隔てる『紫尾(しび)山系』の最高峰で有る

 『紫尾山(=1,067m)・・・』 

と云う大した高さの山では無いが、この『さつま町側』の山麓には、識る人ぞ識る

『紫尾温泉・・・』

と云う名温湯が在って、その奥の山の行き詰まりに町営のキャンプ場(=神の湯キャンプ場)が在ると案内ガイド本に在ったので、早速TELを入れてみたら、『余裕綽々(=がら空き状態)』だと申されたので、

『Bike一台の独りで2泊お願いします・・・!』

と申し込み、序でに、

『4日に紫尾山に登る予定なのですが・・・!』

と探りを入れると、管理人さんから、ジジイを嘲笑うような口調で、

『紫尾山は、バイクなら頂上まで楽に登れますよ・・・!』

とは、山登り目的には、聴き捨てならないお言葉・・・(笑)

 

 だが、今更計画を変更するような気力など無いジジイは、

『他人がBike で登ろうが、俺は、俺の脚で登りゃあ善いだけの話だ・・・!』

と決めて、3日の朝10時に安宿(やさ)を出発・・・!

 

 何せ、50年近くを薩摩で暮らし、県内中経廻って悪さの限りを尽くした身だから、土地勘は有り余るほど有る故、迷わず三時間で到着・・・!

 

 まだ1時過ぎだと云うのに、キャンプ場には、既に先客が居らっしゃり、まるで

 『モンゴルの遊牧民の家(=ゲル)・・・』 

のような立派なテントが建って居るでは無いか・・・!

 

 

 後から着いたモノの務めとして、先ずは、ご一緒させて頂く無礼の挨拶に伺うと、何と、鹿児島市内からお見えになって居ると云う、50歳前後と思しき男性と、その娘さんの

『父娘二人Camp・・・』

なのだそうで、今時、何と仲の佳い父娘関係か・・・!

 

 お父様も気さくな方で、他に二人の双子の息子さんと奥様は、ご自宅でお留守番なのだそうで・・・!

 

 娘さんが、来年3月で看護専門学校を卒業するので、それまでに

『娘を一人占め・・・』

と云う父親の想い出づくりだろうが、その娘さんも、賢そうな眼をした素直なお嬢さんで、ジジイが、

『佳い看護師さんに成れそうな、素敵な笑顔ですね・・・!』

と声を懸けたら、

『嬉しい・・・、モチベーションが上がります・・・!』

との素直なお返事は、確かに賢い女性だわな・・・!

 

 そんな寄り路は兎も角・・・、ジジイの安物Solo用テントは、斯様なみすぼらしさ・・・(汗)

 

 

 まあ、野宿に比べれば些かマシな程度だが、要は、

『寝れれば善いだけ・・・!』

と云う低モチベーションだからな・・・(汗)

 

 テント設営を終えた時には、まだ2時過ぎだったから、此処で、早速、一息入れて・・・!

 

 

 

 このKEY Coffee を啜りながら、

『温泉浸かりには些か早いような気がするが、然て・・・、これから何をして暇を潰すべえか・・・?!』管理人

と思案した結果、管理人さんが嘲笑うように教えて下さった

『紫尾山は、頂上まで車でも行けますよ・・・!』

のルートを走っての、

『若しかしたら、東シナ海に沈む夕陽が観れるのでは・・・?!』

と云う、バカな発想・・・(汗)

 

 

 何せ、見上げる空は、抜けるように蒼く、雲一つ無いのだから、

『こりゃあ、快い夕陽が観れるハズ・・・?!』

と意気込み、キャンプ場とは反対側の出水市側から造られて居ると云う山頂道路へと繰り出した次第だが、途中の紅葉など、愛でるような風情のモノでは無く、この程度・・・(笑)

 

 

 まあ、目的が違うのだから、こんな色気はすっ飛ばして一気に山頂まで駆け上がったが、ジジイ憧れの紫尾山山頂は、何とも野暮な、

『TV中継局のアンテナ乱立状態・・・』

とは、国有林を管理する農林水産省は、、一体何を考えて居るのか・・・?!

 

 これじゃあ、『紫尾山』と云う風雅な山の名が泣くわなあ・・・!

 

 

 そんな中継塔の建屋の横に、こじんまりと山頂を示す木柱が・・・(笑)

 

 

 

 

 この表示板では善く読み取れ無いが、北の方角は『熊本県』が直ぐ近くだし、その方向に臨めた秀麗な峰は、どこか水俣市辺りに在る山では無かろうか・・・?

 

 熊本の『金峰山』には、些か近過ぎるような・・・?

 

 

 折角だから、序での証拠写真などに納まったりしてみて・・・(汗)

 

 

 まったく、色気も何も無い無粋顔を毎度曝し、申し訳ございませぬ・・・(汗)

 

 然も、ジジイが狙って来た夕陽を愛でるには、この鉄塔と頭上を張り巡らされて居る電線は邪魔で仕様が無いから、暫し場所探し・・・!

 

 

 一番奥に在るTV塔の手前辺りに、少し林の明るい処を発見し、そこまで移動する途中の落ち葉路が、一番風情が有ったわな・・・(笑)

 

 そして発見した場所からは、斯様な光景が・・・!

 

 

 オオー・・・、丁度、陽が傾き始めて、遠くの島影との間が、光の路に・・・!

 

 

 手前の島影は、薩摩の『長島』辺りかと想うが、その奥は、もう『天草、牛深』の辺りだわな・・・!

 

 ここまでは、ジジイの狙い通りだったが、この後は、低い処を北に流れる黒雲が邪魔して、なかなか佳い光景は臨めず・・・!

 

 

 

 

 この雲さえ無かったら、天草諸島に沈む夕陽を観れたろうになあ・・・!

 

 つくづく、運の無い男だわい・・・(笑)

 

 

 結果、これが観納めで、薄暗くなり始めた中で、日没まで山頂に居たジジイは、急に冷え込んで来た山路を駆け降り、キャンプ場の手前の街でラーメン一杯を啜り、キャンプ場手前の

『区営公衆温泉・・・』

に、割引200円(=キャンプ客)と云う安い値段で浸けて貰ったのだが、此処の泉質は、超一級品だと太鼓判を押せる名泉で、地元の方々の自慢の湯だった・・・!

 

 丁度、地元のご先輩方の入浴時間と重なったので、此処でも、誰彼れ構わず地元情報収集に蠢き、結果、一時間を超える長湯の果てに、ポカポカ気分で今夜の宿へ・・・!

 

 

 昼間ご挨拶をした父娘お二人は、もう焚火も片付けてテントの中だったが、暗闇の中に浮かぶ

『ゲル風テント・・・』

はなかなか存在感が有るわなあ・・・!

 

 それに引き換え、ジジイの痩せテントは、斯様な寂しさ・・・(笑)

 

 

 この風情では、外で寝酒を酌む情緒でも無いので、早速寝袋の中へ潜り込んだ次第だが、地元の方が、

『ここの温泉は、浸かって佳し、上がっても佳しと云う温泉ですよ・・・!』

と云われた通り、寝てからもポカポカでぐっすり・・・(汗)

 

 さあ・・・、明日の

『紫尾山・脚登り・・・』

は、どうなることやら・・・(汗)

 

 久しぶりの投稿が、またもくだらぬ長駄文&お眼汚しになってしまいましたが、最後までお付き合い頂いて居りましたら、御礼を申し上げます・・・(謝&拝)

 

 と云いながら、

『2nd day ・・・』

へと続くのですが・・・(汗)