・九重×苦重・・・(1) | 日本哭檄節

日本哭檄節

還暦を過ぎた人生の落ち零れ爺々の孤独の逃げ場所は、唯一冊の本の中だけ・・・。
そんな読書遍歴の中での感懐を呟く場所にさせて貰って、此処を心友に今日を生きるか・・・⁈

 ジジイが、一日延ばしで目指したのは、

『阿蘇くじゅう国立公園・・・』

の中の、大分県側の

『九重(ここのえ)町営・泉水オートキャンプ村・・・』

と云う、昨今、大流行りの

『Outdoor 派御用達・・・』

の施設だが、この禿ジジイが、まだ髪の毛も結構在った若い頃に、まだ健全だった(?&汗)一家六人で、一度、此処のロッジに、ご厄介になったことが有ったりして・・・(汗)

 

 此処は、正式な自治体名称を

『ここのえまち・・・』

と称されて居るのだが、何せ、エリアが、

『阿蘇・くじゅう国立公園・・・』

だから、ジジイなどは、昔から、

『くじゅう町・・・』

だとばかり想い込んで居る次第で・・・(汗)

 

 だが、現実には、直ぐお隣りに、

『久住(くじゅう)町・・・』

と云う自治体が実在するだから、本当は、やはり、『ここのえ町・・・』と呼ばせて頂かないといけないところなのだが、癖(=想い込み)とは、そうそう簡単には治せなくて、今でも、結局、『くじゅう』と呼んで居る始末で・・・(汗)

 

 従って、今回の駄文のタイトルが、『くじゅう』に『苦しく重たい』を引っ掛けた、

『九重×苦重・・・』

などと云う、九重町(ここのえまち)の方からしたら、

『誠、失礼なタイトル・・・』

になってしまった次第で・・・(汗)

 

 などと云う前説は、この辺りにするが、出発したのは、従って、

『総選挙の結果・・・』

を確かめた翌朝、8時頃だったろうか・・・?!

 

 本当は、もう一時間早く出たかったのだが、遅寝が祟って、寝坊したのが一因と、もう一つは、急に寒くなりだした朝に、

『寒さが大の苦手・・・』

なジジイが、ズボラを託ったのが、本当の要因だ・・・(汗)

 

 安アパートを出立したジジイと連れ合いは、路を、一旦、熊本県の『人吉市』へ執り、そこから、西に向かって約60km先の

『八代市・・・』

で、国道3号線に乗る・・・。

 

 此処までの時間が、順調に行けば3時間ほどなのだが、前2回の熊本行脚Blog でも綴ったように、この60kmが、昨年の

『球磨川大水害・・・』

の復旧&復興工事の為に、到る処で、片側交互通行を強いられる為に、結果、八代に着くまでに4時間弱を要するのは、誠に、痛い・・・(汗)

 

 だが、あの大災害の爪痕を視れば、まだ、

『通して貰えるだけ、有難い・・・!』

と想わないといけないのだが、人間が出来て居ないジジイには、その心得が薄いから、情けないわなあ・・・(汗)

 

 八代からは、3号線を北上して、約40km先の熊本市で、三号線に別れを告げて、今度は、

『国道57号線・・・』

を東へ走って、先日、大噴火を起こしたと報じられた

『阿蘇山の麓(=阿蘇市・一の宮町)・・・』

まで登り、そこから、今度は、彼の有名な大分県の

『別府温泉・・・』

とを繋ぐ、

『県道・11号線・・・』

を辿るのだが、この路は、通称

『やまなみハイウェイ・・・』

と呼ばれて居る観光道路だから、こっちの呼び方の方が、解かり易いかも識れないな・・・⁈

 

 そして、此処から、世界有数のカルデラ火山の外輪を形成して居る、崖のような坂道を登り切ると、一気に眺望が拡らけて、

『阿蘇の大草原・・・』

が拡がる訳だが、この外輪山には、阿蘇連山を一望出来る

『大観峰(だいかんぼう)・・・』

なる観光スポットが在る訳で、此処まで登って来たジジイとしては、今回、出立前から、

『どうしても寄って措かなければならない場所・・・』

として、最初から経路に入って居た訳で・・・(汗)

 

 それと云うのも、今年の5月の連休だったと想うが、地元の霧島連山の

『池巡りトレッキング・・・』

をした際に、

『強風吹きすさぶ甑(こしき)岳・・・』

まで登った際に、その頂上で、日本人女性一人を含む、

『海の向こう側からのお客さま4人組・・・』

に、突拍子も無く、

『阿蘇山は、近くですか・・・?』

と訊かれ、挙句、スイスから来たと云う青年に

『涅槃像が、視えますか・・・?』

と尋ねられ、確証の無いままに、

『そう聴いたことは、有りますが・・・⁈』

などと曖昧にお応えしたのだが、自分の眼では視たことなど無かった訳で、後で調べたら、大観峰から視た、

『雲海に浮かぶ阿蘇五岳が、そう視える・・・!』

と識って、午後2時にならんとする時間では、さすがに雲海は漂って居ないだろうが、

『自分の眼で、観て措くに如(し)くは無い・・・』

と想って居た訳で、山脈ハイウェイを暫く走ってから、

『大観峰・11km・・・』

と云う看板を視て、そちらへ連れ合いを転がした・・・(汗)

 

 その尋ねられた時の経緯は、

・余談諸々・・・

と云う記事に綴って居るが、その時、拝借して載せたのが、下の画像・・・!

 

(画像は、YAMAPより拝借)

 

 大観峰には、過去に数回も訪れて居るが、そんな眼で視たことなど無かったが、この画像を視て、

『確かに、そう視えなくも無いな・・・!』

と想ったジジイは、これを、我が眼で確かめて措きたかったのだ・・・(汗)

 

 で、本当なら先を急がなければならない身を顧みず、一路、大観峰へ・・・(汗)

 

 そして、遠くに眺めた『阿蘇五岳・・・』はと云うと、

 

 

斯様な眺めになって居たのだが、これに、チョッと悪戯をして、

『雲海風・・・』

を入れてみると・・・?

 

 

 雲海に浮かぶような情緒には程遠いが、

『なるほどな・・・!』

と云える見え方と、云えるのではないだろうか・・・(汗)

 

 序でだから、

『赤丸で印した処・・・』

が、先日大噴火を起こした

『阿蘇・中岳・・・』

で、善く視ないと判らないが、白い噴煙が、微かに上がって居た・・・。

 

『ウーン・・・、納得・・・!』

と独り頷き、連れ合いを、また『やまなみハイウェイ』へと戻したが、こんな事をして居るから、目的地に着くのが、毎度のことながら遅れるのだ・・・(汗)

 

(つづく・・・)