・慎みの日・・・! | 日本哭檄節

日本哭檄節

還暦を過ぎた人生の落ち零れ爺々の孤独の逃げ場所は、唯一冊の本の中だけ・・・。
そんな読書遍歴の中での感懐を呟く場所にさせて貰って、此処を心友に今日を生きるか・・・⁈

 このジジイが、今更宣うまでも無いが、けふ(今日)、『6月23日』は、既に78年を迎える、あの太平洋戦争で、Nippon国の最前線(=捨て駒)にされた『OKINAWA』が、連合軍(=American ARMY)に、遂に全島制圧された日だ・・・!

 

 亡くなられた昭和天皇は、敗戦後、この日を含めて、8月の6日、9日、15日の四日を、毎年、

『慎みの日・・・』

と定められて、一日を、自らへの呵責の日とされて居たと、側近だった侍従の一人が語り残して居られるが、あの方ほど、OKINAWAに頭を垂れ続けた方は、この78年間、誰も居ないぞ・・・!

 

 そかし、その懺悔を表したいと望まれた

『沖縄、慰霊の旅・・・』

は適わないままに薨去されたことを、後継された平成天皇は、皇太子時代から強い信念として引き継がれ、父親に代わって、何度も脚を運ばれ、それは、今の今上(=令和)陛下にも受け継がれて居るが、『OKINAWA』の問題は、何も、天皇家だけが懺悔の態度を表せば佳いと云う話では無いはずだ・・・!

 

(画像は、NHK/News webより拝借)

 

 奇しくも、昨夜のNHK/BS-1では、その沖縄戦で、幼くして親を亡くしたり兄弟が引き裂かれたまま今日まで、その消息を探し求めて居る齢90歳に近い戦争孤児だった人のドキュメンタリーを報じて居たが、中には、

『自分は、大人になっても子供は絶対に持たない・・・!』

と誓い定め、一緒に暮らし始めた女性が妊娠を告げると、強く堕胎を迫り、結果、今も独りで暮らして居ると云って居たし、まともに学校にも行けなかった大工の男性は、親子の死に別れを想い出したらしく、家庭を持って仕事に勤しみ、『一級技能士』の認定まで受けて居るが、授かった我が子が泣くと、奥さんに

『子どもの泣き声は聴きたくないから、泣かすな・・・!』

と烈火の如く怒って居たと云うし、

『自分の経験を、何とか書き残して措きたい・・・!』

との動機から、今でも漢字の勉強を怠らず机に向かって居る姿は、我が国が、OKINAWAに課した罪の深さが、ありありと浮き彫りにされて居た・・・。

 

 若し、ご興味の有る方は、NHK-E(=教育)が、明日(24日・土)、夜の11時から、ETV特集で、

『置き去りにされた子供たち~沖縄・戦争孤児たちの戦後~・・・』

と云う再放送が編まれて居るから、是非ご覧頂きたいものだが・・・!

 

 ジジイが想うに、Nippon国土に属する『OKINAWA』への、国(=政治)の向き合い方は、今の時代でも、80年前と些かも変わって居ないと想う・・・!

 

 今、お隣大国が、気勢を上げて、

『台湾統一・・・』

を目論む中では、OKINAWAは、間違い無く、中国の眼の上のたん瘤としか見えないし、Nippon国と、親分Americaも、それが判って居るからこそ、この地への軍備増強(=防衛力強化と云われるが・・・?)を図って居る訳で、その空気をヒシヒシと感じ始めて居る沖縄県民は、相当多いはずだ・・・?!

 

 けふも、県主催の『沖縄全戦没者追悼式』に、殊勝な顔をして式辞を述べる岸田殿の顔が映されて居たが、首相殿が宣われるほど、そんなキレイ言で済まされる話では無いことは、ご本人が一番お判りなのでは無いのか・・・?!

 

『胸、塞がる想いを、禁じ得ません・・・!』

などと云う、官僚が書いた心にも無い言葉を、軽々に語るな・・・!

 

 それもだが、OKINWAへの対応を、

『呵責と懺悔・・・』

では無く、『経済への援助』に置き代えて、恩着せがましく語る日では、少なくとも、けふは違うだろうが・・・!

 

 少(ち)ったあ、場を弁えてモノを云え・・・!

 

 その軽々なメンタリティーこそが、我が国のOKINAWAへの向き合い方を、如実に物語って居ることに、未だ、この国の為政者たちは気付かないのか・・・?!

 

 このままでは、いずれ、お隣は台湾に手を出すぞ・・・!

 

 それを避け、OKINAWA県民に、もう一度、

『あんな悲惨な経験をさせてはならない・・・!』

と云う、強い信念を宿した行動こそが、国を与る者の、一番の自覚だと想うがなあ・・・?!

 

 玉城デニー知事が、平和宣言の中の後部で述べた

『ウチナンチュー言葉・・・』

の意味を、岸田殿は、心に刻まれましたか・・・?!

 

 などと云っても、心の中じゃ、

『早く終わらないかなあ・・・?!』

とアクビをして居たのでは・・・?

 

 犠牲になられた24万人とも云われる御霊に、ただただ頭を垂れるだけしか、このジジイに出来ることが無いのが、実に申し訳ない・・・(汗)