三日目のバカジジイ・・・ | 日本哭檄節

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還暦を過ぎた人生の落ち零れ爺々の孤独の逃げ場所は、唯一冊の本の中だけ・・・。
そんな読書遍歴の中での感懐を呟く場所にさせて貰って、此処を心友に今日を生きるか・・・⁈

やっと探したコインランドリーは、二階以上が賃貸マンションの一階の狭いスペースに設けて在って、入り口のピィロティ(=駐車スペース)に連れ合いを停め、濡れ汚れたモノを、ゴッソリ(=と云う程も無いほど)放り込んで、取り敢えず、乾燥30分にでもすれば佳いと考えて、百円硬貨三枚を投入して、蓋を閉めてスタートボタンを押した処に、何やら、慌てた男性が、息急き切った形相で現れ、

「スミマセン・・・、バイクの方ですか・・・⁉️」

と訊いて来たではないか・・・(笑)


当然、その場にはジジイ一人しか居ないから、

「否、違います ・・❗」

とも云えず、呆気取られて

「そうですがー・・・⁉️」

と応じ返すと、その男性が、両掌を合わせて、拝ようにしながら、再度、

「スミマセーン・・・❗」

と宣うが、何せ、四国の伊予弁には、九州とはまた違ったイントネーションが有るので、些か、要領を得ない・・・(汗)


だが、その中に、

「バイクを倒してしまいまして・・・❗」

と云う言葉を聴き咎めたジジイが、停めて在るピィロティに向かうと、斯様な光景が・・・(汗)


って、撮って無かった・・・(汗)


つまりは、この男性が、バックで軽乗用車を入れ込もうとしたところ、ジジイの連れ合いの後部のコンテナか何処かに当ててしまって、我が連れ合いさんは、コインランドリーの入口に、横になって、お休みの状態・・・(笑)


否、云うはこの一言だが、状態から云えば、左側に倒れたバイクは、床にガソリンを垂れ流して居り、辺りはそのガソリンの臭いがプンプンして居るし、何とも情けないと云うか、しどけないお姿・・・(笑)


笑って居る場合では無いので、その男性と二人して起こしたは善かったが、パッと視、左ハンドルのクラッチレバーが、3センチほど先で、ポッキリ折れて、片割れは、床に転がって居た❗



更には、左前部のウインカーのオレンジカバーが割れて捕れて居り、起こした後も、ギヤの下辺りから、ガソリンが、ポタリポタリと落ちて居るし、下手にエンジンを掛ける訳にも行かないような・・・(汗)




ウーン〜・・、困った・・・❗

実に、困った・・・❗

が、その間、この相手の男性は、自らの保身の為に、保険会社へ連絡に躍起になって居り、会社から、
「警察への事故報告を・・・❗」
と云われたらしく、今度は、警察を呼び、それを待つこと30分・・・(笑)

その間に、改めて連れ合いを視廻すと、後部のコンテナを載せて居るキャリアの軸骨パイプが、若干曲がって居り、コンテナが、前傾姿勢になって居ることにも気付き、それも指摘したりしたが、兎に角、ジジイとしては、此処で、こんなことをしている訳には行かない事情を、相手の男性に、滔々とご説明の志儀に及ぶのだが、最早、夕刻近くなって来る異国の地では、簡単に修理をしてくれる処など、見付かろう筈もなく、保険会社の女性対応社員は、何とも要領を得ないまま、警察の事情聴取と現場検証に立ち合う内に、早、夕方も5時が迫って来たではないか・・・(笑)

さあ、どうするジジイ・・・⁉️

だが、これまで散々大見得を切って、大法螺を吹いて来たジジイとしては、此処で泣く泣く、この仕儀を諦める訳にも行かない・・・(汗)

だが、兎に角、連れ合いが負傷入院の仕儀と相なっては、この先の算段が着かないことも、次第に見えて来る訳で・・・(汗)

その間、相手の男性が保険屋の女性に泣き着き、その泣き着かれた女性社員から、ジジイにも諸々云い訳してくるが、現場の状況と!被害者側の事情が見えて居ない担当者には、Nippon 一周も47都道府県、一筆書き走破も、何の事やら、皆目想像着くレベルの話では無いのだから、話は、堂々巡りの繰り返しだし、ぶつけた相手は、平謝りに謝り続けるだけだし・・・(笑)

もう、こうなったら、ジジイが、大恥を掻き、大嗤いモノになるしか法(て)は無いとMwを極めるしか無いではないか・・・(涙)

だって、この場で、こうして堂々巡りを繰り返し、最後には、電話の向こうの声だけ美人の女性から、
「明日、担当者から連絡させますから・・・」
の一辺倒では、いつまでも経っても、ラチは空かないのだから・・・(怒)

結果、連れ合いは、保険会社が手配するレッカーで、一旦、レッカー会社まで運び預け、ジジイは、預かれそうに無い荷物を携えて、その男性が探したらしい、安宿に、今宵一泊した上で、明日、再度、担当者と話し合った上で、
「For the Miyazaki ・・・❗」
だとサー・・・(笑)




てな顛末で、この
「便所と浴室は共用スタイル・・・」
と云う不便なホテルに辿り着いたのは、もう、午後10時前とは、情けなさを通り越して、最早、肚を立てる元気も無い・・・❗

取り敢えず、部屋に荷物を持ち込み、腹拵えに向かう会いだに、またゾロ、怒りと情け無さが込み上げて来て、見付けた居酒屋に飛び込み、
「腹いせの生ビール・・・❗」
を、恐らく六年ぶりくらいに呑んだら、一気に酔いが回った・・・(笑)


で・・・、その酔いの中で綴ったのが、昨夜、遅くなってからの、
「取り敢えずは生きてます・・・❗」
で有りました・・・(汗)

現在の時刻は、20日の午後4時丁度・・・❗

ジジイは、松山の保険会社の担当者との直接面談を、心穏やかに語り合い、出した結果、大きな荷物は、ホテルから宅急便の着払いで送って貰い、持てる荷物と貴重品だけを携えて、昨日、大雨の中を渡った、八幡浜港から臼杵に向かうオレンジフェリー載せて中で、このバガ顛末記を綴って居りまして、臼杵からは、JR日豊線で都城まで帰るのだそうです・・・(笑)



昨日の八幡浜港の景色とは、天と地の違いだ・・・(笑)

因みに、昨日は、こうだったのに・・・(笑)


アーア・・・、穴が有ったら入りたい・・・とは、当に、この事ですなあ・・・(笑)

と云う訳で、ジジイの大法螺は、敢えなく二日で御陀仏となったと云う、実にお恥ずかしい顛末記でした・・・(汗)

しかーし・・・、この大恥の代償が、如何に大きなモノに着くかは、これからのお楽しみですね・・・(笑)

視とけ、東京海上日動保険め・・・❗

その為に、ホテルに担当者を呼んで、しっかり語り込んで来ましたからな・・・(笑)

折角、雨も上がって、今宵は、土佐の高知の桂浜で、龍馬の像に見下ろされながら、浜辺の野宿と歓んで居るはずだったのに、日豊線の電車旅とは、何と情け無や・・・(涙)

幾人かの応援を頂いた方々や、励ましを頂いた方、或いは、途中の道中での出逢いを申し出て下さった方々には、誠に申し訳有りませんが、バカジジイの、今年の計画は、敢えなくドボンとなりました・・・(涙)

ありがとうございました❗
草々