・丈と引き・・・ | 日本哭檄節

日本哭檄節

還暦を過ぎた人生の落ち零れ爺々の孤独の逃げ場所は、唯一冊の本の中だけ・・・。
そんな読書遍歴の中での感懐を呟く場所にさせて貰って、此処を心友に今日を生きるか・・・⁈

 愛読させて頂いて居る

文文雅雅さん・・・

を真似る訳では無いが、此処で、唐突なる国語(=漢字)の問題を、お一つ・・・(笑)

 

【問題】

『丈(たけ)と引き』の言葉の頭に充てる、共通の漢字は何か・・・?

 

って、簡単過ぎるわな・・・(汗)

 

 勿体着けずに答えを明かすと、

『首っ(頸)・・・』

であるが、別に、前アメリカ大統領(=D・Trump)の決めセリフを真似た訳では無い故・・・(笑)

 

 

『丈・・・』の方なら、

『あの人に、首っ丈・・・』

となって、大いに情緒と色気のある話になるが、これが、

『首っ引き・・・』

となると、この前に、『辞書』と云う字が入り、何とも

『痛々しく猛勉強中の受験生の姿・・・』

でも想い起して頂けるのでは・・・(笑)

 

 何故、こんな

『云い訳前口上・・・』

を垂れているかと云うと、目下、夜のNews Hour (=NewsWatch 9&国際報道2022)で、連日の

『ウクライナの悲劇・・・』

を聴き流しながらの指遊び(=Blog 訪問&拝読)の後を、連日の

『プーチンの暴虐・・・』

に滅入る気分の転換を図るべく、小一時間(=実際は、小一刻・・・汗)の、

『良書、親しむ・・・?』

に充ててから寝るよう努める習慣着けに励むべく、先ずは、愛読する浅田次郎先生の

 

  &  

(画像は、Amazon より拝借)

に親しんだのだが、この

『浅田次郎の時代小説・・・』

に掛ると、最初から最後まで、当に、

『辞書に首っ引き状態・・・』

を強いられながら読了する羽目に陥るのだ・・・(笑)

 

 否、先生と出版社(=文芸春秋社)のご親切も行き届いて居るので、ジジイのような浅学者が

『読めない漢字・・・』

には、しっかり『ルビ』を振ってくれて有るから、そこには、ひらがなだけは、一応読める&書ける浅学ジジイもまったく困らないのだが、その浅学が祟って、

『読めても、意味が判らん・・・!』

と云う用語の使用場面に、しょっちゅう出喰わす訳で・・・(笑)

 

 ところが、ここで困るのは、このジジイは、

『読めても意味が判らないまま・・・』

に、そこを通り過ぎることが出来ない性格(たち)なのだ・・・(汗)

 

 だから、しっかりルビが振ってくれて有って、すんなり読めても、

『これって、どう云う意味・・・?』

とか、

『これって、どう云う事・・・?』

となると、そこで、すぐさま、座椅子横の電子辞書を引っ張り出し、中に入って居る

『広辞苑・第六版くん・・・』

にご登場願うのだが、ここで、すんなり広辞苑くんが応えてくれれば、意味を理解して、早速、また本に戻れるのだが、時に、この

『名門の誉れ高き広辞苑くん・・・』

でも、答えられないような難しい漢字や専門用語が、鏤(ちりば)められて居るから、困るのだ・・・(笑)

 

 例えば、今回の、この『大名倒産』を例に採ると、

『繁文縟礼(はんぶんじょくれい)・・・』

なんて、これまで聴いたことも無いような四文字熟語が、しょっちゅう出て来る・・・(笑)

 

 まあ、これは、広辞苑くんに訊いたら、直ぐに答えてくれたが、意味は、

『規則・礼法などが、こまごまとしていて煩わしいこと。形式を重んじて、手続きなどが面倒なこと・・・』

と教えてくれたが、この解説を読んだ後なら、漢字の字面を眺めて、

『なるほどな・・・!』

と頷けるが、最初出合った段階では、その字面から、憶測で、

『面倒くさいって意味だろう・・・⁈』

と云うくらいの語彙力しか、働かないジジイなのだ・・・(汗)

 

 他にも、大名家を舞台にした小説だから、

『裲襠(うちかけ)・・・』

なんて視たことも無いような熟語が遣って有るが、これは、今では、

『多分、あの和服の打掛けのことだろう・・・⁈』

で済ませれば善いのだが、このジジイは、浅田氏に打ち向かうように、広辞苑くんに確かめてしまう・・・(汗)

 

 すると、広辞苑くんの見出し語には、『打掛け』でしか出て来ず、説明文の最後に

『裲襠(りょうとう)・・・』

と添えてあるから、納得して次へ進む訳だ・・・(笑)

 

 他にも、たくさんあるぞ・・・(笑)

 

『亀鑑・・・』

と有っても、その文章の前後のニュアンスから想像して、

『何か、基本のような意味かな・・・?』

と云う想像しか浮かばないが、正確には、

『お手本・・・』

と云う意味だったり、

『一狐裘(いっこきゅう)・・・』

なんて、聴いたことも視たことも無い漢字には、親切にルビが振ってくれて有るから一応読めるが、意味は、サッパリ理解不能に陥る・・・(笑)

 

『一狐・・・』は、

『一匹の狐だろう・・・?』

で済ませられるが、

『裘の字・・・』

は、何を意味するのか・・・?

 

 これなど、そもそも『一狐』と云う単語が広辞苑くんに出て来ないし、『裘』なんて字など、見当たりもしない・・・(笑)

 

 そうなると、今度は、電子辞書内の『漢語林』に跳び、

『単漢字を大きな手書き入力から探す・・・』

って機能に頼り、以下のような手作業で、意味を探し廻って歩く次第で・・・(汗)

 

     

 

     

 

を探し出し・・・(汗)

 

 

 で・・・、やっと、この『一狐裘』が、

『一匹の狐の皮から造った着物のことだ・・・!』

と云う答えに辿り着くのだが、バカジジイには、この

『識らなかったことを識る・・・!』

と云う作業が、何とも愉しいようなのだ・・・(汗)

 

 もう一つ、序でに揚げさせて貰うと、

『鏢・・・』

と云う漢字が出て来たのだが、ジジイは、恥ずかしながら、この漢字の読み方を識らなかった・・・(汗)

 

 どうやら、文芸春秋社(=編集者)さんの中では、

『常識の範囲・・・』

との判断らしく、ルビも振って無かったが、本文は、

『脇差の鏢・・・』

と有ったから、

『刀の何処かの部分の呼称だろう・・・?』

との憶測は働くが、刀の部分の呼称など、柄か鍔か鞘くらいしか識らない・・・(汗)

 

 で・・・、そこで、

『暫しの黙考・・・』

に陥るのだが、頭の中に描いた刀の想像画で、一つ、

『名前は識って居るが、充てる漢字を識らない処・・・』

が在ることに気付く・・・(笑)

 

『そう云えば、鞘の一番下(=後)の部分は、「コジリ」と云ったな・・・⁈』

と想い当たり、早速、広辞苑くんに尋ねると、

 

 

と答えてくれて、一件落着・・・(笑)

 

 こんな感じだから、読破項数が、一向に進まない・・・(汗)

 

 上巻を読み終えるのに五夜も費やし、やっと昨夜から下巻に掛ったところだが、このところ、毎夜が、敬愛する著者の浅田次郎先生と、日本語(=漢字)と云う世界で、

『刃を交えた闘い・・・』

をして居るような・・・(笑)

 

 しかし、先生の時代小説は、設(しつら)えや登場人物、或いはストーリーの面白さ(=破天荒さ)に、毎回躍らされ、飽きるところが無いのにもつくづく感心するのだが、これで、現代小説や中国の歴史小説の世界でも、同じような面白さを描いて、ワクワクしながら読ませて貰えるし、エッセーも、極めて面白いし・・・。

 

 当に、

『現代の名ストーリーテーラー・・・』

と云えるわなあ・・・!

 

 この先生の醍醐味からは、多分、死ぬまで抜けられそうに無いな・・・(汗)

 

 まだ、浅田文学の近刊の『未読・積ん読本』が4冊は有るから、暫くは、夜は

『良書、親しむ・・・』

に浸れそうだが、その分、寝不足も続くわなあ・・・(笑)

 

 毎度の、自己満バカBlog にお付き合い頂いて居りましたら、お詫び申し上げます・・・(謝&拝)