・中国に学ぼう・・・ | 日本哭檄節

日本哭檄節

還暦を過ぎた人生の落ち零れ爺々の孤独の逃げ場所は、唯一冊の本の中だけ・・・。
そんな読書遍歴の中での感懐を呟く場所にさせて貰って、此処を心友に今日を生きるか・・・⁈

 もう二日ほど前になるが、お隣大国(=中国)さんが、

『第三子出産まで認める・・・!』

との方針を、打ち出されたとか・・・⁈

 

 人口の爆発的増加を危ぶんで、

『一人っ子政策・・・』

が打ち出され、本格的な政策として実施されたのは、

『1974年から2014年・・・』

までだと、Wikipedia に在るから、

『都合、40年間・・・』

だった計算になる・・・。

 

 だが、実際には、この政策が、本格的に全土で導入される前の1962年から、都市部に於いては、既に

『人口抑制政策・・・』

は始まって居た・・・・。

 

 ジジイが、初めて、あの大大陸の土を踏ませて貰ったのは、

『35年前(1986年)・・・?』

だと想うのだが、その時でさえ、既に、現地ガイドの口からは、何回も

『一人っ子政策・・・』

と云う言葉を聴いた記憶が有る・・・。

 

 折から、丁度、上海か何処かで、日本で云うところの『こどもの日』に当たる日に、公園で行き遭った子供たちの一団の首に、

『鮮やかな赤いスカーフ・・・』

が巻かれて居て、ガイドが、その子たちの列を指して、

『この子たちは、一人っ子政策の子供たちだ・・・!』

だと教えてくれたのを、はっきりと憶えて居る・・・。

 

 だが、この『試験的一人っ子政策』では、

『子どもは、1人で十分・・・!』

と宣言した夫婦には、幾つかの特典が与えられたと聴く・・・。

 

 その幾つかを挙げると、

①月収の約1割の奨励金を子どもが14歳になるまでもらえる
②学費免除
③学校への優先入学
④医療費の支給
⑤就職の優先
⑥都市部における住宅の優遇配分
⑦年金の加算

などが並ぶ訳で、つまりは、ジジイが出会った『赤いスカーフを巻いた子供たちの一団・・・』は、上の

『③の特典・・・』

に肖(あやか)った子供たちだっ云う訳だ・・・。

 

 そこから40年を経て、中国は、急速に進む高齢化社会と、労働力不足への危機を覚え、遂に、この

『鳴り物入り政策・・・』

を引っ込めて、2015年以降、

『二人まで認める・・・!』

と謳い始めた訳だが、それをも、僅か6年にして、更に崩して、今回の

『第三子まで認める・・・!』

と云うところまで舵を切ったと云うのは、それだけ、この先の

『人口アンバランスへの危機感・・・』

を抱いて居るからに、他なるまい・・・。

 

 ジジイが、もう丁度2年前の今頃に、中国は、大連の中央部に在る農村部を訪なう縁が有った時、訪問させて頂いたブドウ生産農家の若夫婦は、まだ40歳前後だったが、この

『一人っ子&二人まで政策・・・』

の端境を、まともに受けた夫婦で、

『長男は18歳で、次男は3歳・・・』

と云う、二人の息子を設けて居た・・・。

 

(画像は、旅順・203高地・・・汗)

 

 つまり、一人っ子政策で、

『一人しか産めない・・・!』

と想って居たら、15年経って、

『二人まで、O.Kだよ・・・!』

となったから、慌てて、

『それなら、もう一人・・・!』

と頑張った結果が、

『15歳違いの兄弟・・・!』

が誕生したと云う構図だった訳だが、それは、奥さんが、まだ30歳代後半だったから出来た(=間に合った)話で、当に、

『運が、善かった・・・!』

と云える話だが・・・(笑)

 

 その若夫婦は、若干の日本語を話せたが、それは、まだ若かった30歳前後の頃に、夫婦揃っての

『Nippon 出稼ぎ・・・』

を3年果たして、資金を稼いだからだった・・・。

 

(画像は、大連駅である・・・)

 

 その間、生まれた独り息子は、ご主人の両親(=祖父母)が預かって育てられたのだそうで、その間、Nippon で働いて稼いだ資金を基に、求めた畑に植えたブドウ園(=ハウス)を、自慢気に見せてくれたが、

『Nippon での仕事は、きつかった・・・!』

とも云って居たのを、今回のNews を聴きながら、ふと想い出して居る次第・・・(汗)

 

(画像は、瀋陽に在る『満州事変の記念館』である・・・汗)

 

 否、そんな感懐を綴るつもりで始めた指遊びでは無かった・・・(汗)

 

 お隣の中国は、この『一人っ子政策』で、人口問題で、実に多くの学習をして居る。

 

 それは、所謂、今や、1,500万人以上とも云われる

『黒孩子(ヘイハイズ)・・・』

と呼ばれる、

『無戸籍児問題・・・』

でも有り、老年人口割合が7%を超えると

『高齢化社会・・・』

と云われる中で、中国は2002年に7%となり、以後も老年人口割合は上昇し続け、

『2019年には11.4%・・・』

にまで上昇し、この問題への対応が、いよいよ

『待った無しの状態・・・』

にまで追い詰められつつ有る危機感が、こんな面白い政策(=三人っ子O.K・・・)にまで発展して来たと云う訳だ・・・。

 

 何せ、直ぐお隣のNippon と云う小さな島国では、政府(=内閣府)の発表データに依る令和2(2020)年の数値で、65歳以上人口は、3,589万人となり、

『総人口に占める割合(高齢化率)が、28.4%・・・』

となって、

『超に超が着く少子高齢化・・・!』

に喘いで居ると云う、

『誠に佳いお手本・・・』

が、直ぐ間近に在るのだから、これを、

『対岸の火事・・・』

と眺めて、嗤って居る手は無い・・・(笑)

 

 お隣さんは、

『Nippon の様には、為るな・・・!』

とばかりに、まだ国家に力が残って居る今の内に、今度の大英断へと舵を切ったのだろう・・・(笑)

 

 で、だが・・・!

 

 我がNippon は、この問題を、この先、どう導くおつもりなのだろう・・・?!

 

 最早、妙案も無い故に、お上全員(=政治家&官僚共々)が、

『挙っての、頬っ被り・・・!』

を決め込んで、一斉に、

『Corona ・・・・、Corona ・・・!』

と宣って居られるが・・・(笑)

 

 更には、もう経済感覚までが、完全麻痺しての

『国債大乱発・・・』 (=国債残高・1,100兆円以上)

の連続では、最早、救い様も無いような・・・?

 

 今回、このBlog を綴るに当たって、遡って勉強したお隣の『一人っ子政策(=人口抑制策)』を打ち出した際の特典を視て居て、ジジイは、妙案を想い着いた・・・(汗)

 

 つまりは、我がNippon は、これに学習して、

『この真逆を遣れば善い・・・!』

と云うことではないか・・・(笑)

 

 みみっちい児童手当や保育園整備や、高校生授業料無償化も、菅政権が謳い上げる

『不妊治療費負担・・・』

も無意味とは云わないが、それに加えての、

①月収の約1割の奨励金を子どもが14歳になるまでもらえる
②学費免除 
(これは、実施済・・・)
③学校への優先入学 (これも、まあまあ、実施済か・・・?)
④医療費の支給 (これは、地域差がある・・・?)
⑤就職の優先
⑥都市部における住宅の優遇配分 
(これは、都市部に加えて、『地方移住』も変えて・・・笑)
⑦年金の加算 

等々・・・!

 

 これらを、

『結婚出産奨励政策・・・!』

として、大々的に打ち出すのだ・・・!

 

 特に、

『⑦年金の加算・・・』

については、ジジイは、これを、もう30年以上訴えて居るのだが、昨年11月に、この持論を、此処にも綴って居るので、是非、ご一読を願いたい次第・・・(汗)

 

【前記事】 ・こんなのどうだろう・・・(1)~(4)

 

 これくらい想い切った一大政策を、最前面に打ち出して実行しないと、我が国の少子化は、絶対に止まらない・・・!

 

 そして、少子化が止まらない限り、超高齢化も止まらないし、財政悪化も止められないし、やがて、この国は、沈没するしか無いのだ・・・!

 

 ご批判、反論、大いに有られるとは想うが、

『だったら、どうする・・・?!』

と云うところまで思考を進めないと、本当に、この国は、危ないのでは・・・?!

 

 否々、けふも、また、暴論にお付き合い頂いて居りましたら、御礼を申し上げます・・・(謝&拝)