・こんなの、どうだろう・・・(1) | 日本哭檄節

日本哭檄節

還暦を過ぎた人生の落ち零れ爺々の孤独の逃げ場所は、唯一冊の本の中だけ・・・。
そんな読書遍歴の中での感懐を呟く場所にさせて貰って、此処を心友に今日を生きるか・・・⁈

 菅義偉新(=もう新でもないが・・・汗)内閣が打ち出した目玉政策の一つに、

『不妊治療費の保険適用範囲の拡大策・・・』

と云うのが有って、当の菅総理殿が、

『兎に角、急げ・・・!』

と、大太鼓を叩いて煽って居る訳だが、これって、もしかして、菅新政権の

『少子化対策の目玉って意味も、有るのだろうか・・・?』

と想いながら、最早、子授かりなどまったく関係の無い禿ジジイは、遠眼に眺めさせて貰って居るのだが・・・(汗)

 

 最初に強く断って措くが、この禿頭ジジイは、勿論、この政策に異を唱えたり、反対を宣うつもりなど毛頭無い・・・‼

 

 不妊治療技術も大いに進化して居る事を考えれば、そこに公費を注ぎ込んで、

『何とか子供を授かりたい・・・!』

と切に願って居る夫婦やカップル(=『事実婚』と云うらしいが・・・)に路を拓く事は、大いに結構な事である事は、論を待つまでも無かろうとは想う。

 

 ただ、若し、この菅総理肝煎りの

『鳴り物入り政策・・・』

が、小生が懸念するように、

『この国の超少子化現象の打開策・・・』

だと謳って行われる政策だとしたら、それは、

『???(=ちょっと待たれい・・・!)』

と云わざるを得ないのでは、無かろうか・・・?

 

 これは、日本産婦人科学会が公表している

第131回社会保障審議会医療保険部会;参考資料・・・』

からの引用だが、

『2017 年に、生殖補助医療(体外受精、顕微授精、凍結胚(卵)等を用いた治療)により誕生した新生児・・・』

は、

『合計56,617人・・・』

となって居り、その年の全出生児数(946,065 人)の

『5.98%(=約16.7 人に1 人・・・)

と云うことになるのだそうだ・・・。

 因みに、この割合は、10年前の2007(平成19)年が、

『1.80%・・・』

だったと有るから、

『10年で、3.3倍・・・』

に伸びて居る訳で、この向上傾向は今後も増えるだろうし、今回の菅政権の

『保険適用範囲拡大政策実現・・・』

で、すべての数字が、更に大きく向上することは、間違いの無いところではあろう・・・。

 そして、この数字向上を狙ったのが、菅政権の

『超少子化カーブの鈍化目論見・・・?』

に視えるのは、この禿ジジイだけであろうか・・・?

 

 この

『不妊治療新生児数:56,617人・・・』

を、多いと視るか少ないと視るかは人それぞれだろうが、この子供たちを授かるために、上に掲げたいずれかの方法による不妊治療を受けた治療件数である、

『体外受精・顕微授精の実施数(2017=平成29年)

は、

『448,210件・・・』

となって居るのだそうな・・・。

 つまりは、子供を是非にも授かりたいと願っている夫婦やカップルにとっては、

『成功率=12.63%・・・』

の難しい路でも、有る訳だ・・・。

 

 勿論、今後の治療技術の向上を見込めば、この成功率も、次第に向上はして行くだろうから、政府が、

『差し当たり、此処から手を着けよう・・・!』

と目論んだとしても、それはそれで、間違った手法では無いとは想うの・・・。

 

 ただ、この

『超少子化カーブの逆カーブ(=上昇)化・・・』

を論じる上で大きな問題なのは、この国の新生児出生数を、

『どこにまで持って行く(=押上げる=増やす)か・・・⁈』

と云う大きなビジョンが、

『果たして政府に描けて居るのか・・・⁈』

と云うことが、この政策だけでは、

『まったく視えて来ない・・・!』

と云う事だ・・・。

 

(この禿ジジイが訴えたい本旨までは、まだ若干の能書き(=前説)が必要なので、『その2・・・』に続かせて貰う・・・汗&謝)