・こんなの、どうだろう・・・(2) | 日本哭檄節

日本哭檄節

還暦を過ぎた人生の落ち零れ爺々の孤独の逃げ場所は、唯一冊の本の中だけ・・・。
そんな読書遍歴の中での感懐を呟く場所にさせて貰って、此処を心友に今日を生きるか・・・⁈

 超少子化を論じる時に、常套句のようによく用いられる数字に、

『合計特殊出生率・・・』

と云う数字が有るが、これは、今更、このジジイが宣うまでも無く、

『一人の女性が、出産可能とされる15歳から49歳までに産む子供の数の平均を示す数字・・・』

である・・・。

 余談になるが、この『49歳までに・・・』と云う数字を読む度に、つい

『???・・・!』

となってしまうのだが、ジジイたちが幼かった頃(=昭和30年代)は、近所に44、5歳で産まれる猛者オバサンも居られたから、そう考えれば妥当な数字なのだろうなあ・・・。

 尤も、男が口出しする領域では無かろうし・・・(汗)

 

 そして、この数字が、

『2.0人・・・』

を切れば、その国は、

『人口減少状態・・・』

に陥る訳だが、我がNippon国が、この数字を切ったのは、もう遥か昔の1970年代半ばにまで遡る・・・。

 折角だから、その流れを検証して措くと、1973[昭和48]年の合計特殊出生率は、

『2.14人・・・』

だが、これが翌1974[昭和49]年には、

『2.05人・・・』

になり、二年後の1975[昭和50]年に、遂に

『1.91人・・・』

に落ちて居る・・・。 

 

 そして、この1973[昭和48]年に生まれた新生児数は、

『約209.1万人・・・』

であり、翌1974(昭和49)年が、

『約202.9万人・・・』

で有ったものが、僅か2年後の1975(昭和50)年に、遂に200万人を切り、

『約190.1万人・・・』

にまで減る訳で、この『200万人・・・』を切るのと、特殊出生率が『2.0人・・・』を切るのが、同じ

『1975[昭和50]年=1.91人・・・』

と云うのは、偶然の為せる現象だったのだろうか・・・?

 

 これまた余談になるが、この現象から類推すると、我が国の人口維持には、

『毎年200万人の新生児が産まれて来てくれる必要がある・・・!』

と云う事に、なるのでは無かろうか・・・⁈

 

 それが、そこからもどんどん下り坂を転げ続けた新生児数は、直近の2019 (平成31/令和元)年には、遂には90万人をも切って

『865,234 人・・・』 

と云う数字にまで、急降下の一途を辿ったと云う訳だ。

 因みに、この2019年の合計特殊出生率は、

『1.36人・・・』

と云うショッキングな数字にまで下がって居るのは、今更云うまでも無かろうが・・・。

 

 参考までに載せて措くと、我がNipponの年間新生児数が100万人を切るのは、2016(平成28)年で、新生児数が『976,978人・・・』、合計特殊出生率は、『1.44人・・・』であるから、僅か3年(=実質2年)で、新生児数が、

『約11.1万人も減っている・・・!』

のだから、これは、いよいよ、お上(=政権&政府)のお尻に火が着かない筈が無いのは、当然の話だが・・・(笑)

(数字は、すべて「合計特殊出生率;Wikipedia」より引用)

 

 此処まで数字を並べて来れば誰でも気付く事だし、この禿ジジイは、まだ髪の毛がフサフサに生えて居た

『三十年以上も前・・・』

に、Nipponの子供の産まれて来る数が、

『どんどん減り始めて居る・・・』

と云われ出した頃から、殊あるごとに宣って来たのだが、じゃあ、この合計特殊出生率を、お上(=政府&政治)は、

『いつまでに、何処まで上げようとお考えなのか・・・?』

と云う

『ビジョン(=長期展望・・・)』

が、国民にまったく示されて居ない(=聴こえて来ない・・・)と云う疑問である・・・。

 

 ジジイの単純計算だが、この数字を、人口減少を喰い止める(=横這いにする)必要最低限の『2.0人』にまで戻すには、我がNipponが、『2.0人』を切る直前の

『1974年=2.05人・・・』

までと逆算しても、

『差引き、45年以上は掛かる計算・・・』 

になる訳だが、殊は、そうそう簡単、単純じゃ無いのは、今更、云うまでも無い話だ・・・(笑)

 

 昨今の、

『価値観(=多様性)の超進化した現代女性たち・・・』

が、そう易々と子供をポンポン産んでくれる気になってくれるとは、到底想えないでは無いか・・・⁈

 

 と、此処で、漸く、この禿ジジイの、

『三十年来の珍持論・・・』

を開陳させて貰う運びとなったのだが、悪い癖で、前説が長過ぎたので、この項での開陳では、些か長くなり過ぎるので、万やむを得ないが『その3・・・』で、いよいよ本論を綴らせて貰うことにする・・・。

 

 ウーン・・・、このネタも、また長くなりそうだなあ・・・(汗)