子どものできるできないが気になる? | ArtWorkで子育てを♪ ARTLABO

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子育てのこと、教室のこと、子どもたちの作品
そして、日々ツレヅレなる想いを

子どもが今いる環境の中で

大多数の子ができてうちの子ができない。という状況は母として

内心ざわつくものですね^^


新学期から少し落ち着いてきたこの時期

あれこれ心配になっているお母さんはいませんか?


焦らずながーい目で見ましょうか

子どもの育ちもいろいろですよ


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次男はなかなか大変子でした

歩かない、しゃべらない

よくわからないところで癇癪をおこす

歩き始めてもよく転ぶ

とにかく重い(笑)


幼稚園になっても周りをお友達と認識しない

言葉が少しハードな大人には

たとえ担任であってもコミュニケーションをとらない

警戒心が強く

針の穴から世界を見ているような

ピントの合いにくい子でした


当然、小学校にあがるとあれこれ問題がありました

まず字が覚えられない

いや、字は覚えたけどたくさん並んだ文が読めない

文字を追えないのです

国語の本読み20字程度の文章が15分経っても

すらりと読めないのです


当時はやっていた100マス計算なんて全然ムリで

10マスでもできなかった

もちろん九九も苦労したし

テストでは下の枠から選びなさいという指示に隣の問題の枠から選んだり・・・


上げるときりがないのだけど

辞書をひくことも大変で

例えば「でんわ」を引きたくても

「で」がまず何行なのかを一生懸命探すところから始めるので結局何を調べたかったのかが分からなくなる。というのを繰り返すわけです。


うつしまるくんというワークブックがあって

左にある文章を右のページにそのまま写し取る。この作業もできない

なぜか、違ううスペースに書いてしまったり

「あかいはな」と読み取れず、「あ」のみしかピントが合わないので

「あ」を読み取る

どこに書けばいいのか探す

頑張って「あ」を書く

お手本の「あ」を探す

自分の「あ」をさがして見る

次書かなきゃと思う

次の字を探す・・・

とまあ、こんな感じなので気の毒なほど時間がかかってしまう



できないことは沢山あったけど

へ~!!わかってるじゃん!っていうことも沢山あったので

サポートのいる子かもしれないな

と思いつつ様子を見続けて15年目


日本語が不得意な彼は英語が得意になった

針の穴からのぞいていた世の中は格段に広くなり

人の気持ちを汲めるスポーツマンとなった

ものすごく志の高い子となり

コツコツと努力を続けて自分を高める人になった


相変わらず私との感性の違いによりビックリすることもおおいけど


彼は私ではない

私は彼ではない


私の範疇でのみ彼をできるできないとジャッジしなくてよかった

私のこうあるべき!!の中でだけで育てようとすると

私以上にはならんでしょ?

こんなたかが知れてる私の枠をひらりと超えていけるように

ただただ、できないことに注目せず

面白がってきてよかったよ


だから子どもって面白い

自分と違うから面白い



私が彼がサポートがいるかも・・

と思いつつ幼児期に一所懸命やったことは

「できる」が基準の幼稚園しか枠がなかったので年少さんをあきらめたこと

その代わり畑を借りて泥と水と虫と太陽で遊んだこと

おやつ係りに任命しておやつ作りに励んだこと

勉強系のお稽古や塾には入れなかったこと(中2からの塾デビュー)

地団太ふんで突進する彼にタックルバックを差し出してくれるラグビーデビューをさせたこと

読み聞かせを続けたこと

必死でお外遊びに付き合ったこと

もちろん絵を教えず絵をたくさん描かせたこと

見守っていること、見守られていることを言葉で伝え続けたこと


成果を期待せず期待していると伝え続けたこと

これは今も継続中


できないことにスポットを当てて矯正するやりかたでなく

大きく底上げしていくようなやり方が彼にははまったんだなー


子どもができてもできなくても構わない

この目線を持っていると

子育ては確実に楽ちんになると思う

そして、子どもは子どもの力を発揮すると思う


自分の描いた絵が素晴らしいと子どもに教えるのではなく

あら、そんな描き方もあるのね

あら、その色ステキねって

その子の描く絵をこれでは認められない!と見るのではなく

自分とは全く違う絵をそれもいいね。と言える母でいたい


昨日、次男と子どもの頃の話をしていて

いろいろ思い出しました


俺ってそんなヤバいやつやったん???って爆笑してますけど

いやいや、もっとヤバいエピソードもあるぞー!!