9月2日 水曜日

 タイトルどおりだ。大は小を兼ねない。ついでに言えば、大か小かということが重要であるわけだし、良いのは大か小か、と言うことでもない。どちらが最適か、と言うことだ。僕の傾向としては、小のほうが良いと言うことぐらいは言えるけれど。
 最近、テレビを見ているとそう思う(思ったのは一瞬だし、本当に見ていたのはテレビではなく、放送されているテレビ番組だ)。


長野まゆみ『あめふらし』 読了

 珍しく男と女という関係が表に漂っている作品だった(ここでの"珍しく"というのは、長野まゆみの作品でかつ、僕が読んだ中でということだが)。一貫した構造の中での短編集だったのだけど、楽しい。短い作品はやはり、読みやすい。一瞬のイメージや、ふっと匂いたつ甘い香りであったり、それを感じさせるまるで、通り雨のような作品。
 登場人物は別の『よろづ春夏冬(あきない)中』のものらしいので近いうちにそちらも読みたい。タイトルが素敵だ。