6月19日 金曜日

 同じものに見えるものは、全て限りなく近い別物でしかない。
 別物のように聞こえる言葉も、同じ意味を差している。

 例えば、階段を下っている時に、行動を止める事も変える事も出来ない。
 その階段を下りたくなければ、概念自体を変えるしか無い。

 重力下において、上下の概念が発生するのだから、マクロな視点から宇宙空間の小さな移動としてみれば、上下は関係がない。つまり下っていない。そもそも惑星自体が動いている。もっと大きく見れば、その小さな移動はほぼ静止している、と同義だ。
 逆に小さな細胞の一つとして、階段を下る、と言う移動を行う大きな乗り物の中にいる自分とする。君は階段を下っていない。

 これは、つまり屁理屈と呼ばれるものであったり、詭弁であったり。
 ただの言葉だ。
 重要な事は、一体君は何を信じているか、それだけだ。