世の中に無駄な物は無い、というフレーズを
何度か耳にする

僕もたまに口にする

では、世の中に無駄な物は無いのかと言えば
たくさん存在する

そもそも、無駄という言葉が存在する以上
無駄は必ずあるだろう

それは、どういう事かと言うと
無駄という言葉に、対するアプローチが違うと言う事だ

無駄な物は無い、と言う人にとって、無駄とは
限りなく0に近いけれど,0ではない、と言う意味だ

つまり、優先順位が限りなく低いと言うだけの話

あると言う人にっては
もちろん、0だ、もしくは限りなく0に近しいのであれば
もはや0にイコールだ,と言う事

丘陵、クッション

ただ、ひとによっては、無駄な事も必要だ、とか無駄は大切
と言う使い方をする人もいる

それは、無駄だと思っていないだけだ

このように、一つの言葉をとっても
扱われ方が、たくさんある

だから、大勢の人間が話し合いをする場合
言葉の扱い方によって、齟齬が出る

ただし、ほとんど皆、同じ方向の意味をしゃべっている事が多いので
様々な様式の言葉で、同じ事を言い争い合う

この現象は、バックボーンがそれぞれに異なる人が集まる場所
例えば、学校の中で顕著だ

社会に出れば,それだけ狭いカテゴライズの中にいるので
確率は減るだろう

無駄だなと思うけれど
僕も学生の頃、このような状況を何度も見た
何で、こんなに同じ事をぐるぐると無駄に続けるのだろう、と不思議だった

いや,不思議ではない

無駄だと思っていないか,無駄だと気付いていないだけだ
しかし、無駄な事を無駄だと気付く事は、有益だ

紫の風紋、ストール





10月29日

夕方、舞踏の公演を観に行く

主催:舞踏ー天空揺籃
第1回石川 慶 舞踏公演
協力者:スタニスラフ・ド・ガラ咀嚼公夫人

『蒼天のしずく-我が放蕩娘の旅立ち-』

以前,一緒に舞台に立った石川慶さんの
ダンサから舞踏家へ転向して、初のソロ舞台

まだまだ、未成熟で不安定だけれど
そこが良かった

真摯だなと感じた


長野まゆみ『三日月少年の秘密』 読了