師走ですね。
何だか落ち着きません。
イマイチ好ましい忙しさじゃないのですが(苦笑)、
まぁそれはそれとして。
ご存知の方もおられるでしょうが、横浜市長・中田宏氏が叩かれています。
で、ホコリが出始めています。
幾つかある中で群を抜いて最悪なのは、政治資金パーティー券の問題でしょう。
消防団員がこぞってパーティー券を買ったのは誰の口利き?という話と、
その購入費は誰の財布から出たの?という話。
別件、「政治資金記載ミス」 とかって話も落胆させてくれます。
もしや次の総選挙あたりで国政復帰なんて動きがあって、
それを制するネガティブ・キャンペーンなのか?
いやもうそれどころかすぐにでも失脚なんて流れもありうるのか?
“ワイセツ合コン疑惑”なんてのは正直どうでもよかったけど、
カネの話になっちゃうとイメージダウンじゃ済まない。
もう以前のように支持できなくなっちゃうよなあ。。。
やっぱ叩き上げの政治家はどっかでアコギな事しないとダメなんですかね。
思えば今年自殺した松岡大臣も叩き上げでした。
よく言う、ジバン・カンバン・カバンってやつ。
三つそろっていないと政治活動なんて続けられないって話?
となると、結局は二世三世議員の天下?
あとはキャリア官僚かタレント、文化人からの転身組……か。
はぁ。。。
思えば中田氏が衆院議員の職を辞して、
横浜市長選挙への出馬を表明した2002年春。
支持者の前で放った啖呵にはシビレたもんですよ。
「日本の現状が嫌だから政治家になったんです。いつも愚痴や不平を言って生きるのが嫌だから、政治で日本を変えようと政治家になったんです。(ある記者に今後の生活は大丈夫かなどと問われたが)家族を養うために政治やってるわけじゃないんだ!」(02年3月2日)
と、声を詰まらせてね。
出馬と同時に失職するのが法律で決まっていたので、当然、一票を投じて国会に送り込んだ支持者に対する説明責任があった訳です。そこで説いたのは、誰かがやらなきゃいけないということ。
「大義のため、命をなげうってでもやらなければいけない時がある」(02年2月25日付朝日新聞)
そんなに騒ぐほど横浜市政はヒドかったのかというと、
冗談抜きに国政よりマズイ状況だった。
共産党やローカル政党を除いてオール与党体制の市議会では、
税金の使い道をチェックする機能が働いていなかった。
市の借金は5兆円とも6兆円とも言われていたのに、ですよ。
そしてそのオール与党体制のまま、自民党も公明党も民主党も、さらに横浜市会に議席のない社民党までも前市長を推して四期目を目指していた訳です。「権腐十年」なんて言いますが、予算も組めるし人事も動かせる市長の力は絶大なもので、長くその座に就いていると周りはイエスマンだらけになるんじゃないか--。
そういう状況だったんですね。6年近く前の横浜は。
しかし、圧倒的不利な状況で新しい市長候補なんか出てきやしない。
ここで中田氏は行動した訳です。
ケチをつけるだけではなくて、行動した。
そこに共鳴して、当時の選挙を手伝ったんですがね。
実際、オール与党体制をブッ倒したのは気分良かったですよ。
脇役とはいえ、痛快な逆転劇に関われたのはラッキーでした。
……のですが、いま、現市長の政治資金パーティーに市税が流入していたとう疑惑がある。
それが事実なら、一連の報道は単なるネガティブ・キャンペーンと片付けられなくなる。
中田市長には説明責任が求められます。
市職員が勝手にやったなんて話では到底収まらないでしょう。
あんましガッカリさせないで欲しいもんですが、
どうなることやら。。。