明日で日本国憲法施行から60年ということで、
僕は昨年に引き続き日比谷公園の憲法集会に行ってみようと思ってます。
天気も良さそうだしね(笑)
しかし何というか。
集団的自衛権行使に向けての、と言っていいんでしょうね。
「有識者会議」というもの。
以下4点について政府の憲法解釈の変更も考えているとか。。。
<1>同盟国を攻撃する弾道ミサイルをMDシステムで撃破する
<2>公海上で海上自衛隊艦船と並走する艦船が攻撃された場合、自衛隊が反撃する
<3>一つの目的で複数の国が活動するイラク復興支援のようなケースで、他国軍が攻撃された際に自衛隊が駆けつけて反撃する
<4>自衛隊が外国軍隊を後方支援する
(YOMIURI ONLINEより)
何やら報道によると、これらの行使に積極的な学識者が多いそうじゃないですか。
まぁ、個人的には、たとえば米国など一部の国が主導するんでなく国連活動なんかだったら、
賛成できる部分もあるかも、と思うんですけどね。
それにしてたって政府も落ちを始めから聞せるとは大した自信ですよねぇ。
内閣の支持率がズンズン下がってた頃はね、「こうなりゃやりたい事やってやるんだ」的な動き?
といった見方もあったようですが、いまのこの自信はどうなんでしょう?
自民党が沖縄の大きな選挙で二連勝したのも影響しているんじゃないかなぁ、
と思っている方もいらっしゃるかと。や、僕そう思ってるんですね。
しかも参院補選は、高校教科書検定で沖縄戦について大きな修正があった後ですよね。
そりゃ首相や文相が修正を指示したワケじゃないと国会では説明されていたようですが、、、
まーでもこうした出来事があった中で沖縄県民が自民党を勝たせたら、
やっぱ政府与党としては自信を深るんじゃないかな?
見当違いかしら?
ちょっと修正の内容について、おさらいしてみましょうか。
3月31日付けの産経新聞と沖縄タイムスの記事をご参照ください。
【Sankei WEB】
沖縄戦集団自決「軍命令」を修正 高校教科書検定
【沖縄タイムスホームページ】
集団自決」軍関与を否定/08年度教科書検定
文科省「断定できず」/専門家「加害責任薄める」
・・・・・うーん、まぁ、軍の命令だったという証拠はないんでしょうけどね。
じゃあ集団自決に追い込んだ責任は誰にあるんだろう?
諸説あるなら諸説あるで、そのことを書かないと生徒に失礼かもしれませんね。。。
この件について、沖縄戦を体験した大田昌秀参院議員はこうおっしゃってました。
(『憲法9条の逆襲』第1章より)
「まず食糧難があったんです。『すべて天皇陛下のものだから勝手に取るな』と命令されて、住民は自分の庭で作った野菜さえ食べることが出来なかった。食べるものも水もなく、その一方で『敵に捕まるな』とも言われていた。もう死ぬしかないということで『どうせ死ぬなら一緒に死んだ方がいい』といって家族そろって、もう酷い死に方をしたわけですね」
その様子を大田議員の著書『沖縄──戦争と平和』(朝日文庫)から引用させていただきます。
「防衛隊員が、二個ずつ持っている手榴弾の周りに二、三〇人が集まった。住民には自決用として五二発の手榴弾が用意されていた。命令は実行された。轟音がつぎつぎに谷間にこだました。瞬時にして老幼男女の肉は四散し、死にそこなったものは棒片で頭を打ち合い、カミソリで頸部を切り、斧、鍬、鎌を用いて親しい者同士が頭をたたき割り、首をかき切った。恐ろしい情景が恩納河原とよばれるところでくり広げられたのである。こうして三二九人の住民がみずから命を絶った。手榴弾が不発で死を免れた住民が、軍の壕へ近づくと赤松隊長は入口にたちはだかり、軍の壕に入るな、すみやかに立ち去れ、と住民をにらみつけた。赤松大尉の部下多里少尉は住民の一人、座間味盛和にスパイの疑いをかけて斬殺した。家族を失って悲嘆のあまり山中を彷徨していた古波倉樽も米軍に通ずるおそれがあるという理由で高橋伍長の軍刀で殺害された」
どうやら自ら悲観して命を絶った場合もあるのかもしれませんが、
ただ手榴弾を使った場合は軍から命令が下ったと考えるのが自然なようです。
大田議員はこうも聞かせてくださいました。
「当時、武器は貴重なものだったんです。少なかったからね。まして手榴弾というのは非常に効果のある兵器だから、民間人に配られるということはありえないわけですよ。軍の命令がなければ、絶対に」
歴史に学ぶといっても大変なことですが、
こういうことを繰り返さないように何ができるか。
憲法を改めようとか護ろうとか主張する前に、
それができた意味とか、これまで60年間果たしてきた事を、
一人一人が再評価できると民主的だろうと思うんです。
一色に染まらない国を望みます。強く。