「育休を取っても、女性は人間的に成長し、対人コミュニケーションスキルが上がり、危機管理能力も上がるので、女性のキャリア上のマイナスにはならない。むしろ、プラスに生かせるはず」
これまで、この論理で、女性の育休取得(つまり、妊娠・出産・子育て経験)は、キャリア上のマイナスにならない、と考えてきた。今も、これは事実だと思っている。
しかし、それと同時に、フランスの例などで、育休を長く取らず、出産後3ヶ月前後(2ヶ月~4ヶ月)で仕事に復帰するという慣例を聞くと、産前も含めて3-4ヶ月のブランクで元のポジションに戻るのであれば、その方が、キャリア上は安定するんじゃないか、とも考えるようになった。
「育児の経験が仕事に生かせる」という事実は変わらないにしても、では、その「育児」に専念する期間が、果たして1年も必要なのか、ということ。また、仕事に復帰したあとも、朝晩と休日は育児に向かい合っているわけで、決して育児がゼロになるわけではない。そういう意味では、子どもをもつ人は、働いていようがいまいが、育児しているわけだ。
むしろ、育児休業を1年取ることが標準的になってゆけばゆくほど、子どもを生むことについてのハードルもあがってしまうかも?と思うのは、杞憂なんだろうか。
職種によっても違うので、一概には言えないのだが、職場にしてみたら、子どもを産んでも3-4ヶ月で戻ってくる人と、1年休む人であれば、3-4ヶ月で戻ってほしいというのが、本音なんじゃないだろうか。
育児休業を長く取りやすい職種は、私のこれまでの経験では・・・
・公務員系
・学校の先生系
・女性(というか従業員全般)を大事にする大企業系(業界は、化粧品、IT、教育系、下着メーカーなど幅広く)
逆に少しでも早い復帰が期待されてしまうのは・・・・
・中小企業系(人員に余裕がない。トップがご老体だと理解がないことも多い)
・とにかく忙しい急成長系(コンサルなど)
・男性優位職場系(営業が強い会社など)
・変化が激しい業界系(金融とか?よくわからないけど)
一見フレキシブルに見えて、実は女性の数自体が少ないために、自ら前例を作らなくてはいけないのは・・・
・研究者系(理系・文系問わず)
・医者、弁護士などの資格系(意外ですが、結構大変そう。しかし、やはり資格は強いので、希望は大きいかも)
このテーマはまだ見切れていないところがあるので、自分の復帰後にも、また振り返って考えてみたい。未定稿的な投稿デス!