人気作家のポールは新境地を開くために、人気のミザリーシリーズの主人公が死ぬ最終作を書いて出版社に送った。 新作の原稿を届けるために車で出発したが、雪道で事故を起こしてケガをした。
ポールはミザリーシリーズの大ファンのアニーに助けられた。だがアニーはミザリーが死んだ最終巻を読んで激怒し、ミザリーを生き返らせる次作を要求した。
製作年:1990,監督:Rob Reiner,脚本:William Goldman,原作:Misery(Stephen King)
■ はじめに
◆ 登場人物(キャスト)
ポール・シェルダン(ジェームズ・カーン)
アニー・ウィルクス(キャシー・ベイツ)
バスター保安官(リチャード・ファーンズワース)
マルシア・シンデル(ローレン・バコール) ポールのエージェント
◆ 補足
原作はスティーヴン・キングの有名小説。
本作でキャシー・ベイツはアカデミー主演女優賞。ローレン・バコールが意外なところに出ていた。
■ あらすじ
◆ ミザリーシリーズの次の小説
ポール・シェルダンは「ミザリー」という女性が主人公の大衆向け小説シリーズを書いて名声と財産を得た。
だが本当は、もっと知的で高級な小説を書きたいと考えていた。
そこでミザリーが最後に死亡するシリーズ最後の小説を書いて出版社に送付した。もうまもなく出版される。
そして次の小説を書き上げた。その原稿をコロラド州シルヴァークリークからニューヨークまで車でとどけることにした。
◆ 事故を起こして助けられた
だが途中の雪が積もった峠で事故を起こして車が転落してしまった。
瀕死の状態のポールをアニー・ウィルクスという女性が発見した。彼女は近くに住んでいる元看護師で、ボールを担いで自宅に運び込んだ。
おまけに彼女はミザリーシリーズの熱心な愛読者であり、両足を骨折し肩を脱臼しているポールを献身的に介護した。
ミザリーシリーズのすべてを買ってリヴィングに飾っていた。
◆ アニーはミザリーが死んだことに激怒した
だがアニーはなぜか医師や保安官には連絡しなかった。
アニーはポールが持っていた彼の最新作の原稿を熱心に読んだ。
そしてミザリーシリーズの最新作が出版された。さっそく麓の町に降りて最新作を買ったアニーは、ニコニコしてポールに感想を話しながら読み進んだ。
だがラストでミザリーが死んでしまったことに激怒し、手が付けられない状態となった。
アニーの狂気に恐れをなしたポールは脱出を試みたが失敗した。
◆ ミザリーシリーーズの続き
車イス、タイプライターと用紙を用意したアニーはポールにミザリーシリーズの続きを書いてミザリーを生き返らせるように要求した。
ポールは「この用紙はインクが滲む」と嘘をついて、アニーを再度用紙を買いに行かせた。
そのスキには彼女が落としたヘアピンを拾ってドアを開けて脱出した。
だが家の中には壊れた電話しかなく、家からの脱出にも失敗した。
◆ ボールの捜索願
一方出版社ではポールが到着しないので捜索願をだした。
当地のバスター保安官も捜索を開始した。道路下の雪の中に埋もれた車を発見した。
照会してみるとポールの車である。ドアが開けられており、ポールが外に出たことを掴んだ。
周辺を捜索していく。
◆ 鎮静剤を掠めた
ポールはミザリーを生き返らせる小説を書いていた。なかなかアニーの要求を満たすストーリーが書けなかったが、次第に出来上がってきて、アニーにも笑顔が戻ってきた。
ポールは執筆の合間にアニーが持っている鎮静剤を掠めて貯めていた。それを使ってアニーを眠らせて脱出するつもりである。
二人がワインで乾杯するときにスキを見て鎮静剤をアニーのグラスに入れた。だがアニーはワインをこぼしてしまった。
◆ 地下室に閉じ込められた
アニーが外出したすきに家の中を調べ、彼女の新聞記事を発見した。
彼女は看護師時代に新生児の殺人容疑で取り調べられていたが、証拠不十分で釈放されていた。
ポールはナイフを盗んでアニーの殺害の機会を狙った。
だが戻ってきたアニーはナイフを発見しポールを注射を打った。
ポールは気を失い、縛られて地下室に運び込まれた。
◆ 保安官は射殺された
バスター保安官事故現場の近くに住むアニーがミザリーシリーズの愛読者であることを掴み、アニーの家に向かった。
バスターはアニーの家を訪ねて一部屋ずつ調べていく。
目が覚めたポールはなんとか知らせようとするが、縛られているために音が出せない。猿轡をされているため声も出せない。
バスターが外に出たところで、ロープをほどいたポールが発した音に気が付き、再度家に入った。
アニーは入ってきたバスターを射殺した。
◆ 新作はヒットした
アニーはポールに襲い掛かり、二人の間で激しい展開されたが、ついにポールをアニーを刺し殺した。
その後、出版されたポールの新作は大ヒットとなった。
だがアニーとの体験はトラウマとなり、アニーの幻影に悩まされる状況が続いている。