エドナ・スポールディングは保安官の夫が突然死亡して、一家を取り仕切っていくことになつた。多額の借金があることも判明した。
モーゼ・ハドナーという当地に流れてきた黒人のアドヴァイスに従って綿花を栽培することにした。
製作年:1984,監督:ロバート・ベントン,脚本:ロバート・ベントン
■ はじめに
◆ 登場人物(キャスト)
エドナ・スポールディング(サリー・フィールド)
ロイス・スポールディング(レイ・ベイカー) エドナの夫・保安官
フランク・スポールディング(ヤンクトン・ハットン) 息子
ポッサム・スポールディング(ジェニー・ジェームズ) 娘
マーガレット・ローマックス(リンゼイ・クローズ) エドナの姉・美容師
ウェイン・ローマックス(エド・ハリス) マーガレットの夫
ヴァイオラ・ケルシー(エイミー・マディガン) 教師
バディー・ケルシー(テリー・オクイン) ヴァイオラの夫
アルバート・デンビー(レイン・スミス) 銀行員
ウィル・デンビー(ジョン・マルコヴィッチ) デンビーの義弟、盲人
モーゼ・ハドナー(ダニー・グローヴァー)
◆ 補足
モーゼが最後に当地を離れざるを得ないのが、少しばかり納得がいかない。
サリー・フィールドは本作でアカデミー主演女優賞。他には「(1971)四人姉妹連続殺人/惨劇は浴室から始まった/彩られた殺意/Home for the Holidays」。
ダニー・グローヴァーは私にはリーサル・ウェポンシリーズでおなじみ。
■ あらすじ
◆ エドナの夫は死亡した
1935年、大恐慌の時代。エドナ・スポールディングの夫ロイスは保安官で、息子のフランクと娘のポッサムと暮らしている。
ロイスは操車場で酔っ払いの若者が拳銃を持っているのを発見して近づいた。
若者は拳銃に弾が入ってないと思っていてロイスに向かって引き金を引いた。
だが拳銃から発射された弾はロイスに命中して彼は死亡した。
その若者もリンチされ殺されて、二人は同じ日に埋葬された。
◆ モーゼが訪ねてきた
エドナは突然、二人の子供を養っていかなけばならない立場になった。
そこにモーゼ・ハドナーという流れ者の黒人が現れた。モーゼはエドナに、彼女が持っている30エーカーの土地に綿花を植えればよいと提案した。
エドナはその話を断ったのだが、翌朝モーゼが家の外で薪わりをしていた。
モーゼに食事を与えて去らせた。その時にモーゼは銀製のスプーンを盗んで立ち去った。
◆ 多額の借金があった
エドナは今後の金のやりくりの相談のために銀行のアルバート・デンビーを訪ねた。
エドナは知らなかったのでが、銀行に多額の借金が残っていた。
デンビーは土地を売るべきだとアドヴァイスした。だがエドナはなんとかやっていきたいと答えた。
エドナは姉のマーガレットに美容師として雇ってくれないかと相談したが、姉もそのような余裕はなかった。
◆ 綿花を栽培する
警察がモーゼを窃盗の疑いで逮捕しエドナを訪れた。
エドナはモーゼがスプーンを盗んだことを知らなかったのだが、彼女は「モーゼを雇った」と言って彼を庇った。それはモーゼが助けになると考えたからである。
モーゼの提案通り、綿花を植えることにした。モーゼは納屋の隣の小屋に住むことになった。
続いてエドナはデンビーに「土地は売らない」と宣言した。
するとデンビーは、戦争で失明した彼の義弟ウィル・デンビーを下宿させてくれと言ってきた。
◆ 仕事がうまく回り始めた
このようにしてエドナの生活は変わっていったが、フランクが学校でタバコを吸う事件を起こすなどの事件も発生し、父親としての役割も果たさなければならないことを自覚した。
モーゼやウィルなどと一緒に畑を耕して綿花を植えた。収穫時には子供たちも手伝った。
綿花の収穫は、枝から綿の花を一つずつ摘んでいく手間がかかる作業である。
次第に作業がうまく回り始めた。
◆ 竜巻が町を襲った
だが巨大な竜巻が町を襲ってきた。彼らは庭にある地下室に逃げ込んだ。
竜巻は周りの家を破壊したが、彼らは助かった。
綿花も竜巻の被害を受けた。そしてエドナは借金の次の支払いができないことに気が付いた。
だがエリス郡で最初に綿花を出荷した農家に賞金が贈られることを知った。
エドナをたくさんの作業者を集めて、このコンテストに挑戦した。
彼らは大奮闘して賞金を獲得して危機を乗り切った。
◆ クー・クラックス・クランの襲撃
だが夜中に白人至上主義者の集団クー・クラックス・クラン(KKK)の一団がモーゼを襲撃する事件が発生した。
それを察知したウィルが目が見えないながらも拳銃を構えて現れた。
彼らいったんはウィルの出現にたじろいだが、ウィルが目が見えないことを知り、ウイルにも暴行を加えた。
この事件でモーゼは、この町を立ち去ることにした。幸いなことに彼がいなくても綿花の栽培は続けていくことができる。