本日はイギリス人の数学者のアラン・テューリングの誕生日。日本では通常、テューリングではなくチューリングと表記。
第二次大戦時はドイツのエニグマ暗号の解読の仕事をした。
コンピュータ関連ではテューリングマシンというものを考えてアメリカ数学会/ACMが彼の名前を冠した権威ある賞を制定している。
彼は実は同性愛者である。当時のイギリスでは同性愛自体が犯罪になるという恐ろしい時代で、有罪となった。
その後彼は自宅で青酸カリを飲んで自殺した。
そばに青酸カリのビンとかじりかけのリンゴがあり、ある書籍では(白雪姫のように)リンゴを青酸カリに浸して食べたとの説であるが、リンゴの青酸カリの検出作業は行われなかったらしい。注、しかしリンゴはあった。
「自殺ではなく、間違って青酸カリを飲んだ」と記述してある文献も多い。しかしこれは彼の母親が強固に主張したもので、以下のとおり率直には信じがたい。
最初にナイロン(ナイロンにもいろいろあるが彼が合成したのは6-6ナイロン)を合成したウォーレス・ヒューム・カロザースも青酸カリ自殺をしたがカロザースは化学者であり、テューリングは数学者。何の意図もなく数学者の自宅に青酸カリが置いてあるとは信じがたい。
あったとしても手近に青酸カリを置いておくとは思えない。青酸カリを「間違って飲む」だろうか?そんなことはありえないと思う。
母親の心情としては自殺であって欲しくはないだろうが、おそらく自殺であることは間違いがない。