漠然と「遠くへ行きたい」と思いを抱いていたポピンガは、社長が持ち出そうとした金を持って列車に乗りパリに向かった。
社長の愛人のミシェルと会ったが、警部のルーカスが追いかけてきた。
製作年:1952,監督:Harold French,脚本:Harold French,Paul Jarrico
■ はじめに
◆ 登場人物(キャスト)
キース・ポピンガ(クロード・レインズ)
マリア・ポピンガ(ルーシー・マンハイム) 妻
ジュリアス・デ・コスタ(ハーバート・ロム) 社長
ルーカス(マリウス・ゴーリング) 警部
ミシェル・ロジェ(マルタ・トレン) デ・コスタの愛人
ルイ(フェルディ・メイン) ミシェルの恋人
■ あらすじ
◆ ポピンガは遠くへ行きたい
オランダ・フローニンゲン。キース・ポピンガは貿易会社で長い間働いている。経理の仕事。
自宅を出て鉄道線路のそばを通って運河のそばにある会社に出勤する。毎日同じ生活である。
列車に乗って遠くへ行ってみたいと、ぼんやりと思っているが、列車には乗ったことがない。
◆ 社長は大金を持ち出そうとした
ポピンガはある日、社長のジュリアス・デ・コスタが駅で女性と親しくしているのを目撃した。
会社にルーカスというフランスの警部が来て話をしていった。
夜、たまたま会社に寄ったポピンガはデ・コスタが帳簿を焼いているのを見た。
ポピンガにとっては大事な帳簿なので慌てて制止した。
デ・コスタと争いになり彼はは運河に転落した。
デ・コスタが持ち出そうとしていたバッグの中には大金と、パリ行のキップと女性の写真、名前、住所が書かれた紙があった。駅にいた女性である。
女性の名前はミシェル・ロジェ。
◆ ポピンガはパリに向かった
ポピンガは妻がいるにも拘わらず「パリに行きたい」と思いが燃え上がった。もうすぐ列車が発車する時刻である。
大金が入ったバッグを持って列車に乗った。
列車にはルーカスがいた。彼はポピンガを疑った。
パリに近づいたところで、スキを見て列車を飛び降りた。
ミシェルに会ったが、彼女はポピンガが多額の金を持っているとは知らず追い出した。
その後ルーカスがミシェルを訪ねてきてデ・コスタが生きていることを伝えた。さらにポピンガが金を持ち出したことも伝えた。
◆ ポピンガは金を隠した
ルーカスの思惑通り、ミシェルはポピンガを探した。ルーカスはミシェルを追跡した。
ルーカスの追跡を察知したミシェルは、ポピンガを探して恋人のルイのところに匿い、ポピンガが出国できるように手配した。
だが用心したポピンガは、廃棄されている鉄道車両の中に金を隠した。
◆ 隠し場所をミシェルに教えた
しばらくするとポピンガはまたミシェルと会って話すようになった。次第に彼女に惹かれた。
二人はどこかへ行こうという話になり、うっかり金の隠し場所を教えてしまった。
ミシェルはさっそく金をとりに行くが、そこにルーカスが現れた。
◆ ポピンガは列車に向かって走った
それを察知したポピンガはルイにナイフを突きつけてミシェルに電話させた。
ミシェルは金を持ってきた。それを持って走った。ルーカスが彼を追いかけた。
ポピンガは線路沿いに走った。だが逃げ切れない思った彼は、自ら走ってくる列車に向かっていった。
だが列車はポイントを通り、別のルートに入った。ポピンガはルーカスに逮捕された。ポピンガは泣き喚いた。