Man in the Wilderness

1820年ころ、アメリカ北西部を入った探検隊。ザカリーは熊に襲われて大きなケガをした。
助からないと判断した探検隊に置き去りにされたが、ザカリーは何とか生き延びて荒野を彷徨った。


製作年:1971,監督:Richard C. Sarafian,脚本:Jack DeWitt


■ はじめに

◆ 登場人物(キャスト)

へンリー隊長(ジョン・ヒューストン)
ザカリー・バス(リチャード・ハリス)
グレイス・バス(プルネラ・ランサム) 妻
グレイスの母親(シーラ・レイナー)
ロウリー(デニス・ウォーターマン)
フォガティ(パーシー・ハーバート)
フェリス医師(ノーマン・ロッシントン)

先住民のリーダー(ヘンリー・ウィルコクソン)

◆ 補足

探検隊は(馬車に比べたら)巨大な船を使っている。台車に乗せて馬で引いている。川を渡るときは水に浮かべる。浮かべて川を渡る場面はないが。

隊員は隊長の命令に船員風に「アイアイサー」と答える。

ザカリーが脚を骨折したウサギに添え木をつけてやる場面がある。

リチャード・ハリス(1930年10月1日~2002年10月25日:72歳)はアイルランド出身の俳優で歌手でもある。出演作は多い。「(1961)ナバロンの要塞/The Guns of Navarone」などに出演。

本作は「アメリカの北西部」と言うことになっている。北西部の州のアメリカ加入の日付を確認してみる。
ワシントン州42番目1889年11月11日
アイダホ州43番目1890年7月3日
モンタナ州41番目1889年11月8日
オレゴン州33番目1859年2月14日

そもそも本作当時は、これらの州はアメリカではないので、具体的にはどこか?ということになる。
 


■ あらすじ

◆ 熊に襲われた

1820年、ヘンリー隊長が率いる探検隊は、また白人が足を踏み入れたことがない北西部の土地を探検し、大量の毛皮を捕獲した。冬が来る前にミズーリまで戻ろうとしていた。

ローリーとザカリー・バスは鹿を追っていたところ、熊に襲われた。

他の隊員に応援を求めて熊を仕留めた。

◆ 負傷したザカリーは置き去りに

だがしかしザカリーが深い傷を負ってしまった。フェリス医師が診断して、ザカリーは助かる見込みがないと判断した。

ヘンリーはロウリーとフォガティに「残って明日の朝までにザカリーが死んでいなければ埋葬する」ように指示した。

補足。「死んでいれば埋葬」ではなく「死んでいなければ埋葬」。

三人を残して探検隊は先に進んだ。

◆ 先住民が近づいた

二人はザカリーのそばに残っていたが、翌朝になると先住民が近づいてきた。

ザカリーにはまだ息があったが、二人は彼が死んだことにして、探検隊を追いかけた。

先住民がザカリーを発見して近づいたが、リーダーは彼が助からないと見たのか、何もせずに立ち去った。

二人が探検隊に戻った時、隊長は自分の指示に反して、ザカリーを生きたまま置いてきたことを知った。

彼はザカリーが探検隊が先に進むことを望んでいるだろうと勝手に判断し、そのまま進むことにした。

◆ ザカリーは妻のことを思い出した

ザカリーは意識を失ったり回復したりしていた。

孤児のザカリーはヘンリー隊長に育てられた。

学生の時にグレイスと結婚した。グレイスは妊娠したが、出産するときに死亡してしまった。

これらのことを思い出していた。

◆ ザカリーは回復した

一方ザカリーは少しずつ元気になり自分で杖を作り、動けるようになると罠を仕掛けて動物を捕らえて食べた。

ザカリーは荒野を彷徨った。ここが長い。

火を起こし、動物の毛皮でクッションを作って、その上に寝た。

ある時、先住民の一行が通りかかった。ザカリーは陰から彼らを見ていた。

中の一人の女性は大きなお腹をしており、一行から離れて木の間に行って、座って上体を起こした状態で自力で出産した。生まれた赤ん坊を抱いて立ち上がった。

このことはグレイスの記憶を呼び覚ました。

◆ 探検隊は先住民に襲われた

探検隊は、困難に出会いながらも進んでいたが、フォガティがザカリーの亡霊を見て銃を撃った。だがそれはロウリーであった。

川を越えたところで、先住民の襲撃を受けた。川を挟んで銃撃戦となった。

そこに先住民側の方からザカリーが現れた。

荒野を生き抜いたザカリーの姿を見た先住民のリーダーは先に助からないと判断したザカリーに驚き敬意を表して、部隊を撤退させた。

探検隊の一同は驚いてザカリーを迎えた。

◆ ザカリーは立ち去った

ザカリーはヘンリーと睨み合ったが、彼は探検隊を離れて立ち去った。

探検隊はザカリーの跡を追いかけた。