鳥人パイガーと出会い抱えてもらってデュラン・デュランがいるソゴーに行った。「最終処理室」の前。床下には生命を持った液体マトモスが流れている。
穴に落とされると大きな角を飾った女性がいた。ソゴーの皇帝。バーバレラは皇帝に銃を突き付けたが、皇帝の侍従長に銃を奪われて、さらに下の穴の中に落とされた。
「革命軍司令」リティルダノがいた。バーバレラの宇宙船の中の武器を貸してほしいと言う。リティルダノはマトモスの上にある皇帝の寝室のカギを持っていて譲り受ける。
トンネルを上がったが、侍従長に捕らえられる。ここで侍従長がデュラン・デュランであることが判明。
デュラン・デュランに鍵を盗られて皇帝の寝室に向かう。デュラン・デュランは皇帝の寝室を開けて、扉の中にあったもう一つのカギを取り出し、パーバレラを押し込んで扉を閉めた。皇帝とバーバレラは寝室の中に閉じ込められた。
革命軍がバーバレラの武器で攻めてくる。デュラン・デュランは、ポジトロン光線を撃ちまくって対抗する。革命軍は敗退していく。皇帝はマトモスを解き放つ。ポジトロン光線は通用しない。
マトモスはすべてを破壊する。皇帝とバーバレラはマトモスが荒れ狂う上空をパイガーに抱えられて飛び去った。
製作:1968年、脚本:ロジェ・ヴァディム他、監督:ロジェ・ヴァディム
■ はじめに
◆ 登場人物(キャスト)
バーバレラ(ジェーン・フォンダ)
地球大統領(クロード・ドーファン)
マーク・ハンド(ウーゴ・トニャッツィ)
ピン教授(マルセル・マルソー)
鳥人パイガー(ジョン・フィリップ・ロー)
皇帝(アニタ・パレンバーグ)
革命軍司令リティルダノ(デヴィッド・ヘミングス)
デュラン・デュラン(ミロ・オーシャ)
とてもバカバカしい映画(←褒め言葉)である。このバカバカしさは文章では表現できないので、実際に見ていただきたい。とりあえず下の画像を見ていただきたい。元はフランスのマンガ。
■ あらすじ
◆ タウ・セティ系
宇宙紀元4万年。すへての兵器が廃棄され平和が実現している。宇宙飛行士のバーバレラ(ジェーン・フォンダ)は地球大統領(クロード・ドーファン)より、デュラン・デュランという科学者を捜索するように指示を受けた。
デュラン・デュランはポジトロン光線の発明者だが、タウ・セティ系に行き姿をくらました。全般は平和が実現した宇宙であるが、タウ・セティ系の内情が分からず、もしポジトロン光線が兵器に応用されると大変な事態になる。兵器博物館から昔の兵器を借りてきた。
さっそく宇宙船でタウ・セティ系第16惑星に赴くが、宇宙船は故障し不時着。外に出ると二人の少女が現れてバーバレラを捉えた。縛られて運ばれた。子供たちの集団がいる。そして人形がいっぱいいて、人形に噛みつかれる。
マーク・ハンド(ウーゴ・トニャッツィ)という男性が現れてバーバレラを救い出す。マークは宇宙船を修理してくれる。デュラン・デュランのことを聞くと「ソゴーにいるかも」とのこと。
さっそくソゴーに向かって出発する。
◆ 死の迷路
しかし途中で死の迷路に迷い込む。宇宙船がまた故障する。
多くの人が迷路に捕らえられて彷徨っている。永久に抜け出ることができない。
その中にピン教授(マルセル・マルソー)がいた。ピンは博学の主で、いろいろなことを教えてくれる。ソゴーは夜の国、惡の都だと言う。皇帝はあらゆる悪をたしなむ。悪人でない者は死の迷路に追放されてしまう。ピンもデュラン・デュランはソゴーにいると言う。
ピンは宇宙船の修理を引き受けるが、しかし修理するには時間がかかるようである。
ここで鳥人パイガー(ジョン・フィリップ・ロー)と出会う。背中に翼があり飛ぶことができるはずだが、今は飛ぶことができない。また盲目にされている。
修理完了が待てないのでパイガーに頼むが、パイガーは飛ぶことができない。ピンは「意欲の問題」と言う。パイガーの巣に行く。するといつの間にかパイガーが飛べるようになっている。
バーバレラはパイガーに抱えてもらってソゴーに向かう。目が見えないので、バーバレラが教える。皇帝の手下(黒衛兵)に襲われるが、バーバレラが銃で撃ち落とす。
ソゴーに着陸した。
◆ ソゴー
多くの男女が徘徊・たむろしている。そして二人を見ている。二人は捕らえられて離ればなれ。バーバレラは怪しげな女性に助けられ、さらに中を彷徨う。ここは非常に奇妙な世界で映画を見てもらうしかない。
パイガーを見つけて二人で彷徨っていると「最終処理室」の扉の前に行きつく。床の下は、何やら液体が流れている。
思い切って扉を開けようとすると、男に呼び止められる。皇帝の侍従長とのこと。床下の液体は「マトモス」。生命を持っている。ここでパイガーが網に捕らえられて上に引き上げられる。
そばにあった穴に落とされると、またおかしな男女の集団。そこで一段と怪しげな女性(アニタ・パレンバーグ)。頭に大きな角を飾っている。黒いガウン、怪しげな含み笑い。ソゴーの皇帝とのこと。近くにはパイガーが捕らえられ縛られている。
バーバレラが銃を取り出して皇帝を人質にするが、侍従長に銃を奪われる。そして小鳥の一団に襲われて、穴の中に落とされる。
◆ 革命軍
穴の底には「革命軍司令」リティルダノ(デヴィッド・ヘミングス)がいた。皇帝の支配を覆すべく革命を起こそうとしているが、武器が足りないらしい。地球人と知って「武器を貸してほしい」と言われる。
リティルダノはマトモスの上にある皇帝の寝室のカギを持っている言う。そのカギを譲り受ける。皇帝に聞けばデュラン・デュランの居場所が分かると言う。代わりにリティルダノは、(宇宙船の中にある)地球の武器を使って革命を起こすと言う計画。
宇宙船が修理できたかをリティルダノの無線装置でピンに聞く。「いつでも飛べる」。
バーバレラはカギを譲り受けて皇帝の寝室へ向かう。
◆ デュラン・デュラン
来た時と逆に革命軍のトンネルを上に抜けると、前と同じように多くの男女が徘徊・たむろしている。
侍従長に見つかる。捕らえられて、何やら不可思議な機械に縛り付けられる。侍従長がその前にある鍵盤を叩いて曲を弾く。快楽を引き起こして処刑する装置らしい。しかしバーバレラには通用しない。機械は火を噴いて壊れた。
ここでバーバレラは侍従長がデュラン・デュランであることに気がつく。「あなたを連れ戻しに来たのよ」と言うが、デュラン・デュランは拒否。ソゴーを支配し、さらに地球を支配するつもりらしい。
ポジトロン光線は、人間も物体も四次元化してしまう武器とのこと。皇帝はマトモス上の寝室で防御されているために、ポジトロン光線を使えなかった。
ここでなぜかバーバレラは寝室のカギを持っていることをばらしてしまう。必要ないのに。
◆ 皇帝の寝室
デュラン・デュランは、バーバレラに拳銃を突きつけて、寝室に向かう。そして寝室のドアが開いたところで、バーバレラが持っていたカギと、寝室のドアの中にあったカギを奪ってドアを閉める。これで皇帝とバーバレラは寝室に閉じ込められた。「私の天下だ」。
寝室の中で皇帝が目覚めて事態を知る。「もうダメだわ」。
皇帝はソゴーの中を覗く装置を操作する。デュラン・デュランの戴冠式。しかしピンやリティルダノに率いられた部隊が皇帝の部隊(今はデュラン・デュランの配下)を攻撃している。皇帝の部隊は敗退している。
デュラン・デュランは、ポジトロン光線を持ち出した。ポジトロン光線の操作卓に座って光線を撃ちまくる。たちまち形勢は逆転した。
(「もうダメだわ」と言ったにもかかわらず)皇帝は「私の秘密兵器を知らないのよ」と言ってマトモスを解き放つ。バーバレラは「全部、消滅してしまうのよ」と言うが、皇帝は「世界も文明も終わりだわ」と意に介さない。マトモスが吹き上げる。ポジトロン光線も通用しない。デュラン・デュランは死亡する。
二人はマトモスに吐き出されて、皇帝の寝室から出ることができる。皇帝の解説によれば「あなたが無邪気だから、マトモスに敬遠されたのよ」という理由らしい。よく分からん。
マトモスが荒れ狂う上空を二人はパイガーに抱えられて飛び去っていく。


















