セントルイスで育ったルーティは大牧場主のジムと結婚し、ニューメキシコの大草原の中で暮らし始めた。
製作:1947年、監督:エリア・カザン
■ はじめに
登場人物(キャスト)
ジム・ブルートン大佐(スペンサー・トレイシー) 牧場主
ルーティ・キャメロン(キャサリン・ヘップバーン) ジムの妻
サラ・ベス・ブルートン(フィリス・サクスター) ジムとルーティの娘
ブロック・ブルートン(ロバート・ウォーカー) ルーティの息子
サム・ホール(ジェームズ・ベル) 農場経営者
セリナ・ホール(ルース・ネルソン) サムの妻
ブライス・チェンバレン(メルヴィン・ダグラス) 弁護士
ジョージ・キャメロン(チャールズ・トロウブリッジ) ルーティの父親
西部劇映画には、牧場と農場の対立を描くものが多くある。本作もその一つであるが、しかし本作の要点は、その対立にあるのではなく、ルーティの心情がテーマである。
スタート時点は1880年。
■ あらすじ
ルーティ・キャメロンはニューメキシコの牧場主ジム・ブルートン大佐と結婚するため、はるばるセントルイスからやってきた。
結婚式を挙げた後、広大な草原の真ん中で暮らし始めた。サム/セリナ・ホールの夫婦と知り合いになった。孤独なルーティにはセリナが無二の親友となった。
まもなくルーティは妊娠しサラ・ベスという女児を出産した。ホールはジムの放牧地内に農地を作ったがジムと争いになり、サムはジムの牧場のカウボウイたちに殺された。このショックでセリナは流産し、ルーティも大きな打撃を受けた。
セリナのこともあり、ルーティはデンヴァーへ出た。以前にホールがジムに対して訴訟を起こした時に知り合った弁護士ブライス・チェンバレンと暮らした。
しばらくしてルーティはジムの元に戻った。そしてブロックという男児を出産した。しかしブロックはプライスの子供であった。それでジムとの関係は悪化した。再びルーティはジムの元を去った。
その間、ジムの牧草地の中にいくつもの農場が作られ、ジムは争ったが、次第に牧草地は浸食された。
ルーティは雇い人のリードから手紙を貰い、子供の様子を伝えてもらっていた。
長い年月が経ち、サラ・ベスは故郷を離れて学校に通い、さらに修了して戻ってきた。ブロックは大きくなったが、ならず者となっていた。
ブロックは殺人未遂で捕らえられた。ちょうどまた当地に戻ってきたルーティはブロックのことを知った。
ブロックは脱獄し逃亡したが、荒野の中の小屋に追い詰められた。ジムは追跡隊と一緒にブロックに会いに行き、ブロックはジムの腕の中で死亡した。
ジムが自宅に戻ってきた時、ルーティも到着し、サラ・ベスが迎えた。悲しみが三人を結びつけた。