フィリス・アレンビーはおばのマーサ・ウィンロップとその娘のキャロルと暮らしている。
付近の公園で殺人事件が発生している。しかも「狼女に襲われた」という不思議な噂が立っている。
「アレンビー家の者は狼に変身する」という伝説があり、フィリスは「犯人は自分ではないか?」と怖れた。
製作年:1946,監督:Jean Yarbrough,脚本:George Bricker,Dwight V. Babcock
■ はじめに
登場人物(キャスト)
フィリス・アレンビー(ジューン・ロックハート)
マーサ・ウィンロップ(サラ・ヘイデン) フィリスのおば
キャロル・ウィンロップ(ヤン・ワイリー) マーサの娘
ハナー(エイリー・マリオン) メイド
バリー・ランフィールド(ドン・ポーター) フィリスの恋人
ドワイト・セヴァーン(マーティン・コスレック) キャロルの恋人
ジューン・ロックハートは1925年6月25日生まれ、現在(2024/06/19)は98歳。
■ あらすじ
◆ フィリス・アレンビー
20世紀初頭のロンドン。フィリス・アレンビーはおばのマーサ・ウィンロップとその娘のキャロル・ウィンロップと暮らしていた。
フィリスは二人とは血縁ではなかった。屋敷自体はフィリスのものである。その他にはメイドのハナーがいた。
フィリスにはバリー・ランフィールドという弁護士の恋人がいて、キャロルにはドワイト・セヴァーンという恋人がいる。
◆ 殺人事件とアレンビー家の伝説
屋敷のそばには広い公園がある。その公園で最近殺人事件が複数件発生している。
警察は必死の捜査をしている。それらの事件について奇妙な噂が流れている。
すなわち犯人は女の狼すなわち「狼女」であるという奇妙な噂である。
フィリスはその噂を耳にして心配になった。アレンビー家には、古代からの呪いがあって狼に変身するというものである。
◆ フィリスの手に血液が、
今度は公園で少年が殺された。死体には狼らしき爪の跡が遺されていた。
フィリスが朝起きると、手の指に血液が付着していた。
フィリスはアレンビー家の伝説を思い出して愕然とした。
自分が狼に変身して殺人を犯したのではないかと心配した。
それをマーサに話すと「そのような伝説は本気にしてはいけない」とフィリスをなぐさめた。
その様子をハナーが見ていた。
◆ ドワイトも襲われた
フィリスは同じ話をバリーにも話した。バリーは屋敷を見張った。
真夜中、屋敷から女性が出てきた。それはフィリスではなくキャロルだった。
彼女は周りを見回してこっそりと出てきた。バリーは跡をつけたが見失った。
すると付近をうろついていたドワイトが襲われた。
バリーはキャロルを発見して問い詰めた。キャロルはドワイトに会いに出かけたのだが、マーサに止められているので、こっそりと出て来たと話した。
キャロルとドワイトの付き合いを嫌っている理由は、キャロルをもっと金持ちの男性と結婚させたいからだという。
一応キャロルの話には矛盾はない。
◆ マーサの陰謀
マーサはフィリスの部屋にフィリスに飲ませるためにミルクを持って行った。
それをハナーが見ていた。ハナーは叫び声を上げた。
マーサはミルクを置いてナイフを取り出して、ハナーに襲いかかった。
ハナーは階下に逃げた。追いかけたマーサは階段から転落して死亡した。
マーサの意図はアレンビー家の伝説を利用して、フィリスを亡き者にして、財産を奪うことであった。