The Story of Ruth

ルツはモアブ人が崇拝するケモシュの神の生贄だったが、腕にアザがあったため、生贄を免れた。 引き続きケモシュの神の巫女をしていた。ユダヤ人のマフロンと出会い、ケモシュの神への疑問が生じた。
マフロンと結婚したがマフロンは死亡。マフロンの母親のナオミとベツレヘムに向かった。


製作年:1960,監督:Henry Koster,脚本:Norman Corwin


■ はじめに

◆ 登場人物(キャスト)
◇ モアブ人
ルツ(エラナ・エデン)
テバ(ダフナ・エインホーン)
エレイラト(ヴィヴェカ・リンドフォース) 大祭司
◇ ユダヤ人
マフロン(トム・トライオン)
シリオン(ジョン・ガブリエル) マフロンの弟
エリメレク(レス・トレメイン) マフロンの父
ナオミ(ペギー・ウッド) エリメレクの妻
オルパ(Ziva Rodann)シリオンの妻
ボアズ(スチュアート・ホイットマン) エリメレクの親戚
トブ(ジェフ・モロー) エリメレクの親戚

本作は旧約聖書「ルツ記」の映画化である。日本語版DVDはない。
 


■ あらすじ

◆ ケモシュの神の生贄

紀元前1250年、ユダヤの国とモアブの国は境界を接していた。ユダヤでは全知全能の唯一の神を信じ、モアブではケモシュの神を信仰していた。

ケモシュの神は毎年少女の生贄を要求する。

8歳のルツはケモシュの神に仕える娘として祭司に売られた。そしてその年の生贄に選ばれた。

だがルツの腕に突然アザが現れたので、生贄として不適と見做されて、別の少女が生贄となった。

◆ マフロンと知り合う

ルツは成長し、ケモシュの神の巫女となり、少女テバの教師役をしていた。

テバのために作られた冠に問題があり、大祭司エレイラトはルツを伴って出かけて、ユダヤの職人マフロンに冠を作り直すように指示した。

マフロンは冠を作り直して届けて、ルツに対してケモシュの神に疑問を呈した。

ルツはケモシュの神を擁護したが、テバの生贄になる時が近づくにつれて、ケモシュの神に対して疑問を抱くようになった。

同時にマフロンへ愛を抱くようになった。

◆ マホロンは死亡し、ルツはベツレヘムへ

テバが生贄になった時、ルツは恐怖のあまり大声で叫び、処罰された。

さらにマフロン、その父親のエリメレク、弟のシリオンも罰された。エリメレクとシリオンは牢獄で死亡し、マホロンは採石場で働かされた。

ルツは採石場を見下ろす丘に来た。マホロンはスキを見て逃亡したが、大きな傷を負う。

二人は洞窟に逃げて結婚した。だがマホロンは死亡した。

シリオンの妻オルパはモアブ人で自分の親戚の元に戻った。

ルツはエリメレクの妻ナオミとベツレヘムへ向かう。

◆ ボアズと知り合った

ベツレヘムへ到着した。エリメレクの親戚ボアズは二人に食料を提供した。

だがボアズがモアブに対して強烈な憎悪を持っているのを知ったルツは、その親切を断った。注、ルツはモアブなので。

一方で、ルツの美しさに惹かれたボアズは、別の親戚トブに食料を届けさせた。トブもルツの美しさに惹かれた。

ルツが井戸で女性たちとトラブルになった時ボアズが助けた。二人は誤解が解けて親しくなった。

ボアズとトブはルツを巡って敵対するようになった。

◆ ルツは裁判に

モアブのスパイがルツを探してベツレヘムに来た。

彼らはルツが密かにケモシュの神を礼拝していたと主張した。

ルツは長老会議で裁かれる。ルツはケモシュの神の巫女であったことを認めた。

だがルツはユダヤ12部族の名前を挙げ、十戒を暗唱し、唯一の神を祝福し、ケモシュの神を呪った。ルツは無罪となった。

◆ ボアズと結婚した

ルツはボアズを愛していると明らかにしたが、トブは諦めなかった。だがナオミがトブを公衆の前で辱めた。

ルツはボアズと結婚することになった。ルツは偉大な王と救世主の子孫となった。