戦争が終わり、マーラの家にブーベと言う青年が訪ねてきた。ブーベは犯罪に巻き込まれて逃亡したが、マーラにとっては忘れられない存在となった。
製作年:1964,監督:Luigi Comencini,脚本:Luigi Comencini,原作:La ragazza di Bube(Carlo Cassola)
■ はじめに
登場人物(キャスト)
マーラ(クラウディア・カルディナーレ)
マーラの父親(Emilio Esposito)
マーラの母親(カルラ・カロ)
サンテ(-) マーラの兄、父親は違う
ブーベ(ジョージ・チャキリス)
ステファノ(マルク・ミシェル)
有名な主題歌とマーラの視線が我々に突き刺さってくる。
■ あらすじ
◆ ブーベとの出会い
イタリア、トスカーナ地方。1944年、戦争は終わった。
マーラの家にブーベという青年が訪ねてきた。
戦争中ブーベはパルチザンとして戦っていたが、マーラの兄サンテの最期を報告しに来たもの。
サンテはマーラの母親の子供だが、父親の子供ではない。それゆえか母親はブーベを歓迎しなかった。
ブーベはマーラにパラシュートの切れ端の布を与えてから立ち去った。
◆ ブーベの再訪
短い間ではあったが、ブーベはマーラにとって忘れられない存在になった。マーラとブーベは文通をした。
冬になってブーベは仲間と運送屋を始めることにした。
ブーベはマーラの家を訪ねてきて、マーラの気持ちを確認せずに、父親にマーラと結婚したい旨を伝えて立ち去った。
◆ ブーベの故郷へ
さらに数か月経って、またブーベが訪ねてきた。事件に巻き込まれて憲兵の息子を射殺したとのことだった。
追われたブーベはマーラを連れて故郷に帰った。だがマーラはブーベの汚い家や家族に不満を抱いた。
◆ ステファノとの出会い
ブーベは捜査から逃れるために小さな製紙工場に隠れていたが、仲間と一緒にユーゴに逃亡した。
ブーベからは便りも来ず、マーラは居づらくなり、町に出た。
そこでステファノという青年と出会った。ステファノはマーラの事情を知ったが、真摯な愛をマーラに捧げた。
だがマーラはブーベのことを忘れなかった。
◆ ブーベは捕らえられ、裁判に
さらに時がたち、ブーベはユーゴで捕らえられてイタリアに送還された。
ブーベは殺人犯として裁判にかけられる。マーラも証人として出廷した。
マーラは偽証しようとしたが嘘をつくことはできなかった。
ブーベは14年の懲役刑となった。
◆ マーラはブーベを愛し続ける
この間もステファノはマーラに真剣な愛を捧げた。
だがマーラは二週間に一度、刑務所のブーベに会いに行くことを決めた。