銃の乱射事件が発生し、犯人は「神に命令された」と言った後、自殺した。その後「神に命令された」事件が相次いだ。
この事件を捜査していたニコラス刑事は、犯人たちに影響を及ぼしていたフィリップスという人物に辿り着いた。
フィリップスの母親を探し出した。母親は「宇宙人に誘拐されフィリップスを産んだ」と告白。 ニコラスは孤児である。自分の母親を探し出して聞くと「光の玉に出会い、ニコラスを産んだ」と話した。
製作:1976,監督:Larry Cohen,脚本:Larry Cohen
■ はじめに
登場人物(キャスト)
ピーター・ニコラス刑事(トニー・ロビアンコ)
バーナード・フィリップス(リチャード・リンチ)
バーナードの母親(?)
ゼロ(ジョージ・パターソン)
■ あらすじ
◆ 乱射事件
ニューヨークの繁華街。銃声が突然響いて通行人が倒れた。何度も銃声が続き、そのたびに通行人が倒れた。人々は慌てて物陰に隠れた。
給水塔の上に腰かけた男がライフルを構えていた。警官隊が出動した。
ピーター・ニコラス刑事は、給水塔のハシゴを上った。
◆ 「神に命令された」
ニコラスが給水塔の上に来る。男はライフルをニコラスに向けたが、異常な雰囲気はなく、きちんと目をニコラスに向けた。
少し話すと男はライフルを脇においた。ニコラスが話しかけると、落ち着いた声で答えた。
だが彼は「神に命令された」と言って給水塔から飛び降りた。
◆ 事件が続いた
この後、スーパーでの大量刺殺事件、聖パトリックの祝日のパレードの警官の発砲事件、妻子の殺害事件などが相次いだ。
これらの犯人はみんな、一見ごく普通の人物だったが「神に命令された」と告白した。
ニコラスは犯人たちがバーナード・フィリップスという若い男に繋がっていることを掴んだ。
◆ フィリップスの母親
ニコラスはフィリップスの住所を掴んで訪ねた。
訪問したニコラスは、フィリップスの母親からナイフで襲われた。
母親を取り押さえ話を聞く。母親は「自分は処女で、宇宙人に誘拐されて、バーナードを産んだ」と驚いたことを喋った。
◆ ゼロの犯行
ニコラスは掴んだことを上司に報告したが、上司はこのような話を認めず、ニコラスは停職処分を食らった。
ニコラスは、これをマスコミにリークした。
するとニューヨーク市警の汚職警官が、ゼロという男に刺殺された。汚職警官がゼロを裏切ったという関係。そしてゼロは、「神に命令された」と主張した。
これまでの犯人は「神に命令された」と言った後、犯行場所に留まって、自殺するか、射殺されている。だがゼロは逃亡した。
ニコラスはゼロが犯人たちを真似たものと考えた。
◆ ニコラスは妄想に囚われた
ある宗教カルトの信者たちはフィリップスに傾倒していた。そしてフィリップスは彼らに影響を及ぼしていた。
そのカルトの信者がニコラスに接触してきた。ニコラスは「フィリップスの母親を知っているか?」と聞くと、彼は痙攣を起こして倒れ、さらに死んでしまった。
また別の信者が地下鉄駅で、ニコラスを突き飛ばして殺そうとした。彼をフィリップスの元へ連れて行った。彼はエレヴェーターに自らを挟んで自殺した。
この二つの事件でニコラスはフィリップスが自分を特別視していると考えた。だが客観的に見れば、この考えはニコラスの妄想である。
◆ ニコラスの母親
ところでニコラスは孤児院で育ち、自分の母親を知らない。
養子縁組の記録を調べていたニコラスは、自分の母親と思える女性を発見した。
彼女を訪ねた。彼女は1941年のニューヨーク万国博覧会の帰りに、奇妙な光の玉に出会い、その後、婚外子すなわちニコラスを産んだと説明した。
◆ 「自分には特殊な能力が」
ニコラスには「自分は何者なのか?」という疑念が生じた。
そのうちには自分に特殊な能力があることを知り、その力を使ってゼロを殺害した。
ニコラスは自分の力を確信した。補足。これもニコラスの妄想。
◆ 「神に指示された」
ニコラスはフィリップスのところに向かった。フィリップスはニコラスと友好を結ぼうとしたが、ニコラスはフィリップスと対決した。
するとフィリップスはニコラスに襲い掛かった。結果ニコラスは彼を殺害した。
警察が到着した。ニコラスはその場を離れず逮捕された。
連行されるニコラスにレポーターがマイクを向けた。「神に指示された」と答えた。
ニコラスはマテワン州立精神異常者病院に収容された。