パインリッジ村では家畜が殺される事件が発生している。刃物ではなく爪で引き裂かれたような傷である。また男性が同じように殺された。
当地に考古学の研究者が来た。村にはずれにある悪魔の岩のあたりで金属探知機を使って調査を始めた。
夜、その場所の地面の中から大男が現れた。
製作年:1958,監督:Richard E. Cunha,脚本:Ralph Brooke,Frank Hart Taussig
■ はじめに
登場人物(キャスト)
フレデリック・クリーヴランド(モリス・アンクラム) 考古学者
ジャネット・クリーヴランド(サリー・フレイザー) 娘
ウェイン・ブルックス(エド・ケマー) クリーヴランドの教え子
チャーリー・ブラウン(ゲイリー・クラッチャー)
アン・ブラウン(ジョリーン・ブランド) 妹
カフェのオーナー(オリヴァー・ブレイク) 名前不明
パーカー保安官(ボブ・スティール)
ジョー(ビリー・ディックス) 先住民
ハロルド・バンクス(-) 犠牲者
ヴァーガス(バディ・ベア) ディアブロ旅団の隊長
■ あらすじ
◆ パインリッジでは事件が、
カリフォルニア州パインリッジは山に囲まれた小さな村である。
村のはずれには「悪魔の岩/Devil's Crag」という場所がある。
ここで何者かによって家畜が殺される事件が起きている。刃物ではなく、おそらく鋭い爪によって殺されている。
さらにハロルド・バンクスという男性が同じような方法で殺された。
パーカー保安官は悪魔の岩には近寄らないように布告を出した。
そして「これらの事件は超自然的なものではないか」とか「先住民の部族の呪いではないか」との噂がたった。
先住民のジョーは、それを裏付けるかのような話をして保安官から村を追われた。
◆ 村に考古学者が来た
保安官はウェイン・ブルックスとバンクスが対立していたということを掴み、ブルックスを尋問する。
村に考古学者のフレデリック・クリーヴランドと娘のジャネットが学術調査のためにやってきた。ブルックスはクリーヴランドの教え子である。
ブルックスはクリーヴランドのガイドを買って出る。
クリーヴランドは500年前に悪魔の岩に来たスペインの遠征隊のことを調査するために来た。
ブルックスは、悪魔の岩には悪霊がいるという先住民の伝説を紹介した。
スペインの遠征隊は「ディアブロ旅団/Diablo Brigade」と言われ、ヴァーガスという大男が率いていたと言われている。
彼らが調査の準備をしているとジョーが中を覗いている。
さてさっそくながらブルックスとジャネットは惹かれ合った。
◆ 悪魔の岩で調査する
三人が悪魔の岩に出かけると、保安官は追いかけて来て、立ち入り禁止であると注意する。
クリーヴランドは公有地委員会からの許可証を見せて、自分たちは武装しているから大丈夫と言う。保安官は渋々立ち去った。
三人は当地に三個のテントを張った。
三人は金属探知機を使って調査を始めた。ジョーが来て「先住民の墓を探しているのか？」と尋ねるが、ブルックスは「スペインの工芸品を探している」と答えた。
調査はずっと続くが何も見つからない。何日も続いていく。
嵐が来て、いったん村に戻った。また調査を続けた。
◆ 大男が現れた
ある時、ジャネットがコーフィーを入れて二人が休んでいる。ジャネットが探知機を操作していると音がした。
三人は、音がした辺りを掘り始めた。いくつかものが出てきた。
ヘルメット、胸当て、斧などがでてきた。そのうちの一つは大きく、体格のよい者が使っていたようである。さらに頭蓋骨も出てきた。
だがここで天候が変わり、雷が鳴り始めたので、三人はテントに戻った。
そのまま日が暮れた。地面から腕が現れ、次に頭が出て来て、体が現れた。大男である。
大男は村の方に立ち去った。
◆ アンが殺された
翌日アン・ブラウンは井戸から水を汲み上げていた。
そこに大男が現れた。アンは叫び声をあげて逃げたが、捕えられて、連れ去られた。
アンの死体が発見され、保安官はブルックスを逮捕した。クリーヴランドは斧で手錠を切断した。
大男が周辺を徘徊しているのが目撃された。保安官はブルックスに謝り、村人を動員して大男を探した。
◆ 大男は転落した
クリーヴランド父娘とブルックスは村に戻ってきていたが、ジャネットが大男に襲われて、ブルックスの家に駆け込んでした。
ブルックスは銃を構えたが叩き落されたので、棒を持って戦った。
ブルックスの気迫が勝ったのか、大男は村はずれに向かった。ブルックスは追いかけた。
大男は谷にかかっている橋を渡っている。ブルックスは追いついて棒で殴った。
大男は振り返ってブルックスに殴りかかった。ブルックスは体を沈めた。大男の腕は空を切ってバランスを崩した。大男は橋から川に転落した。
◆ 大男はヴァーガスだった
川は深い火山湖に流れ込んでいる。死体を回収するのは不可能であった。
大男はスペインの遠征隊ディアブロ旅団の隊長ヴァーガスが、なんらかの条件で生き続けていたものと考えられた。
