ジャック・ドレイクはクラッカージャックという義賊。奪ったものをいろいろなところに寄付している。
ハルツ夫人はゴールディングに脅迫されていてクラッカージャックに助けを求めた。
だがクラッカージャックが自分が好きなドレイクと知って、自分も駆けつける。
製作年:1938,監督:Albert de Courville,脚本:A. R. Rawlinson,Basil Mason,Michael Pertwee,原作:Man With 100 Faces(William Blair,Morton Ferguson)
■ はじめに
登場人物(キャスト)
ジャック・ドレイク(トム・ウォールズ) クラッカージャック
バージ(チャールズ・ヘスロップ) ドレイクの秘書
ベンティング警視総監(H・G・ストーカー)
フォン・ハルツ男爵夫人(リリー・パルマー)
アニー(エセル・グリフィス) 男爵夫人のメイド
ハンボルト夫人(ミューリエル・ジョージ)
スカルピー(ノエル・マディソン) ギャング
ハンブロ・ゴールディング(レオン・M・ライオン) 手下
■ あらすじ
◆ ダイア強奪事件
飛行中の旅客機内、三人組が富豪からダイアを強奪した。
そこにいたベンティング警視総監が割り込んだが拳銃で撃たれそうになった。
さらにそこにいたジャック・ドレイクが警視総監を助けた。
三人組は飛行機を強引に平原に着陸させて逃亡した。
だがダイアは三人組の手にはなかった。実はドレイクがダイアを奪っていた。
◆ クラッカージャック
ジャック・ドレイクは泥棒ではあるが、いわば義賊である。泥棒で得た収益を「新社会研究所」という組織に寄付している。
ドレイクは「クラッカージャック」と言う本を書いた。これはベストセラーとなり、スコットランドヤードの刑事やフォン・ハルツ男爵夫人も、この本を読んだ。
ハルツ夫人は、この本を読んで、かって付き合ったジャック・ドレイクを連想した。注、ドレイクがクラッカージャックであることは知らない。
◆ ハンボルト夫人の舞踏会
ハルツ夫人と同じホテルに滞在していたドレイクは夫人に会いに行くが、夫人はベルリンで何も告げずに立ち去ったドレイクを許さない。
ドレイクは秘書のバージに、バッキンガム病院の新病棟建設に一万ポンドの小切手を送るように指示した。
ドレイクはハンボルト夫人が所有している真珠をターゲットにする。
ハンボルト夫妻は仮面舞踏会を開催する。それにはハルツ夫人も出席する。
◆ 真珠は誰の手に
舞踏会では四人の芸人がギャングという触れ込みで登場して芸を披露した。
だが本物のギャングが現れた。リーダーのスカルピーは抵抗しようとした男性を射殺した。
ギャング一味はハンボルト夫人から真珠を奪って逃亡した。
だがスカルピーは奪った真珠が偽物であることを知った。本物はドレイクの手にあった。
◆ ハルツ夫人は脅迫されている
ある新聞にクラッカージャックに助けを求める広告が掲載された。
ドレイクは広告主に会いに行く。相手はハルツ夫人であった。
ハルツ夫人の依頼は彼女の手紙がハンブロ・ゴールディングの手にあり、脅迫されているので、それを取り戻して欲しいと言うもの。
そして、そのせいで「結婚できない」と付け加えた。ドレイクは、その付言に興味が湧いた。
補足。夫人は、ドレイク=クラッカージャックと気が付いていない。
◆ ハルツ夫人の失言
ゴールディングがスカルピーの手下とは知らないハルツ夫人は、スカルピーと会った時に「クラッカージャックがゴールディングの金庫を」と喋ってしまった。
スカルピーのところにバッグを忘れたので取りに戻ったハルツ夫人がスカルピーとゴールディングがクラッカージャックの件について話しているのを耳にした。
◆ ディナーの約束
ここで夫人はクラッカージャック=ドレイクであることを認識した。
彼を危険に合わさないため、ドレイクとディナーの約束をする。
だがドレイクが現れないので、バージに連絡して二人でゴールディングのところに行く。
◆ 二人は結婚へ
ドレイクは捕まってしまったが、警察に通報して、ハルツ夫人を連れ出して逃亡した。
スカルピー一味は警察に捕らえられた。
ドレイクと夫人は結婚するために式場に向かった。