テレンス・スティーヴンソン大尉はドイツ軍に潜入してチェコの毒ガス工場を爆破する指令を受けた。
潜入してレジスタンスの女性と知り合って協力し始めたが、女性は逮捕され射殺された。
化学工場に潜入して爆破の準備を進めた。
製作年:1943、監督:Harold S. Bucquet、脚本:John C. Higgins、John Lee Mahin、Howard Emmett Rogers、Miles Malleson
■ はじめに
登場人物(キャスト)
テレンス・スティーヴンソン大尉(ロバート・ドナ) イギリス軍 → ヤン・タルトゥ大尉(ドイツ軍)
アンナ・パレク(フィリス・モリス)
パヴラ・パレク(グリニス・ジョンズ) 娘
オットー・フォーゲル(ウォルター・リラ)
マルシューカ・ラノヴァ(ヴァレリー・ホブソン)
ノヴォトニー博士(マーティン・ミラー)
ウィレンドルフ博士(パーシー・ウォルシュ) 化学工場の責任者
■ あらすじ
◆ ドイツ軍に潜入する
イギリス軍のテレンス・スティーヴンソン大尉は不発弾処理を任務としていたが、次のような新任務を与えられた。
ドイツ軍のヤン・タルトゥ大尉になりすましてルーマニアにパラシュート降下する。チェコスロバキアに向かい、ドイツが新しく製造している毒ガスの工場を爆破する。
なおタルトゥはすでに殺害されているが、ドイツ軍はそれを把握していない。
彼はドイツ語とルーマニア語ができて爆弾の専門家ではあるが、今までとは違った非常に危険な任務である。
◆ 工場で働き始めた
チェコに到着したものの連絡係は逮捕されており、イギリス軍との連絡は断たれた。
なんとか軍需工場に潜入し主任として働くことになった。ドイツ軍の軍服を着て働き始めた。
同じ工場で働くアンナ・パレクの家に下宿した。その家には娘のパヴラ、ドイツ人警部のオットー・フォーゲル、そしてマルシューカ・ラノヴァという女性がいた。
ラノヴァはドイツ軍の何人もの将校と付き合いがあり、いい生活をしていた。
◆ パヴラと協力する
パヴラは自分の恋人を処刑したドイツ軍人を射殺した。タルトゥは彼女の偽のアリバイを証言した。パヴラは釈放された。
タルトゥは自分の正体を明かして、地下組織に連絡するための協力を求めた。
二人は徐々に協力関係を構築していく。
◆ パヴラの犠牲で、化学工場に配属
だがパヴラが妨害工作をしているところを捕らえられた。
その時にパヴラはこっそりと自分を糾弾するように示唆した。タルトゥは彼女を糾弾し、彼女はその場で処刑された。
その軍需工場はいくつもの工場から構成されており、タルトゥはが入り込みたいのは化学工場であった。彼は化学工場に配属された。
◆ ラノヴァの動き
ラノヴァは実はレジスタンスである。レジスタンスのノヴォトニー博士に連絡を取り、タルトゥの真実、すなわち彼がイギリスのスパイであることを告げた。
だがレジスタンスは、それを信用せず、タルトゥを始末するように指示した。
それに従って、ラノヴァはフォーゲルにも同じことを伝えた。フォーゲルは、その事実をゲシュタポに連絡しようとするが、ラノヴァは直接タルトゥを処刑することを提案した。
ラノヴァはタルトゥと外出し、二人の会話をフォーゲルに聞かせるように手配した。
だが邪魔が入り、タルトゥの殺害は失敗した。
◆ レジスタンスと協力する
タルトゥは化学工場に出勤した。そして例の毒ガスが明日の夜に出荷されれることを知った。それを阻止しなければならない。もう時間がない。そのためにはレジスタンスの協力が必要である。
タルトゥは酒場で酔ったふりをして「逮捕されそうになっているレジスタンスを知っている」と喚いた。
タルトゥはレジスタンスに拉致されてアジトに連れていかれた。そこでやっとのことで自分がスパイであると納得させた。
彼らと協力して徹夜で小型の爆弾をいくつも製造した。これを工場でうまく爆発させれば、毒ガスの出荷を阻止できる。
◆ 爆弾を設置する
一方フォーゲルはタルトゥのことを当局に報告しようとした。
だがラノヴァがフォーゲルを阻止しようと殺害した。
ラノヴァは化学工場に走りタルトゥに知らせた。
タルトゥは工場の中の空襲警報のスイッチを押した後、必要な個所に爆弾を設置して回る。
察知したドイツ軍が工場の中で二人を追い回す。だがなんとか爆弾を仕掛けた。
◆ 工場は爆発した
二人は敷地の中に止まっている双発爆撃機に辿り着いて、なんとか離陸させた。
工場が大爆発したのを上空から確認して飛び去った。