新人警官のデイヴはレッドオメガ光線を浴びて超能力が付き、次々と難事件を解決した。
だが赤い色のものを見ると超能力がなくなる。これを掴んだギャングは手下にデイヴの抹殺を命じた。
製作年:1980、監督:ergio Corbucci、脚本:Sergio Corbucci、Sabatino Ciuffini、
■ はじめに
登場人物(キャスト)
デイヴ・スピード(テレンス・ヒル) 新人警官
ウィリアム・ダンロップ(アーネスト・ボーグナイン) 巡査部長
イヴリン( ジュリー・ゴードン ) ウィリアムの姪、デイヴの恋人
シルヴィウス(H・ゴールドスタイン) 引退した手品師
トーピード(マーク・ローレンス) ギャング
ロージー・ラブーシュ(ジョアン・ドゥルー) トーピードの女
パラダイス・アレー(サル・ボルジェーセ) トーピードの手下
ジョアン・ドゥルーがこんな映画に、しかも悪役で出ているとは思わなかった。トーピードよりもむしろロージーが活躍する。
1980年の映画にしては画面が不鮮明。顔の大写しがわりと多いので気にかかる。
■ あらすじ
◆ レッドオメガ光線を浴びてしまった
デイヴ・スピードは警察学校を卒業したばかりの新人警官。
先輩のウィリアム・ダンロップ巡査部長と仕事をしている。そしてウィリアムの姪のイヴリンと恋人同士である。
マイアミに近いクリークタウンでNASAがロケットを打ち上げようとしている。このロケットはレッドオメガ光線を照射するので、付近は立ち入り禁止となっていた。
だがデイヴは駐車違反の罰金徴収のため当地に来て、レッドオメガ光線をまともに浴びてしまった。
◆ 数々の超能力が
その日以来、デイヴには不思議なことが起こっている。例えばウィリアムと強盗犯を高層ビルに逮捕に行った時。強盗犯はビルの一室に立てこもっていた。
デイヴは勢いをつけてドアに体当たりした。その瞬間に強盗犯はドアを開けた。デイヴは部屋を突っ切って、部屋の窓を突き破って地上に転落。だがデイヴは空中で宙返りをして、歩道にすっくと下り立った。
デイヴには超反射神経とスピード、持久力、テレキネシス、予知能力、催眠術、不死身などなどの能力が身についていた。
◆ 悪人のトーピード
デイヴは、その能力を活用して、警官として大活躍をした。
これを見てマイアミのボス、トーピードは手下のパラダイス・アレーにはデイヴの抹殺を命令した。
みなさんにこっそり教えておけば、トーピードは漁業会社の社長だが、漁船のバラクーダ号の中で偽札を作っている大罪人である。
◆ 超能力が消える条件
上記の話はとりあえず措いておいて、デイヴの超能力は、時々消失する時がある。
すでに引退している手品師のシルヴィウスが「デイヴの超能力が消えるのは、彼が赤い色を見た時」であることを掴んだ。
例えば、子供たちがビーチボールを海に落とした時、水の上を歩いてボールを取りに行ったが、その時に赤い水着の女性が目に入ると、途端に水に沈んだ。実は本来のデイヴは泳げない。
「赤い色で超能力が消える」事実をシルヴィウスはウィリアムに喋った。さらにウィリアムはロージー・ラブーシュとダンスを踊った時に、ロージーに気に入られようと喋ってしまった。
実はロージーはトーピードの女である。
◆ デイヴは逮捕された
デイヴはバラクーダ号で偽札が作られていることを掴んだ。ウィリアムとバラクーダ号に乗り込む。
だがデイヴは応援を頼むため警察に戻った。その後ウィリアムは捕らえられた。
デイヴはウィリアム殺害の容疑で逮捕された。
警察にはロージーが赤いドレスを現れた。赤い色を見たデイヴは反論することができない。
◆ デイヴは死刑執行されたが、
実はウィリアムは殺されてはおらず、バラクーダ号の冷凍室に閉じ込められていた。
証拠隠滅のため、バラクーダ号は海底に沈められた。
そして、デイヴは死刑宣告された。ずいぶんと早いな。
さっそく死刑執行。だが死刑は三回にわたって失敗。もちろんデイヴの超能力のせい。
四度目の執行。デイヴは電気椅子から跳び出して逃亡して、マイアミの海に飛び込んだ。
バラクーダ号に辿り着き、ウィリアムを救出。
デイヴは超能力で気球を作り、二人で気球の上に乗って空に舞い上がった。補足。気球というより、単なる巨大風船。
◆ イヴリンが人質になった
この事態にトーピードとロージーはイヴリンを人質にとって、双発飛行艇に乗って逃げ出した。
飛行艇の上空に気球。デイヴは飛行艇の翼の上に降り立って、飛行艇を強引に着水させた。
そのまま飛行艇を陸に上げた。補足。飛行艇には車輪もついており、陸に上がることができる。
結果、トーピードとロージーは逮捕された。
◆ イヴリンと結婚した
さてさて、すべてが解決してデイヴとイヴリンの結婚式が行われた。
イヴリンはデイヴの超能力を抑止するために髪を真っ赤に染めてきた。