金持ちのキャシーは、相続人たちに招待状を出した。一人を真の相続人と決めて、一人だけに財産を相続させる。
相続人たちは屋敷に集まったが、殺人事件が次々と発生する。
製作年:1941、監督:Phil Rosen、脚本:George Bricker
■ はじめに
◆ 登場人物(キャスト)
カサンドラ・デナム(サラ・パデン) キャシー
ギャルソン・デナム(ギャヴィン・ゴードン) キャシーの甥
マクシン・デナム(ミネルヴァ・ウレカル)
ラリー・デナム(フィリップ・トレント)
メアリー・デナム(ヘイゼル・キーナー)
マーサ・デナム(イザベル・ラマル)
トム・デナム(ジョン・ジェームズ)
ボブ・ホワイト(ウォーレス・フォード) 新聞記者
ノラ・オブライエン(マリアン・マーシュ) ボブの恋人
カメラマン(?)
エディ(ハーブ・ヴィグラン)
マイケル(Dave O'Brien) 運転手
メアリー(?) メイド
ウィリアム・ボッジズ保安官(ジョージ・グール)
ムーア判事(ウォリス・クラーク)
トローブリッジ・モントローズ(J・アーサー・ヤング) 隣人
メアリー・デナムとメイドのメアリーが重複しているが、ミスなのかどうかは不明。
画面が不鮮明、この時代でもまだまだ鮮明な映画はある。
■ あらすじ
◆ キャシーは財産を持っている
ニューヨークの未婚の女性、カサンドラ・デナム=キャシーは300万ドルの財産を持っているらしい。
だがキャシーの親戚は、彼女が財産を管理する能力がないとみなしている。簡単に言えばキャシーの財産をいただきたいということである。
これを実現するには裁判所に嘆願書を提出して認めてもらう必要がある。キャシーの甥で弁護士のギャルソン・デナムが嘆願書を提出する手筈。
ギャルソンは新聞記者のボブ・ホワイトとボブの恋人のノラ・オブライエンを呼び、山奥にあるキャシーの屋敷に出かける。
キャシーは親族=相続人一同を屋敷に招待した。
◆ 相続人は一人
招待状には、指定された時間に到着しない親族は遺言から除外すると書かれている。
キャシーは自分の財産を誰が相続すべきなのかを判断するという。つまり相続人は一人である。そして財産はこの屋敷にあると明らかにした。
ギャルソンはキャシーが一人を除いて親族全員を殺すつもりであると考える。
◆ 殺人事件が続く
突然、ギャルソンが図書館で刺殺された。ボブとノラそしてカメラマンは屋敷に現れた。
ウィリアム・ボッジズ保安官も現れて、みんなに外出しないように指示をして、聴取を開始する。
さらに翌日、ラリーが殺される事件が発生する。ラリーの死体はボブの部屋で発見されるが消えてしまう。
◆ 秘密の部屋
エディは書斎の本棚が回転して、後ろに秘密の部屋があるのを発見する。
秘密の部屋からキャシーがでてきて、エディはキャシーに分からないように入れ替わりに秘密の部屋に入った。
キャシーはエディに貴重品が入れられた小箱の管理を一万ドルで依頼する。
また隣人のトローブリッジ・モントローズが殺人に関与していると疑っていると言う。その隣人はキャシーに恋しているらしい。
◆ キャシーは屋敷に火をつけた
庭でメイドのメアリーと話していたトムが刺された。だが全員にアリバイがあり、犯人は不明である。
ここでキャシーは犯人を炙り出すための秘策を考えた。
まずみんなを屋敷の外に出す。そして屋敷に火をつける。犯人は屋敷に飛び込んで金を持ち出そうとするはず。
補足、そんなに上手くいくとは思えないが、ともかくキャシーはそのように考えた。
◆ メアリーが犯人だった
計画通り屋敷が炎に包まれた。この時メイドのメアリーがパニックに陥って、長年キャシーに仕えてきたのだから、金をもらう権利があると喚く。そしていままでの殺人をヒステリックに認めた。
そしてメアリーに運転手のマイケルも同調した。二人は秘密裏に結婚をしていた。
結果、メアリーとマイケルは逮捕された。
◆ 相続人は決まったが、
ともかく相続人はエディと決まった。
キャシーはエディに財産(の一部)が入った箱を渡した。だが、その中身は南北戦争時代の南軍の通貨で、無価値のものであった。他にキャシーが持っているものも南軍の通貨であるとのこと。
ここでトローブリッジはキャシーにプロポーズした。キャシーはプロポーズを承諾した。
彼は二人で生きていくための金は持っているので、そんなことはどうでもよいと話した。
ボブとノラもハッピーエンドとなった。