War of the Satellites

宇宙探査を行うシグマ・プロジェクトは打ち上げた衛星が破壊される事件が続いている。
プロジェクト中止の意見も出たが、ヴァン・ポンダー博士を隊長とするティームが飛び立った。
だが打ち上げ前にエイリアンがポンダーと入れ替わっていた。


映画関連目次(闇雲映画館)

製作年:1958、監督:Roger Corman、脚本:Lawrence Goldman、原作:Jack Rabin、Irvin Block


■ はじめに

登場人物(キャスト)
 ヴァン・ポンダー博士(リチャード・デヴォン) 隊長
 デイヴィッド・ボイヤー(ディック・ミラー) 隊員
 シビル・キャリントン(スーザン・キャボット) 隊員
 ジョン・カンポ(ジェリー・バークリー) 隊員
 ハワード・レイザー医師(エリック・シンクレア) 隊員
 他の隊員二人(?)

 ジェーソン・アカッド(マイケル・フォックス) 管制センター、国連代表
 コール・ホッチキス(ロバート・シェイン) 管制センター、アメリカ代表

タイトルの衛星は人工衛星のこと。本作は65分でわりと目まぐるしい展開。ロジャー・コーマン監督だからな。
 


■ あらすじ

◆ シグマ・プロジェクト

各国が国連の元に協力してシグマ・プロジェクトという宇宙探査事業を行っている。

有人衛星を飛ばしているのだが衛星が破壊されている。あたかも宇宙にバリアーがあるかのようである。

国連代表ジェーソン・アカッドはプロジェクトを休止するように要求している。

◆ ミサイルのような物体が落下

若いカップルが森の中で物体が落下するのを目撃する。

二人はその場所に近づいていき、小型のミサイルのようなものを拾って当局に届け出て、それはシグマ・プロジェクトに届けられた。

ミサイルの中にはスパイラル星雲からの探査計画に反対するメッセージが入っていた。英語だったりするが。

◆ プロジェクトは継続された

アメリカ代表のコール・ホッチキスは「他のいかなる生命体も我々の探索を阻止する権利はない」と力強く演説した。

当該のメッセージはむしろ暗雲が立ち込めていたシグマ・プロジェクトを奮起させる結果となった。

隊長となるヴァン・ポンダー博士は、次のミッションを発表した。

ポンダーは、隊員となるデイヴィッド・ボイヤーとシビル・キャリントンに「メッセージの由来は明らかではない」と話した。

◆ ポンダーは事故に

ミッションの準備が精力的に進められた。

ポンダーは車で国連の会議に向かった。走っている時に車は謎の光に包まれ、道路から外れた。

車は転落し炎に包まれた。

会議場でアカッドが演説をしている最中に、ポンダーの訃報が伝わった。

だが直後、会議場にポンダーが現れた。拍手が沸き上がった。

しかし我々はポンダーが実はエイリアンであることを知っている。

◆ ボイヤーはプロジェクト継続を訴えた

ポンダーはホッチキスにプロジェクトの中止を求めた。しぶしぶとホッチキスは同意した。

ポンダーのプロジェクト中止の要請の手紙を持って、ボイヤーは国連に向かった。

だがボイヤーは会議で手紙を読まず、プロジェクト継続の熱弁を振るった。

◆ ポンダーの両手の傷

研究室でポンダーと話していたボイヤーはポンダーの腕に奇妙なマークがあることに気がついた。

また別室でジョン・カンポがポンダーの両手に焼けた跡があるのを発見し、医師を呼びに部屋を跳び出した。

だがポンダーは両手をお互いにさすって、焼けた跡を修復した。

カンポはハワード・レイザー医師を連れてきたが、焼けた跡がないので不思議がった。

◆ ポンダーが二人に

ボイヤーはポンダーの車の事故の現場に行った。この状況では誰も生き残れないことは明らかだった。

その後ボイヤーはキャリントンと会って話していたが、衛星打ち上げが前倒しされるとの連絡が入った。

打ち上げ施設の中でボイヤーは、ポンダーが分裂して二人になるのを目撃した。

◆ カンポが殺された

いよいよ打ち上げ。各人は衛星の中の持ち場についた。ロケットは点火され、一段目、二段目が分離され、衛星を乗せた三段目が突き進んだ。そして衛星が切り離された。巨大な衛星である。

ポンダーはカンポをある部屋に追い詰めて、両手を彼の胸に当てた。カンポは体が麻痺してしまった。

ポンダーは自分のがエイリアンであることを明かして、協力するように迫った。

カンポが協力を拒否するとポンダーに殺された。

◆ カンポの死因に疑問

ここで部屋にキャリントンが入って来た。ポンダーはカンポがロケットの加速に耐えられなかったと説明。

カンポの死体は衛星の外に射出された。

ボイヤーはキャリントンに、ポンダー分裂を目撃したことを話して、彼はエイリアンであると言うが、キャリントンは信用しない。

ボイヤーはレイザーにカンポのことを聞いたが、レイザーは「カンボはきわめて健康だった」と答えた。

二人はポンダーを調べることにする。

◆ レイザーも殺された

ここでボイヤーがキャリントンを抱きしめる事件が発生した。キャリントンは逃げ出した。

キャリントンはボイヤーに事件を報告した。ボイヤーはレイザーに保護を求めるようにアドヴァイスした。

だがこの間にボイヤーはレイザーを殺した。

◆ ボイヤーはポンダーと格闘

キャリントンはレイザーを探し回ったがポンダーと出くわした。

キャリントンは太陽放射室(solar radiation room)に逃げ込んだ。

ポンダーはまたしても自らを複製し、一人はキャリントンを捕まえ、もう一人はボイヤーを探しに行った。

ボイヤーとポンダーは激しい格闘をする。ついにボイヤーが勝って、ポンダーを射殺した。するとキャリントンといたポンダーは消滅した。

ボイヤーは太陽放射室に走ってキャリントンを助けた。

◆ ラスト

ポイヤーは、ことの次第を管制室に報告した。管制室はプロジェクトの成功を祝った。