■ White Zombie
マドレーヌはニールと結婚するためにハイティに来た。農園主のブルーナーはマドレーヌに横恋慕した。
ブルーナーの依頼でマドレーヌは呪術師のルジェンドルにゾンビにされてしまった。


製作年:1932、監督:Victor Halperin、脚本:Garnett Weston、原作:The Magic Island(1929、William Seabrook)


■ はじめに

登場人物(キャスト)
 マーダー・ルジェンドル(ベラ・ルゴシ) ヴードゥー教の呪術師
 マドレーヌ・ショート(マッジ・ベラミー)
 ニール・パーカー(ジョン・ハロン) 銀行員、マドレーヌ・ショートの婚約者
 シャルル・ボーモン(ロバート・フレイザー) 農園主
 ブルーナー(ジョセフ・コーソーン) 宣教師

本作は「世界初のゾンビ映画(笑)」だそうである。

感心するのは1932年の映画にしては画像が非常に鮮明。40年代、50年代の映画でも、見ていられないほど不鮮明な映画がある。

モノクロ映画だがカラー化されたものがあり、そちらを鑑賞した。

ゾンビ映画ではあるが、ストーリーはむしろまともである。
 


■ あらすじ

◆ マドレーヌはハイチに来た

マドレーヌ・ショートはハイチに来た。婚約者のニール・パーカーと結婚するためである。

ニールは当地の銀行に勤めている。

迎えに来たニールと一緒に馬車でホテルに向かった。

◆ 呪術師ルジェンドルと会う

二人は途中でヴードゥー教の呪術師のマーダー・ルジェンドルと会った。当地に巣食う邪悪な呪術師である。

ルジェンドルは大きな城とサトウキビ工場を持っている。

サトウキビ工場は、彼の支配下にあるゾンビが働いている。

◆ シャルル・ボーモンの欲望

二人は予定を変更してシャルル・ボーモンの農園に来た。

ボーモンはマドレーヌを見て自分のものにしたいと考えた。ボーモンはルジェンドルの力を借りた。

ボーモンはサトウキビ工場でマドレーヌと会った。ボーモンはルジェンドルから貰った薬をマドレーヌに渡した。

◆ マドレーヌは死んだが、

ニールとマドレーヌの結婚式が行われた。

だが直後マドレーヌは死亡した。ルジェンドルの薬のせいである。マドレーヌは埋葬された。

その後、ルジェンドルとボーモンはマドレーヌの死体を掘り返してゾンビとして生き返らせた。

◆ ルジェンドルの城へ

一方、悲嘆にくれて彷徨っていたニールはマドレーヌの墓に行き墓が空になっていることを発見した。

それをブルーナー宣教師に訴えた。ブルーナーは今までのルジェンドルの悪事を語った。

二人は海岸の崖に立つルジェンドルの城に向かった。

◆ ボーモンは後悔した

城にはボーモンと(ゾンビの)マドレーヌがいた。ボーモンはマドレーヌを自分のものにしたというもののゾンビ状態のマドレーヌを見て後悔した。

マドレーヌを元に戻すようにルジェンドルに要求するが拒否された。

さらにボーモンもゾンビにされてしまった。

◆ マドレーヌはニールを襲った

ニールとブルーナーは城に侵入した。

それを見たルジェンドルはマドレーヌにニールを殺すように命じた。

マドレーヌはナイフを振りかざしてニールに襲い掛かったが、ブルーナーに阻止された。

マドレーヌは崖に走った。ニールは追いかけた。

◆ マドレーヌは復活した

ルジェンドルは配下のゾンビたちを動員してニールを殺そうとした。

ブルーナーはルジェンドルに襲い掛かり、階段から落として気絶させた。制御を失ったゾンビたちは海に転落した。

ルジェンドルは逃げ出した。だがボーモンがルジェンドルに襲い掛かり、二人は崖から海に転落した。

マドレーヌはゾンビ状態から解放されてニールに抱き着いた。