■ Loan Shark
タイヤ工場で従業員が高利貸しに金を借りて暴力で返済を要求される事件が発生している。
さらに死亡事件が発生した。殺されたのは元ボクサーのジョーの妹の夫である。
ジョーはジェネラルマネージャーの依頼も受けて組織に潜入した。
製作年:1952、監督:Seymour Friedman、脚本:Eugene Ling、Martin Rackin
■ はじめに
登場人物(キャスト)
ジョー・ガーガン(ジョージ・ラフト) 主人公、元ボクサー
-- デルタタイヤ、管理系
F.L.レニック(Charles Meredith) ゼネラルマネージャー
ホワイト(Harlan Warde) レニックの部下
アン・ネルソン(ドロシー・ハート) レニックの秘書
ポール・ネルソン(Henry Slate) アンの兄
-- デルタタイヤ、工場系
エド・ヘインズ(William Edward Phipps) 従業員
マーサ・ガーガン・ヘインズ(Helen Westcott) エドの妻、ジョーの妹
チャーリー・トンプソン(Russell Johnson) 従業員、エドの上司、実はドネリーの手下
スティーヴ・カスマー(Robert Bice) 従業員
-- ギャング
ルー・ドネリー(Paul Stewart) 高利貸しのボス
ヴィンス・フィリップス(John Hoyt) 手下、ウォルターのボス
ウォルター・カー(Lawrence Dobkin) 手下、帳簿係
■ あらすじ
◆ 高利貸し
デルタタイヤの工場従業員を高利貸しに誘い込み、暴力で返済催促する事件が発生している。
高利貸しに誘われてしまうのは個人の問題ではあるが、ゼネラルマネージャーのF.L.レニックは、このような状況をなんとかしたいと思っている。
高利貸しのボスはルー・ドネリーである。
◆ 暴力事件
ジョー・ガーガンは、ケンカになった相手が勝手に倒れて死亡した。ジョーは元ボクサーであったため有罪になり服役し、出所した。
ジョーは結婚している妹のマーサを訪ねて行った。夫のエド・ヘインズはデルタタイヤの工場労働者である。二人は社員用アパートに住んでいる。
ヘインズの隣人のスティーヴ・カスマーが血まみれの状態で帰宅した。高利貸しがらみの事件と思われた。
この事件で、エドと同僚のスティーヴは、工場の同僚たちを組織しようとする。
◆ エドが殺された
職を探していたジョーは、デルタタイヤの面接試験を受けた。ジョーの経歴を見て、ゼネラルマネージャーのレニックは暴力事件の潜入捜査の依頼をするが、ジョーは拒否した。ともかく工場で働くことになった。
エドは、自分の上司のチャーリー・トンプソンが組織とつながっているのではないかとの情報を得ていた。
エドがトンプソンに詰め寄った。その後、エドは誰かによって殺害された。
◆ ジョーは潜入捜査
エドが殺害されたことを受けてジョーはレニックに会って潜入捜査の件を了解した。
ジョーは捜査のために怪しい奴と怪しいことをしなければならない。しかもそれは秘密である。エドの件も無関心を装った。
それがために、マーサや他の従業員たちの不評を買った。
◆ ジョーは組織に食い込んだ
トンプソンが組織とつながっているのではとの情報はエドしか知らなかったのだが、しばらくしてジョーも、その情報に到達した。
トンプソンに接触した。
そしてトンプソンからドネリーを紹介された。ドネリーから「集金」の仕事をやるように言われた。ジョーは、その仕事をやったので、ますます周囲から白い目で見られた。
ジョーは、さらに高利貸しの帳簿係をしているウォルター・カーを知り、さらにカーのボスのヴィンス・フィリップスと出会った。
◆ ドネリーは逮捕された
ジョーはさらに、偽のクリーニング業を隠れ蓑にして主婦への金貸しをする事業を提案し、それを実行した。
このようにして組織上層部の信頼を得て行った。
そしてついにヴィンス・フィリップスからドネリーがチャーリー・トンプソンにエドの殺害を指示したことを掴んだ。
ジョーは得た情報を警察に通報しようとする。だが、その前に拳銃を突き付けられた。
スキを見て逃げ出し、劇場の中で銃撃戦となった。ジョーはフィリップスを撃ち、さらにドネリーを追い詰めた。
ドネリーは逮捕された。みんなのジョーに対する疑いも晴れた。