Cobra Woman

恋人のラムーとトレアはハーバー島で暮らしていた。しかしトレアは誘拐されてコブラ島に。 トレアを助けるためにラムーはカドー少年とコブラ島に向かった。
コブラ島はトレアの双子の姉妹ナジャが支配する島であった。二人はトレアとナジャの祖母と協力する。


製作年:1944、監督:Robert Siodmak、脚本:Gene Lewis、Richard Brooks、原作:Scott Darling


■ はじめに

◆ 登場人物(キャスト)

ラムー(ジョン・ホール) トレアの恋人
トレア(マリア・モンテス:二役) 双子の姉妹、ラムーの恋人
カドー(Sabu) 友達の少年
ココ(?) サル

女王(メアリー・ナッシュ) トレアとナジャの祖母
ヴェーダ(ロイス・コリア) 女王の部下
ハヴァ(Lon Chaney, Jr.) 女王の部下、口がきけない

ナジャ(マリア・モンテス:二役) 双子の姉妹、実質支配者
マートク(エドガー・バリア) ナジャの部下、ナジャを好き

 

◆ 補足

題名の「コブラ」は実際のコブラとは無関係、島の名前がコブラ。

本作はわりと荒唐無稽なことがあったり矛盾したことがあるが、なにしろマリア・モンテスの出演作なので、そんなものだと思ってみるように。

本作はジョン・ホールとマリア・モンテス共演6作のうちの一つ。すべて外国が舞台のカラー映画。

マリア・モンテス(1912年6月6日-1951年9月7日:39歳)はドミニカ生まれの女優。出演作は多くはないが、大きな人気を博した。
 


■ あらすじ

◆ ラムーとトレア

ハーバー島、美しい南の島、住民は白人と現地の人。

ラムーとトレアは恋人、いつもの通りにラヴラヴ、イチャイチャ。

◆ トレアが誘拐された

ある日、女性が慌てて駆け込んできた。

みんなが駆けつけると何人かが倒れていた。それと我らのトレアがいない。誘拐されたようである。

ある人が「コブラに殺された」と言っている。実際のコブラではない。「コブラ島」のこと。

ラムーはコブラ島のことを知らなかったので、知人から説明を受けた。さほど遠くはない島だが、立ち入り禁止になっているという。

◆ コプラ島に向かう

ラムーは小さな船に乗ってコブラ島に向かった。しかし船にはカドーという少年と、カドーと仲が良いココと言うサルが隠れて乗っている。

ラムーはコブラ島に着いた。海岸から険しい断崖となっている。

とりあえず、海岸で火を焚いて夜を過ごす。

しかしラムーをヒョウが狙っている。まさにヒョウが跳びかかろうとした時、カドーが吹き矢でヒョウを殺した。

次の日、二人は険しい断崖を苦労して上っていった。

上に上がると、なだらかな斜面が続いており、遠くに町が見えた。意外にも大きな町である。真ん中に宮殿が立っている。

◆ トレアと女王

森の中、トレアがいる。隣に上品な女性。トレアは誘拐されたというような雰囲気ではなく落ち着いている。

女性は「自分は女王」と紹介し、孫娘が二人いる。一人はトレア。もう一人はナジャと言う。

ナジャはこの国を実質的に支配しているとのこと。

◆ ラムーはナジャと会う

ナジャが部下を引き連れて歩いている。女性たちとそれに続く兵士たち。

一行は湖のそばまできた。ナジャは水に入って泳いだ。湖の中の島についた。

その様子をラムーとカドーが見ていた。ラムーは飛び込んで、泳いでで行った。

さっそくラムーとナジャはキス。おいおい、トレアのことは忘れたのか?

ナジャ一行は立ち去った。

しかしラムーはナジャの部下の兵士に捕らえられた。

◆ カドーはトレアと再会した

一方カドーは森の中にいると男性が現れた。ハヴァ。ハヴァは口がきけないようである。

すぐに女性が現れた。ヴェーダ。ヴェーダに案内されて、トレアと女王がいるところに連れていかれた。

◆ ラムーは脱出した

宮殿の中、大広間で何事かが行われている。ナジャやたくさんの従者。

上の秘密の部屋からハヴァ、トレア、カドーがのぞいている。

ラムーは地下に閉じ込められている。縛られてはいない。

ナジャの部下のマートクが下りてきた。マートクは「私はナジャと結婚する」と言う。

ラムーはスキを見てマートクに反撃し、マートクの服を奪って地下室から出た。

宮殿の中。マートク衣装のラムーがウロウロしている。

ナジャと会った。ナジャは驚く様子はなく、むしろニコニコ。「どうしてここに来たの?」

ラムーは「(トレアと似ているので)姉妹はいるのか?」と聞く。「私には姉妹はいない」。

◆ カドーは捕らえられた

カドーが宮殿の高い壁にロープをかけて上り、窓から侵入した。ラムーを助けるためである。注、この時点でラムーは脱出している。

窓から入ると下に縛られた男性。男性は助けの声を上げた。カドーは男性に「静かにしろ、気づかれるぞ」と大声を上げる(笑)。

カドーが男性のロープを外した。マスクを取るとラムーではない。

逆にカドーは捕らえられた。

◆ カドーは助けられた

カドーは森の中で木に縛られている。そばで兵士が警戒している。

それを発見したココはハヴァを連れてきた。ココは兵士の前でいろいろと遊んで回って兵士の気を引いた。スキを見てハヴァが兵士を殴り倒した。

ハヴァは気絶しているカドーを抱えて戻った。

するとラムーとトレアはまたまたラヴラヴ、イチャイチャ状態である。

カドーもすぐに元気になった。

◆ 女王が殺された

宮殿、ナジャとマートク。マートクはキスしようとするがナジャは拒否。マートクは「結婚しよう」と言う。

二人は女王に会いに行く。女王はナジャに対して「お前を辞めさせる。もう一人を」と言う。もう一人とはトレアのことらしい。

ナジャは激しく抗議した。

夜、女王の部屋。ヴェーダがいたが立ち去った。

その後にマートクが来た。

マートクは女王と言い合った後、剣を抜いて女王を刺し殺した。

すると、外が明るくなり、大きな音がした。見ると火山が噴火している。

◆ 叛乱が発生した

宮殿。ナジャはまだ噴火のことを知らないらしい。普段通りの感じ。

侍女が慌てて駆け込んできた。

宮殿の外を人々が行進している。真ん中にはラムーがいる。みんな拳を上げている。ナジャに対する不満である。

そしてまた火山が噴火した。町は火山の噴火で滅んだ。

◆ ハーバー島へ

ラムー、トレア、カドー、ココは船に乗ってハーバー島に向かった。